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2015年第10戦ドライバーコメント決勝

Jim / Me / M.S.
2015年7月27日 « 外野を黙らせる勝利だとアリバベーネ | 予選ペースを改善したハミルトン »
© Sutton Images
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26日(日)、2015年シーズン前半戦を締めくくる第10戦ハンガリーGP決勝レースがハンガロリンクで行われ、フェラーリのセバスチャン・ベッテルが今季2勝目を挙げた。

スタートではメルセデス勢を交わしてフェラーリのベッテルとキミ・ライコネンが1-2態勢を築いたものの、ライコネンはMGU-Kにトラブルを抱え、緊急ピットストップでリセットを試みるも問題を解消できずにリタイアを強いられている。最終的にトップチェッカーを受けたベッテルと共に表彰台に上ったのはレッドブルのダニール・クビアトとダニエル・リカルドだ。

ポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデス)は数々の波乱を経て6位入賞、終盤にリカルドと接触して表彰台を逃したニコ・ロズベルグは8位に終わった。リカルドがフロントウイングを破損し、ロズベルグがパンクチャーに見舞われたこの一件はお咎め無しとの裁定が下っている。

夏休み前の一戦を終えたドライバーやチーム関係者のコメントは以下の通り。

メルセデス

ルイス・ハミルトン(6位)

「かなりキツイ午後だった。チームはすべてちゃんとやってくれたし、マシンは明らかにペースがあったけど。とにかく最悪の1日を過ごした。僕の中では最悪のレースのひとつだったんじゃないかな。今はどんな説明もできない。僕にできるのはチームに謝ることだけ。それと、次のレースで償えるように必死にがんばることだ。スタートは理想的じゃなかったし、フェラーリ勢の出だしが本当に良くて、突然、両サイドから攻撃された感じ。1周目の終盤はニコ(ロズベルグ)と接戦で、ロックアップしてコースを飛び出してしまった。その後はダニエルとのインシデントもあって。意図的じゃなかったけど、でも僕のせいだ。彼がアウト側からタイトなラインを取っていたところに、僕がグリップを失い、道を外れてアンダーステア気味に彼に突っ込んだ。この結果、ドライブスルー(ペナルティ)を受け、またしても後方に下がってしまったから、あとはもう必死に駆け上がるしかなかった。そこからは自分に対してとにかく落ち着け、あきらめるな、と言い聞かせながら走って、それでポイントを獲得できるまでに至った。僕のマシンのペースがかなり強力だった場面を見たはずだ。それにペースは週末を通してずっと本当に良かったんだ。今日はとにかく僕がミスりすぎた。結局、チャンピオンシップのポイント的にはダメージを最小限に抑える戦いだったから、夏休みに向けてポジティブに考えて、気を取り直してスパに挑みたい」

ニコ・ロズベルグ(8位)

「スタートはベストとは言わないけど、まずまずだった。でも、まだソフトタイヤのバランスは良くなかったから、序盤ですぐにフェラーリ勢に引き離されてしまった。ミディアムでは少し良くなって、64周目まではうまくいっていたんだ。レースって時々タフだよね。最後の最後で失ってしまうなんてひどい気分だ。僕にとってダニエルとのインシデントははっきりしている。僕は理想のラインにいたけど、彼はブレーキが遅すぎたし、ワイドになったんだ。僕はレーシングラインにとどまったから、コーナーの優先権は僕にあった。でも、彼のフロントウイングがまだ残っていて、それが僕に当たり、タイヤがパンクしてしまった。僕のレースは台無しだよ。ルイスに対してたくさんポイントを稼げたのに、悔しくて仕方ない。今は夏休みを楽しみにする気分じゃない。ただクルマに乗って、また明日にでもレースがしたいよ」

クリスチャン・トト・ウォルフ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ責任者)

「今日はシーズンのこれまでを合算した以上に多くのインシデントがあった。今日の午後で白髪が増えた気がする! とはいえ、まずはフェラーリを祝したい。十分にふさわしい勝利だったという点だけでなく、ジュールを失い、チーム全体がつらい一週間を過ごしていただろうから、マラネロにいるすべての人々にとって今日の勝利は特別な意味を持つと思う。われわれのことを話せば、スタートはどちらも最悪で、事態はさらに悪化の一途をたどった。1周目にはルイスがコースオフを喫し、その後にはリカルドとのインシデントがあり、ノーズ交換にドライブスルー(ペナルティ)、そんな中でどうにかこうにか6位まで巻き返した。ニコについては第1スティントでフェラーリ勢についていけるだけのペースがなく、それにもかかわらず表彰台フィニッシュが可能な力強い走りを見せてくれていた。バーチャルセーフティカーが発令された際、ピットに入るにはギリギリのタイミングだったが、彼は何とかやり遂げている。しかしながら、通常のコンディションでレースが残り30周ほどあることを踏まえ、デフォルトのタイヤセットがプライムだったため、その時にマシンに装着できるのはそのセットだけだった。後知恵で言えば、プライムで走らざるを得なかったセバスチャンを攻めるにはオプションタイヤが理想的。とはいえ、後知恵は後知恵だ。こういう状況にもかかわらず、ニコは8位まで巻き返して少しばかり多くのポイントを持ち帰る素晴らしい仕事をしてくれた。われわれにとっては非常にイライラの募る1日であり、今シーズンこれまでの成功は、細部に渡るまでの注意とチームワーク、結果を出すためにすべての作業を適切に行ってきた結果であることを証明している。今はレースを分析し、学ぶべきことを学び、スパでまた戦いに戻るべくしっかりと充電したい」

パディ・ロウ(テクニカル部門エグゼクティブディレクター)

「最高の1日でなかったことは明白だ。始まりは二流並みのレーススタートだ。ルイスは二度目のフォーメーションラップ後にクラッチがオーバーヒートしていたのではないかと疑っている。そしてニコは彼のグリッドポジションにグリップがほとんどなかったようだ。両ドライバーには、必要なスタートのプラットフォームを与えてやれずに申し訳なかったと思っている。その結果、2人ともフェラーリ勢の後釜を呈し、ルイスはオープニングラップの途中にニコを追い抜こうとしてさらにポジションを失った。そのため、1人が3番手、もう一人が10番手だったあの時点で厳しい午後になりそうなことはすでに分かっていた。2台を表彰台に上らせるため、あわよくば頂点に立たせるために自分たちのレース戦略を貫いたが、今日のフェラーリが非常に速く、自分たちに(表彰台または優勝)を狙うペース的なアドバンテージがないことはすぐに明白となった。それでも、マイナーな接触やペナルティを含め、その後に起きた複数の出来事により、最終的にわれわれは6位と8位でレースを終えている。最悪の1日だったことは疑いようがない。それでも、全勝することはできないし、少なくともポイントは加算できている」

レッドブル

ダニエル・リカルド(3位)

「すごくイベントフルなレースだったけど、誇りに感じる1戦だ。複雑な思いはあるけど、ポディウムに上がれたことに感謝している。タフなシーズンだけど、2台でポディウムだなんて夢のようだよ。ソフトを履いていた最終スティントは、レースに勝つチャンスをつかめるようハードにプッシュした。ニコと接触してしまったのは残念だけど、僕は感情をすべて表に出して、全身全霊で攻めたんだ」

ダニール・クビアト(2位)

「すごくハッピーなリザルトだ。イベントフルなレースでいい展開だったよ。最初のスティンではフラットスポットのためにバイブレーションが出ていて、僕のレースはもう終わりかと思っていたんだ。でも、クルマは最終スティントですごくコンペティティブで、僕らはすごくいい形でフィニッシュできた。このダブルポディウムは、プッシュを続けてくれたチームとファクトリーのみんなのおかげだよ。彼らに心から感謝したい。今日のレースはジュールと彼の家族にささげる。僕らは素晴らしい人を失ってしまった。僕らの心と思いは彼と彼の家族と共にある」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「ダニーの2位――彼にとってはF1初の表彰台だ――ダニエルの3位、今日はチームにとって最高の結果だ。両ドライバーともこのサーキットの特性が持つアドバンテージを最大に引き出してくれた。セーフティカー以降のダニエルの戦略が実にうまくはまり、ソフトとハード(ミディアム)のタイヤを使っていたので、最後のスティントにはソフトの新しいセットを使うことができた。それを思う存分に生かしてルイスを追い抜き、ニコにも襲いかかろうとしていた。しかし、残念ながら接触したことでリカルドのレース優勝のチャンスは流れてしまったが、レーシングインシデントのように見えたし、エンターテインメントにあふれるドライブを見せてくれたのは確かだ。ダニー(クビアト)はタイヤをロックする難しいスタートだったものの、素晴らしく力強い走りで立て直し、2位でゴールした。夏休みに入るには最高の形であり、また、今日のトップ4はすべてレッドブル・ジュニア・プログラムの卒業生が占めており、同プログラムにとっても最高の1日だった」

マテュー・デュボワ(ルノー)

「何よりもまず、今週末はわれわれ全員がジュール・ビアンキを思い続けていたことを繰り返し述べておきたい。私たちにできるのはレースを続けることのみ。きっと彼もそれを望んでいるはずだ。今日のチームはF1がもたらすあらゆる感情をすべて抱いたように思う。今朝、サーキット入りした時の自信に始まり、レーススタート直後の失望、セーフティカーピリオドを受けてのエンジンを限界にまでプッシュするという決意。チャンスを最大に生かし、チェッカーフラッグを受けるために、チーム全体が最高の仕事を果たした。この結果はチャレンジングなシーズン前半戦を過ごしてきたルノーのハードワークに報いる最高のご褒美であり、チャンピオンシップが夏休みに入る最高のタイミングで訪れた結果だ」

ウィリアムズ

フェリペ・マッサ(12位)

「僕らにとって本当にチャレンジングな日だった。序盤にペナルティを科されたし、ミディアムタイヤはトラフィックに引っかかった時にまったく機能しなかった。そこからは一苦労だったよ。チームとして僕らはノーポイントでここを離れるけれど、チャンピオンシップにとっては痛手だけど、埋め合わせていかなきゃね」

バルテリ・ボッタス(13位)

「ポイントが上げられなくてがっかりする一日だった。レーススタートの時にはマシンのペースなりの走りをしていたんだ。ポイント獲得のチャンスは十分だったけれど、良くないタイミングでパンクチャーを喫して、その後は苦戦した。これを過去のものとし、うまくリセットしてフレッシュな気分でスパを迎えることが重要だよ」

ロブ・スメドレー(パフォーマンスエンジニアリング責任者)

「金曜日のペースを考えると、今日は期待通りの場所ではなかった。最初から最後まで波乱のレースだったね。バルテリは他車の後ろを走っている時に、彼には何の責任もないにもかかわらず、パンクチャーに見舞われてしまったので残念だ。あれがなければ表彰台も可能だっただろう。フェリペのタイヤは最終スティントまで機能せず、そのせいで彼にタフなレースを強いてしまったので原因を調査しなければならない。こういう結果がひとつのグループとしてわれわれをさらに強くしてくれると信じている。帰って、何を間違ったのか分析する。この18カ月を通してウィリアムズは常に学習曲線にいた。こういう日もその一部だと考えなければならない。この先のレースはわれわれの強さを生かせるところが続くので、今日逃したポイントを取り戻すことが目標だ」

フェラーリ

セバスチャン・ベッテル(1位)

「アップダウンの激しい1週間だった。レース後に言ったように、今日の勝利はジュールと彼のご家族に捧げたい。レースは難しくて、特に終盤はいろんなことが頭をよぎって大変だったけど、この結果にはもちろんとても満足している。僕たちのレースは最初からとても力強かったし、最高のスタートを決めて、その後も優れたペースを維持しながらレースをコントロールできていた。もちろん、セーフティカーは結局のところ僕らの助けにはならなかったけれど、それでもトップに立ち続けられたし、グランプリに勝利できた。表彰台の上から皆の姿を見た時は最高の気分だったし、皆もとてもうれしそうだったね。今日は僕らのペースが運によるものじゃないってことを証明できたと思う。実際、セーフティカーに関しては僕らが不運だったわけだし。プライムタイヤのペースが本当に良くて、ずっとプッシュできたし、後続の誰にもDRS圏内に入られることなく(編集部注:実際は2番手と1秒以内のギャップになっていた場面もある)、トップを死守した。もちろん、これは全員で成し遂げた最高のレース。金曜日から考えると見事な巻き返しだね。特に、チームが批判を受けているとかいう、変なうわさを聞いたあとだし・・・。サポートしてくれたすべてのパートナーと、さらなるパワーで支えてくれたシェルに感謝する」

キミ・ライコネン(リタイア)

「今日のレースで起きたことは残念だけど、ついてない時はついてないし、僕たちはベストを尽くした。スタートは僕たち2人とも最高だったね。シーズンの開幕から考えてもベストだったんじゃないかな。スピードも良く、引き離せたし前をキープすることもできた。今日はずっと速さがあったし、最後までずっとプッシュできると期待していたけど、途中でマシンから変な音が聞こえてきた。どんどん音が変わって、徐々に悪化していくんだ。直そうとしたんだけど、できなかったからリタイアすることにした。チームとしてはセバスチャンの勝利でとても良い1日になったけれど、今日の僕たちはそれ以上の結果、ただ勝つ、という以上の結果がふさわしかったと思っている。僕のトラブルがなければ楽に1-2を達成できていたはず。なのに、いつも悪い方に、悪い方に行ってしまうような気がする。シーズン前半戦は全体的に速さがありながら、ちょっと不運だったと思う。いつも何かがレースの最終結果を悪い方に決定づけているような、そんな気がするんだ。今、一番大事なのはすべての問題を解消すること。僕たちはプッシュし続けるし、運が僕に味方してくれるように、自分たちにふさわしい結果を得られるように願っている」

マウリツィオ・アリバベーネ(チーム代表)

「ファンタスティックな勝利だ! ここ数週間、われわれは周囲からスランプだと言われてきた。数字を読めない、もしくは読みたくない人々によってだ。事実として、われわれはずいぶん前からシーズンの進行とともにアップダウンがある可能性は予測していたが、それはわれわれが後退していることを意味するものではなかった。今週末はわれわれにとって恐ろしい金曜日で幕を開けた。したがって、マシンをしっかりセットアップするために、土曜日には3番手がせいぜいであると分かっていた。われわれは冷静さを保って何とかリカバーしたものの、それでも優勝できるとは知りようもなかった。ただ、トップで戦えるとの自信を持っていただけだ。その後、セブとキミがとてつもないスタートを決め、クリーンエアで走ることができた。最初の2セットのオプションはかなり良いパフォーマンスを発揮すると分かっており、スタートのおかげでタイヤマネジメントの部分では確実に違いが生まれた。しかし、キミがフィニッシュできなかったことには大変落胆している。 彼は素晴らしい一日を送っていた。そのことに祝辞を送りたい。これはF1であり、われわれは信頼性の不足を将来の新たなチャレンジとして受け入れなければならない。今日は勝利したが、われわれは浮足立つことなく謙虚さを保って献身を続けていく」

マクラーレン

フェルナンド・アロンソ(5位)

「今回はとても良いレースだったね。フィニッシュした時に5番手だったのはチーム全体にとってはちょっとしたプレゼントかな。まだ今は自分たちが思うような競争力を発揮できていないからね。カレンダーには僕たちのパフォーマンスが良いと予想されるコースが一握りしかない。モナコ、シンガポール、そしてこのハンガリーだ。だから、今日という日をしっかりと生かさなきゃいけないってことは分かっていた。大事なのはそれを成し遂げたということ。波乱のレースだったけど、僕たちはめぐってくるあらゆるチャンスのアドバンテージを生かした。このポイントを勝ち取って夏休みに入れるのはチーム全体にとって良いことだね。でも、シーズン後半戦は自分たちのチャンスをもっと生かせるようにしないといけない。F1にいる皆にとって難しい週末だった。レース前のジュールに捧げた1分間の黙祷はかなり感情がこみ上げてきたし、その後すぐにコックピットに乗り込むのがとてもつらかった。だけど、今日はジュールを偲び、F1を大切にできたと思う」

ジェンソン・バトン(9位)

「今日はフェルナンドがすごかったね。最終スティントでオプションタイヤを履いたのは彼にとって正しい判断だったと思う。僕はセーフティカー中にストップしなかった。僕の周りはほとんどが入っていたけどね。その判断が僕のレースをかなり難しくした。レース終盤にはユーズドのプライムがかなり古くなっていて、周辺には僕よりフレッシュで、しかもオプションタイヤを履いた速いマシンがたくさんいたんだ。それでも、楽しいレースだったし、夏休み前にポイントを獲得できたのはうれしい。(他車の)アクシデントやペナルティが僕たちの助けになったのは間違いない。だけど、それでも今日は良い仕事ができたと思っている。僕らにとっては前進だ。ただ、この結果を繰り返していきたいなら、もっと前進しないと。同時に、次の2レース、スパとモンツァはおそらく難しくなるだろうけど、僕たちの進歩を確認するにはいいと思う」

エリック・ブーリエ(レーシングディレクター)

「昨日のわれわれのマシンは信頼性不足により、予選15番手(アロンソ)と16番手(バトン)だったが、レースパフォーマンスははるかに良い範囲を狙えると私は公言したはずだ。今日はまさにそれが的中した。確かに、前の人々の自然消滅から利益を得た面は否めず、5位と9位というのはわれわれの過去の名声には及ばないものだが、それでも今日獲得した12点のワールドチャンピオンシップポイントは、夏のシャットダウンにあたってホリデーに出かけるための荷造りにいっそう活気を与えるものだ。2015年シーズンの前半は、マクラーレン・ホンダの皆にとって非常にチャレンジングなものとなった。しかし、われわれはその期間を通してお互いを支え合い、励まし合い続けた。これからもそのままで、可能な限り人間的にハードワークをこなし、少しずつ上位への前進を続けたい。また、忘れてならないのはわれわれのドライバーたちがコース上でも――コース外でも、今日も、そしていつでも優秀だったということだ。希望通りの場所にたどり着くには時間がかかる。それは知っているが、われわれは必ずそこへ行く。それは私が保証しよう。最後に、あと5つ言わせてほしい。1つ目。今日は本当に素晴らしいレースだった。ハンガロリンクの観戦者も、自宅でご覧になった世界中の視聴者にとっても極めてエンターテイニングなレースだったはずだ。これについては批判をされがちだが、今日のレースは、今も素晴らしいスポーツであるF1にとって、またとない宣伝材料だった。2つ目。まるでファミリーのようにジュールを思い、彼をたたえた今週のわれわれの結束は、非常に誇らしいものだったと思う。この場だけでなく、世界中の幅広い人々が彼の不在を強く実感している。3つ目。われわれの親愛なる友人であるアキ(ヒンツァ/元マクラーレンドクター)にメッセージを送りたい。彼は最近腹部のがんと診断された。どうか気を強く持ち、闘い続けてほしい。われわれは皆、あなたを応援している。4つ目。私から、マクラーレンとHondaのスタッフ全員に感謝を言わせてもらいたい。ブダペストにいる者だけでなく、ウォーキングとさくらにいる全員にだ。彼らはこの小さな報酬のために疲れを知らず働いてきた。どうか良い休みを。あなた方にはその資格がある。成功はやってくる。私を信じなさい。5つ目。今度こそ最後だが、何よりも重要なことだ。世界中にいる忠実で熱心なわがチームの多くのファンに、私から敬意を表したいと思う。あなたたちの揺るぎない信頼はわれわれにとってなくてはならない重要なものだ。この公式な場を使って皆様に敬意を表したい。本当に、あなた方は#BelieveInMcLarenHonda(マクラーレン・ホンダに忠誠)を体現してくれる存在だ」

新井康久氏(株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者)

「金曜日と土曜日のプラクティスセッションと比べて今日は気温が大きく下がり、路面コンディションが劇的に変化したため、難しいレースでした。さらに、多くのインシデントによって非常に読みにくいレースとなりましたが、フェルナンドとジェンソンの優れたドライビングによって、われわれは2台をポイント圏内で持ち帰ることができました。両マシンとパワーユニットのセッティングは堅実だったので、このレースはその価値を示すために重要なものでした。大変イベントフルなレースで、ドライバーたちの才能、エクセレントなピットワーク、そして素早いエンジニアの考えが最後まで光りました。彼らは集中力を失わず、プッシュしました。感謝していますし、この良いリザルトを喜んでいます」

フォース・インディア

ニコ・ヒュルケンベルグ(リタイア)

「今日は大きなリザルトを残すチャンスを失ってしまって残念だよ。フロントウイングに問題が起きる兆候は特になかった――壊れる直前にひどいバイブレーションが起きて、そのまままっすぐバリアに向かってしまった。コースのあの場所は念入りに保護されていて、うまくエネルギーを吸収してくれたから、衝撃はそれほど大きくなかった。アクシデントが起きるまではすごく順調だったんだけどね。僕はすごくいいスタートができて、レッドブル勢とレースをしていた。僕らのBスペックカーが前進だったという証明だ。いい知らせは、来週いっぱい使って今日の出来事を分析し、夏休み前にソリューションを見つけられることだ。今シーズンの僕らは信頼性が大きな強みだったから、こういう問題があるのは珍しい。スパまでに、きっとチームは課題をクリアしてくれる。競争力があることを実感して夏休みに入ることができる。後半は僕らにとっていいシーズンになるはずだ」

セルジオ・ペレス(リタイア)

「金曜日から日曜日まで、本当にタフな週末だったよ。レースについては問題点がたくさんある。多くのポイントを取れたはずだと感じているんだ。最初の数ラップはすごく順調で、大きくポジションを上げたんだけど、パストール(マルドナド)との接触で僕のレースは台無しになってしまった。彼の近くではかなり用心していたし、たっぷりスペースをあけておいたのに、それでも十分じゃなかったようだ。その後はもう、ポイントの獲得は難しく、最終的にはブレーキトラブルで僕らのレースは終わってしまった。ポジティブ面を見ると、パストールとぶつかるまではクルマのパフォーマンスはすごく良かった。このことは、シーズンの後半戦にいいリザルトを目指してチャレンジできるという自信を与えてくれる」

オトマー・サフナウアー(最高執行責任者/COO)

「難しい1日だった。手ぶらでブダペストを離れるというのは残念だ。ニコはターン1のアプローチでフロントウイングに問題が起きるまでは、良いポイントを狙える位置で走っていた。ウイングが壊れた原因についてはまだ調査中だが、ニコに何のけがもなかったことが最も大事だ。セルジオは、ターン1でマルドナドを抜いた後で彼にぶつけられてしまい、苦しいレースとなった。そのインシデントによってわれわれは多くのタイムを失っており、セルジオのマシンの右側にはダメージがあった。レースが続くとブレーキペダルが遠くなってしまったため、マシンをリタイアさせなければならなかった。レースでは自分たちの思い通りに行かないこともある。今回は本当に不運な週末だった。スパまでにもう一度立て直して、シーズン後半は強くなって戻ってくる」

トロ・ロッソ

マックス・フェルスタッペン(4位)

「4位だなんて信じられない! なんてすごいリザルトだろう。言葉にならないよ! スタートが悪かったから想像もしていなかった。どうにかトラブルを避けることができて、第2スティントはすべて順調だった。クルマも良かったし、後ろの人たちに追いつかれることもなかった。セーフティカー後にレースがリスタートすると、いろいろなことが起きた。僕の前で何台かクラッシュして・・・僕もフロントウイングを傷めてドライブスルーペナルティーを受けた。残り数ラップのとこでエンジニアに自分のポジションを聞いたんだ。4番手だって聞いた時は信じられなかったよ! 今日はすごくハッピーだ。チームに感謝したい。素晴らしいサポートをしてくれた彼らは、このリザルトにふさわしいよ。彼らがいなければできなかったことだ」

カルロス・サインツ(リタイア)

「こんな形で週末を終えるなんてすごくいらいらする。なんて残念なんだ! リタイアしなければすごくいいポジションでフィニッシュできたのに・・・僕らは5番手を走っていて、すごくいいレースをしていたんだ。それなのにレース終盤にパワーがなくなってしまい、ジ・エンドだった。ポイント圏内を走っていてフィニッシュできなかったのはこれで3戦連続だよ。それは喜べないけど、少なくとも今日はマックスがポイントを取ってくれたから、チームにとっては良かった。信頼性のトラブルによってポイントに貢献できなかったのは不運だった。でも、自分のパフォーマンスに不安はまったく感じていない。僕もその位置にいたんだから。またリタイアだなんてガッカリだし、今はまだ受け入れられないけど、幸いこれから夏休みに入る。今日の出来事を分析し、リセットして、もっと強くなって戻ってくる」

フランツ・トスト(チーム代表)

「ブダペストは今回もまたエキサイティングでとてもおもしろいレースを提供し、F1にとっては良いレースだったと思う。今日のレースでマックスが4位に入り、スクーデリア・トロ・ロッソはこの数年で最高の結果を成し遂げた。実に見事なドライブであり、タイヤをしっかりと管理しながら、あらゆることをコントロールする、本当に素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたと思っている。残念ながら、カルロスはこちら側にホースクリップが破損するテクニカルトラブルが起きてしまった。それがなければきっとポイント圏内でフィニッシュしていたに違いない。直接のライバルとのギャップを縮められたので、今でも、コンストラクターズ選手権5位でフィニッシュするという目標を達成できるポジションにつけていると思う。今日の素晴らしい勝利を達成したフェラーリとセバスチャン・ベッテルを祝福すると共に、レッドブルドライバー、とりわけ、F1キャリアでベストとなる2位に入ったダニール・クビアトにおめでとうと言いたい。先頭でゴールした4人が、新旧のトロ・ロッソドライバーであることを素晴らしく思う」

セドリック・シュタウドハー(ルノー・スポールF1/トラックサポートリーダー)

「今日のマックスは間違いなく最高のレースを戦った! パワーユニットの懸念を除いて、マシンはすべてスムーズだった。レース終盤にペナルティを科せられてしまったことは残念だが、結果は彼にとってもチームにとっても最高だ。残念なことに、カルロスはテクニカルトラブルに見舞われ、ブーストのプレッシャーを失った結果、リタイアせざるを得なかった。マックスの結果に喜んでいるのは確かだが、カルロスも大量得点できるポジションにいただけに、ほろ苦さを味わっている。とはいえ、最高のシーズン前半戦の締めくくりだ」

ロータス

ロマン・グロージャン(7位)

「今日は素晴らしいレースだったし、素晴らしい週末だったと思う。昨日の予選でトップ10に入れたのはミラクルだったし、今日も思った以上に良かったよ。本当にハードにプッシュしたから、ポイントという形で報われてうれしい。スタートはひどかったんだ。1周目はたくさん位ポジションを落としたし、カルロス・サインツにグラベルに押し出された。コースに戻ったらマクラーレンを抜けなかった。危険なリリースによってペナルティが出て、それからセーフティカーが入った。でも僕らは戦略をうまくやり、最後はメルセデスと7位争いをした」

パストール・マルドナド(14位)

「タフなレースで、今日のスチュワードは僕のドライビングに対しても、他の多くのドライバーに対してもすごく厳しかったと思う。僕らはミディアムタイヤでスタートする戦略だったから苦しかった。でも、ソフトタイヤになってからは、ペナルティの影響が出るまではうまくいっていた。アウトサイドにいたセルジオ・ペレスとの件はレーシングインシデントだと感じている。意図的な接触ではなかった」

フェデリコ・ガスタルディ(副チーム代表)

「今日はエンストンの全員でネバーギブアップ精神を発揮した最高のレースだったと思う。ロマンが見事な得点を挙げたが、パストールが彼と共にトップ10入りできなかったことは残念だ。彼も入賞を達成できる見込みはあった。今週末はタイムシートのかなり下の方からスタートしたものの、日に日に改善した。E23は素晴らしいマシンであり、もっと強さを発揮できるポテンシャルを持っている。見ていて楽しいレースでもあった。素晴らしく見応えのあるレースだ。バーニー・エクレストンとタマス・ロホニが豪華なハンガロリンクで最高のショーを主催できることを示している」

アラン・パーメイン(トラックサイドオペレーションディレクター)

「最悪のスタート後はポイント獲得がかなり難しいと予想していたが、波乱のレースでロマンがしっかりとポイントフィニッシュを持ち帰ってくれた。E23は今日の路面コンディションで機能しており、良い戦略だったし、セーフティカー導入中にロマンを柔らかい方のタイヤに戻すアドバンテージを得られた。ロマンはメルセデス勢の間でフィニッシュするべく、そのポジションを守るために本当によく頑張ったと思う。今回のポイント獲得がコンストラクターズ選手権5位の座をかけたバトルに役立つ。パストールにも入賞のポテンシャルがありながらも、残念ながら多すぎるペナルティが影響した」

マノー・マルシャ

ウィル・スティーブンス(16位完走扱い)

「チームの全員にとって本当にタフな週末だったけれど、今日の僕らの仕事には心から誇りを持っていいと思う。ロベルトと僕はここでいいバトルをしてきたし、それがレースでも続いた。彼が序盤にピットインしてからは、僕らはやりあってポジションを入れ替え、レースの大部分で異なるタイヤを使っていた。最後にストップしなければならなかったのは残念だったけれど、右リアにバイブレーションを感じたんだ。完走扱いにはなるし、僕らのポジションからすれば一番の安全策はストップしてそれを調べることだった。今はチームが夏休み後にチャンスをつかめることを望んでいるし、スパとその後で再びバトルできればいいな」

ロベルト・メルヒ(15位)

「今日は厳しかったし、レースするのは簡単ではなかったけれど、レースこそジュールがしていたはずのことで、彼も僕らがそうするのを望んだことだろう。楽なレースではなかったものの、チームは素晴らしい仕事をした。スタートを決めてザウバーの2台を抑え、グロージャン(ロータス)とも戦っていた。その後すぐ、ヘッドレストが緩んでしまった。何とかするためにピットに入らなきゃいけなくなって、戦略から外れた。でも、セーフティカーがレースの形勢を変えたね。15位と16位はいい結果だし、僕らは今日、ジュールのために可能な限りベストの仕事をしたと思う」

ジョン・ブース(チーム代表)

「わがチーム、そしてF1界全体にとって非常につらい1週間の終わりとしても、とても難しい1日だった。今週末に挑むにあたっては信じられないほどの思いがあったが、今日のわれわれにはジュールを追悼するためにやるべき仕事があった。それはできる限りベストな位置でフィニッシュすること。そうして得たのがこの結果だ。とてつもない勇気と不屈の精神を示してくれたチームの皆を心から誇りに思う。今日、このコースでジュールのご家族と会うのはつらい気持ちと元気づけられる気持ちと両方あった。つらさの理由は、彼らもこのチームの一員であり、多くの幸せな瞬間を共に過ごしてきたから。元気づけられたのは、もしご家族の皆さんが、ジュールに注がれる深く大きな愛情を感じ、強さを見つけてくれれば、われわれもきっとそうすることができると思ったからだ。どのドライバーにとっても簡単ではなかっただろう。しかし、ロベルトもウィルも集中し、落ち着いてよくがんばってくれた。さて、これから夏休みに入るわけだが、非常に長いシーズン前半戦を過ごす中で、ここまでの10戦からわれわれは多くのポジティブなことを得ている。ここからの数週間は残る9レースに向けてしっかりと充電するために必要な機会を与えてくれるだろう」

ザウバー

マーカス・エリクソン(10位)

「僕らのマシンにあまり合わないコースで、少なくとも1ポイントを取れたのはいいことだね。レースのスタートは理想的ではなくて、1つポジションを失った。その後はすぐにマシンで快適に感じられた。戦略の部分で、チームは一番タイミングのいいときに適切な決断をした。全体として、僕らはいい仕事をしたと思う。夏休み前に何とか1ポイント持ち帰ることができてうれしいよ」

フェリペ・ナッサー(11位)

「11位フィニッシュはグリッド位置から想定していたよりもいい結果。チームは戦略面で素晴らしい仕事をした。でも、いったんトラフィックにひっかかるとペースがダメになってしまった。マーカスは優れた仕事でチームに1ポイントをもたらしたね。僕もあと一歩でトップ10だったんだ。それでも、結局のところ僕らは自分たちにできるすべてをやり遂げたと思う。ベルギーでのレースを楽しみだ」

モニーシャ・カルテンボーン(チーム代表)

「さまざまなことが起こったレースで、集中を保ち、落ち着いていることが大事でした。ドライバーは2人とも実際にそうしましたし、はるか後方のグリッドから1ポイント獲得しました。私たちは最もチャンレンジングなこのサーキットが終わったことを喜んでいます。夏休みの後はより私たちに合ったサーキットたちが待っています。それに加え、それらのレースにエンジンやシャシーのアップデートを持ち込む予定です。これらのアップデートが示すデータは励みになりますし、コンストラクターズチャンピオンシップでポジションを上げるためのポテンシャルを私たちに与えてくれます」

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