ハンガリーGP

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ハミルトンがポール・トゥ・ウイン!

M.S.
2012年7月29日
優勝を飾ったハミルトン © Press Association
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F1の夏休み前最後の一戦となる2012年FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーGP決勝が 29日(日)日本時間21時からハンガリー・ハンガロリンクにて行われた。

3月に始まった今季の戦いは20戦中11戦目となる今週末をもって一つの区切りを迎える。ここまでのポイントランキングではフェラーリのフェルナンド・アロンソ(154ポイント)が2位のマーク・ウェバー(レッドブル/120ポイント)に34ポイントの差をつけた状態だ。

前戦の舞台ホッケンハイムリンクと同様、距離が短めのこのサーキットは1周4.381km、決勝レースは70 周で行われる。DRSゾーンはメインストレートの1カ所に設定された。ピレリはプライムにミディアムコンパウンド、オプションにソフトコンパウンドの2種類のドライタイヤを用意している。

前日に実施された予選ではルイス・ハミルトン(マクラーレン)が2番手のロマン・グロージャン(ロータス)に0.4秒の差をつけて今季3度目のポールポジションを達成。2列目にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)とジェンソン・バトン(マクラーレン)が並んだ。

スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは11番グリッドのマーク・ウェバー(レッドブル)と21番グリッドのシャルル・ピック(マルシャ)、22番グリッドのティモ・グロック(マルシャ)、23番グリッドのペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)の4名。

レーススタート時の気温は30度、路面温度46度のドライコンディションだった。フォーメーションラップを終えた24台がスターティンググリッドにつき、いざレーススタートというタイミングで17番グリッドについていたミハエル・シューマッハが手違いでエンジンを切り、再度1周のフォーメーションラップが行われる。

シューマッハはピットレーンからのスタートとなり、1周減って69周のレースが改めてスタート。きれいに抜け出たハミルトンの後ろでベッテルがグロージャンに並びかけるも、前に出ることができずに後退する。その後ろからやってきたジェンソン・バトン(マクラーレン)がベッテルをかわしていった。

隊列はハミルトン、グロージャン、バトン、ベッテル、アロンソ、キミ・ライコネン(ロータス)、ウェバー、ブルーノ・セナ(ウィリアムズ)、フェリペ・マッサ(フェラーリ)、ニコ・ヒュルケンベルグのオーダーで落ち着く。15番手スタートだった可夢偉はスタート直後の混乱で押し出されて19番手に下がった。

また、ピットレーンからスタートして最後尾についたシューマッハはピットに飛び込んでミディアムタイヤに交換したが、その際にスピード違反を犯して審議対象に。程なくしてドライブスルーペナルティが科された。

10周目に可夢偉がピットへ向かい、ミディアムに履き替えてコースへ戻る。一方、上位ではグロージャンがハミルトンから3秒以内のところで周回を重ね、バトンはその2人から6秒ほど後方という位置だった。

上位勢で最初に動いたのはそのバトンで、17周目にミディアムタイヤへ変更。続いてブルーノとロズベルグがピットストップを実施した。19周目には3番手ベッテルと5番手アロンソが同時にピットへ向かっている。

その間に2番手グロージャンとのギャップを2秒につめられたハミルトンは20周目に1回目のタイヤ交換を行う。グロージャンはその次の周回でピットストップを行い、続いてライコネンとウェバーがトップ10では最後にピットに入った。

ポイント圏内を走る面々の中ではグロージャンとベッテル、ライコネンが再びソフトタイヤをチョイスしている。一連の動きの中でライコネンがセルジオ・ペレス(ザウバー)の背後についてペースが伸びなかったアロンソの前に出て、上位勢のオーダーはハミルトン、グロック、バトン、ベッテル、ライコネン、アロンソ、ウェバー、ブルーノ、マッサ、ロズベルグに変わった。

ソフトタイヤで快調に飛ばすグロージャンは先頭を行くハミルトンとの差を確実に削り、25周目にはついに1秒以内のところにつけた。その後ろでは4番手ベッテルもバトンのDRS圏内に入っている。

しかし、グロージャンはミスを犯したか続く周回でハミルトンに差を開かれ、28周目時点でのギャップは2秒以上に戻ってしまう。グロージャンはそこから再びハミルトンを追いかけ始めた。

グロージャンがハミルトンから1秒以内の位置に戻ったのは32周目のこと。一方のベッテルは一貫してバトンにプレッシャーを与え続けるも、ポジションに変動はないままレースは続いていた。

バトンはトップ集団ではいち早く35周目に2回目のタイヤ交換を実施する。これで前が空いたベッテルがファステストラップをマークするのに対し、バトンはブルーノの後ろでペースを上げることができないでいた。

ベッテルが39周目、グロージャンが40周目にそれぞれタイヤ交換を完了し、続く41周目にハミルトンも最後のピット作業を行う。これでラップリーダーになったライコネンは目覚しいペースを発揮。トップ10でライコネン以外に2回目のピットストップを行なっていなかったフェラーリ勢は44周目に同時ピットインを敢行した。

残るライコネンは45周目にタイヤを交換し、ピットレーン出口でチームメイトのグロージャンとホイール・トゥ・ホイールに。タイヤスモークの上がる激しい競り合いで前に出たのはライコネンだった。

ライコネンに続いてバトンが3回目のピットストップを行い、入賞圏内のメンバーはハミルトン、ライコネン、グロージャン、ベッテル、ウェバー、アロンソ、バトン、ブルーノ、マッサ、ロズベルグのオーダーとなる。10名の中ではウェバーのみがソフトタイヤを装着していた。

後方ではパストール・マルドナド(ウィリアムズ)がポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)をオーバーテイクして12番手に上がったものの、その際に両者は接触しており、審議の結果マルドナドにはドライブスルーペナルティが科された。

54周目に2番手ライコネンがハミルトンとの差を1秒以下に縮める。56周目には5番手ウェバーが3回目のタイヤ交換を行い、8番手でコースに復帰。59周目にはウェバーの僚友ベッテルも3回目のピットストップを行った。

60周目には散々な一日を過ごしていた18番手シューマッハがガレージにマシンを入れ、この日1人目のリタイアとなっている。その5周後にHRTのナレイン・カーティケヤンがターン4付近のバリアに接触してマシンを止めた。この区間にはレースの最後までイエローフラッグが掲示された。

ハミルトンから1秒以内の位置をキープしていたライコネンだったが、残り2周でそのギャップは1.2秒に。15番手を走っていた可夢偉はチェッカーフラッグ間近にしてマシンをガレージに入れてしまった。

隊列の先頭ではライコネンの追撃を振り切ったハミルトンがそのままトップチェッカーを受け、今季2勝目を挙げている。ライコネンはその1秒後方でレースを終えた。

3位のグロージャン以降、ベッテル、アロンソ、バトン、ブルーノ、ウェバー、マッサ、ロズベルグまでがポイントを獲得している。

11位からはヒュルケンベルグ、ディ・レスタ、マルドナド、ペレス、ダニエル・リカルド、ジャン-エリック・ベルヌ(共にトロ・ロッソ)と続き、最終盤にコース上でストップしたヘイキ・コバライネン(ケータハム)とピットでレースを終えた可夢偉が完走扱い。

19位ヴィタリー・ペトロフ(ケータハム)からピック、グロック、デ・ラ・ロサまでが完走を果たした。

11戦を終えたF1サーカスは1カ月の夏休みの後、8月末にスパ・フランコルシャンで再集結する。次戦ベルギーGP最初のセッションである金曜フリー走行1回目は8月31日(金)日本時間17時にスタートする予定だ。

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