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ベッテルがポール・トゥ・ウイン!

M.S.
2013年9月8日
タイトルをさらに引き寄せたベッテル © Associated Press
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欧州戦ラストの舞台、超高速のモンツァ・サーキットにて8日(日)日本時間21時から2013年FIA F1世界選手権第12戦イタリアGP決勝が行われた。

土曜日に行われた予選ではレッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーがモンツァの最前列を独占。メルセデスのルイス・ハミルトンやロータスのキミ・ライコネンとロマン・グロージャンといった上位勢がQ2落ちを喫する一方、ザウバーのニコ・ヒュルケンベルグが3番手に食い込む健闘を見せた。

また、予選14番手のエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)はQ2でハミルトンの進路を妨害したとして3グリッド降格のペナルティを科されている。

ピレリが地元イタリアのサーキットに持ち込んだドライタイヤはハードコンパウンド(プライム)とミディアムコンパウンド(オプション)が2種類。サーキットは1周5.793km、決勝レースは53周で行われる。DRSゾーンはメインストレートとターン7からターン8にかけての部分の2カ所に設定された。

レース開始時の気温は25度、路面温度29度で、事前に降った雨の影響で一部ウエットな部分はあるもののほぼドライのコンディションだった。スタート時のタイヤとして、11番手スタートのライコネンとその隣のハミルトン、そして16番手スタートのエステバン・グティエレス(ザウバー)のみがプライムを選んでいる。

スタートラインのシグナルが消えるとレッドブルコンビの間隙を縫ったマッサが2番手に浮上、ウェバーに続いてアロンソが4番手を走り、ヒュルケンベルグは5番手に後退した。スタート直後の混戦の中でタイヤをロックさせ、ロマン・グロージャン(ロータス)と接触したフォース・インディアのポール・ディ・レスタは、大きくコースを外れてフロント部に激しいダメージを負ったマシンを後にする。この件についてはレース後の審議対象となった。

同じく他車との接触でエンドプレートを失ったライコネンは1周目の最後にピットへ。序列はベッテル、マッサ、ウェバー、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)、ジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、ハミルトンという並びになっている。

3周目、DRSが使用可能になる直前にアロンソがウェバーをかわして3番手に上る。ぎりぎりのバトルの中で2人は軽く接触し、小さなパーツが宙に舞い上がった。

2番手と3番手に並んだフェラーリコンビは8周目にポジションを入れ替え、アロンソが4.4秒前方のベッテルを追いかける。最後方の21番手ではミディアムタイヤを履いたライコネンが最速ラップを刻みながら隊列に追いつき、一つずつポジションを取り戻していった。

トップのベッテルは後続がアロンソに変わったのを見てペースを上げ、少しずつギャップを開いていく。12周目にハミルトン車のスローパンクチャーを確認したチームがピットインの指示を出すも、無線にトラブルが生じた模様でドライバーになかなか伝わらず、ハミルトンは14周目にようやくピットに入っている。

15周目、9番手をかけた争いの中でバトンの攻撃を懸命にしのいでいたベルヌのマシンから白煙が上がる。ポイント圏内を走っていたベルヌだが、ここであえなくリタイアとなった。

前方では4番手ウェバーがマッサに迫るも、なかなか前に出ることができない。20周目頃から1回目のタイヤ交換を行うドライバーが続き、24周目にはレッドブル陣営が先頭を走るベッテルと4番手ウェバーを同時にピットへ迎え入れた。フェラーリは25周目にマッサのタイヤ交換を実施するも、ウェバーはこの機にマッサの前に出ることに成功している。

アロンソは28周目にタイヤを交換し、アウトラップですぐ後ろに迫ったウェバーを警戒。このときまでにライコネンはベッテル、アロンソ、ウェバー、マッサに次ぐ5番手につけていたが、31周目に2回目のタイヤ交換を行なって再びミディアムをチョイスしている。14番手に下がったライコネン以外のほとんどは第2スティントにハードタイヤを選んでいた。

中盤まで5番手を守ってきたヒュルケンベルグだが、32周目についにハミルトンにオーバーテイクされる。続いてハミルトンの僚友ロズベルグがヒュルケンベルグの背中を狙うも、ターン1を曲がりきれずにエスケープロードを直進して差が開いてしまった。

その頃、上位では2番手アロンソがウェバーを相手にシビアな防戦を強いられている。先頭のベッテルとアロンソのギャップは10秒以上に広がっていた。多くのマシンが1ストップでチェッカーを目指したのとは対照的に、トップ10からは39周目にハミルトンが2回目のピットストップを実施したが、無線の不調が続くか今回もチームの指示から実際のピットインまでしばらく時間がかかっている。

3番手ウェバーはトランスミッションのトラブルを抱えながらもアロンソの1秒以内の位置をキープ。ウェバーがショートシフトを指示されてから間もなく、ラップリーダーのベッテルにも同様の指示が出された。

しかし、レッドブルに降りかかったトラブルもフェラーリのチャンスを切り開くまでには至らず、トップ3のオーダーは変わらぬままレースは進行。終盤には10番手付近でポイント獲得をかけたバトルが次々と展開され、ライコネンを何とかパスしたハミルトンがさらに前方のライバルたちを片付けて9番手にポジションアップする。ライコネンもそれを追って得点圏内を目指すも、あとひとつ届かない11番手でチェッカーを受けた。

53周のほとんどをリードしたベッテルが今季6勝目を決め、アロンソとウェバーが共に表彰台に上っている。3位以降はマッサ、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、リカルド、グロージャン、ハミルトン、バトンがポイントを獲得した。

11位ライコネンからペレス、グティエレス、パストール・マルドナド、バルテリ・ボッタス(共にウィリアムズ)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、シャルル・ピック、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(共にケータハム)、ジュール・ビアンキ、マックス・チルトン(共にマルシャ)までが完走。スーティルはファイナルラップでピットに入ってリタイアを喫したものの、16位完走扱いとなっている。

ヨーロッパを後にしたF1サーカスが次に向かうのは夜景きらめくシンガポール。第13戦シンガポールGP最初のセッションである金曜フリー走行1回目は20日(金)日本時間19時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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