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ハミルトンの優勝確定!

M.S.
2015年9月6日
ハミルトンとともにチームのホームレースで表彰台に上ったベッテル © Sutton Images
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カレンダー最高のスピードと最多グランプリ開催の歴史を誇るイタリアのモンツァ・サーキットで、6日(日)日本時間21時から2015年FIA F1世界選手権第12戦イタリアGP決勝が開催された。

前日に行われた予選ではトークンをすべて投入してエンジンをアップグレードしたメルセデスのルイス・ハミルトンが7連続ポールポジションを決める一方、チームのホームグランプリに挑むフェラーリのキミ・ライコネンとセバスチャン・ベッテルが予選トップ3に続いた。

ハミルトンのチームメイトであるニコ・ロズベルグはクーリングシステムの不備が原因で新しいエンジンに問題が生じ、旧スペックに戻して戦った予選で4番手に入っている。

今週末はレッドブル、トロ・ロッソ、マクラーレンの各陣営がエンジン交換を行った上、ザウバーのマーカス・エリクソン(予選13番手)は他車の進路妨害で3グリッド降格のペナルティを科された。また、レッドブルのダニール・クビアトはギアボックス交換でも5グリッド降格。トロ・ロッソのマックス・フェルスタッペンは予選Q1でコースインした際にエンジンカバーが脱落した件が危険なリリースと判断され、ドライブスルーペナルティも科されている。

すべてのグリッド降格分を論理上のエンドレスグリッドを適用して反映した結果、エリクソンが5列目の12番グリッドに。マノー・マルシャのウィル・スティーブンスとロベルト・メルヒが6列目に並び、その後ろにフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンのマクラーレンコンビがつける。以降はルノーエンジン勢がカルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、ダニエル・リカルド(レッドブル)、ダニール・クビアト(同)、マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)のオーダーで並んだ。

ピレリはモンツァで使用するドライタイヤとしてミディアムコンパウンドとソフトコンパウンドを持ち込んでいる。スタート時のタイヤとしてはアロンソ、サインツ、リカルドとクビアトのレッドブル勢がミディアムコンパウンドを選んでいた。

サーキットは1周5.793km。レースは53周で行われる。セッション開始時の気温は22度、路面温度37度、湿度36%というコンディションだった。

シグナルオフと同時に各車が一斉にターン1を目指すも、2番グリッドのライコネンがわずかな間動けず、隊列の後方に下がってしまう。4番グリッドのロズベルグもスタートでポジションを下げた。ザウバーのフェリペ・ナッサーが1周目の終わりにミディアムタイヤに交換し、ロータスのパストール・マルドナドはピットに戻って早々にレースを終えている。相棒のロマン・グロージャンもコース脇に止めたマシンから降りてしまった。

オープニングラップを終えた時点で隊列はハミルトン、ベッテル、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)、バルテリ・ボッタス(同)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、ロズベルグ、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、エリクソン、バトン、サインツと続き、ライコネンは12番手だった。フェルスタッペンはこのタイミングでドライブスルーペナルティを消化している。

スタートで大きく順位を上げたバトンだが、パワーがものを言うこのサーキットでは厳しい戦いを強いられ、じりじりと隊列を下がっていく。一方、レッドブルとトロ・ロッソの各マシンは最後方を脱出し、少しでも前へ行こうとプッシュしていた。ライコネンも7周目に9番手までポジションを取り戻している。

タイヤサプライヤーのピレリが、1ストップ戦略が理想と分析するモンツァ。上位勢からは19周目にロズベルグがタイヤ交換を実施する。これを見てウィリアムズが20周目にマッサを呼び戻すも、コースに戻った際にはニュータイヤで好ペースを刻んだロズベルグに先行されてしまった。23周目にピットインしたボッタスもロズベルグの後ろになり、メルセデスの戦略が当たった形だ。

先頭をひた走るハミルトンは27周目にタイヤを交換。同じくタイヤ交換済みの2番手ベッテルの後方に、スタート時のソフトで走り続けるライコネンが並ぶ。ロズベルグ、マッサ、ボッタスと続いてミディアムスタートでピットインのタイミングをひっぱったリカルドが7番手まで浮上し、ペレスの後ろにリカルドの相棒クビアトがつけていた。

ライコネンはコース上でロズベルグにパスされた後、29周目にピットへ。その際、ピットレーン入り口で減速しているライコネンの後ろから突っこんできたマノー・マルシャのロベルト・メルヒがあやうく接触しそうになるが、メルヒはタイヤスモークを上げつつなんとかこらえた。

31周目にリカルドがミディアムからソフトに履き替え、トップ10は全員がタイヤ交換を済ませた状態になる。得点圏内を走っているのはハミルトン、ベッテル、ロズベルグ、マッサ、ボッタス、ペレス、ヒュルケンベルグ、ライコネン、エリクソン、リカルドというメンバーだった。リカルド以外の面々はソフトからミディアムに交換している。

フロントロースタートから一転、中団をかけ上げるバトルに身を投じていたライコネンは、ヒュルケンベルグを追い抜いてさらに前のペレスとの差を詰めていく。

一方、敵なしでトップを快走していたハミルトンだが、チームからは質問無用でペースアップするよう要請が飛ぶ。しかし、ハミルトンが指示通りペースアップする間に、トラブルが生じたのは何と僚友ロズベルグの方だった。カナダGPから使用しているパワーユニットで走行していたロズベルグだが、あと1周と少しでチェッカーフラッグという52周目、ついにエンジンが火を噴いている。

これで表彰台のチャンスが転がり込んできたのがウィリアムズ。ファイナルラップで後輩ボッタスがマッサの前に出かかったが、結局はマッサが前をキープした。

ウィリアムズコンビが争っている間にハミルトンがトップチェッカーを受け、2位フィニッシュを果たしたベッテルがチームにイタリア語で謝辞を送った。元フェラーリドライバーのマッサがモンツァの3位表彰台に上っている。

4位ボッタスに続いてペレスをパスしたライコネンが5位。ペレス以降、ヒュルケンベルグ、リカルド、エリクソン、クビアトまでが得点を手にした。

11位サインツからフェルスタッペン、ナッサー、バトン、スティーブンス、メルヒが完走を果たし、ストップしたロズベルグが完走扱いロズベルグが止まる直前にリタイアを強いられたアロンソも完走扱いとなっている。

メルセデスの2台はピレリが今週末に規定したスタート時の最低タイヤ内圧に違反したために、レース後、スチュワードによる調査を受けた。ピレリがリアタイヤに定めた19.5psiという数値に対し、ハミルトンの左リアタイヤが0.3psi、ロズベルグの同タイヤが1.1psi下回っていたとのことだ。調査および審議の結果、おとがめなしの裁定が下り、ハミルトンの優勝が確定した。

モンツァで今季のヨーロッパラウンドは閉幕し、F1サーカスは世界を転戦する旅に出る。シーズン第13戦シンガポールGPの初回セッションとなる金曜フリー走行1回目は18日(金)日本時間19時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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