ハンガリーGP

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ベッテルが今季2勝目!

M.S.
2015年7月26日
絶好のスタートを勝利につなげたベッテル © Sutton Images
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真夏のハンガロリンクにて、26日(日)日本時間21時から今季前半戦を締めくくる一戦である2015年FIA F1世界選手権第10戦ハンガリーGP決勝が開催された。

前日に行なわれた予選でポールポジションを獲得したのは、このサーキットを得意とするルイス・ハミルトン(メルセデス)だった。2番手は僚友のニコ・ロズベルグ、3番手はフェラーリのセバスチャン・ベッテルだった。

サーキットは1周4.381km、決勝レースは70周で争われる。決勝日の空には白い雲が浮かんでおり、気温は22度、路面温度42度、湿度38%のコンディションだった。レースを前に2014年日本GPのクラッシュで重傷を負い、先週の17日(金)に亡くなったジュール・ビアンキに黙祷が捧げられた。

今週末のドライタイヤとしてはピレリのミディアムコンパウンドとソフトコンパウンドが用意された。スタート時のタイヤとしてミディアムを選んでいたのは14番グリッドのパストール・マルドナド(ロータス)のみだった。

フォーションラップが終わって全員がスターティンググリッドに着いたものの、フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)の停止位置が規定から外れていたために、エクストラフォーメーションラップが行われた。

69周に減ったレースが始まるとフェラーリの2台が好発進を決め、1コーナーでベッテルが先頭を奪う。さらに5番手スタートのキミ・ライコネンがベッテルの後ろにつけ、フェラーリが1-2体勢を築いた。

一方、ハミルトンはロズベルグとのポジション争いの中でグラベルに飛び出し、10番手に後退。スタート後の1周が終わった時点でトップ10のオーダーはベッテル、ライコネン、ロズベルグ、バルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)、ダニール・クビアト(レッドブル)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ダニエル・リカルド(レッドブル)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、マッサ、ハミルトンとなった。なお、マッサにはスタート時のポジショニングの件で5秒のタイム加算ペナルティが科された。

5番手クビアトはヒュルケンベルグにオーバーテイクされ、さらに8周目に僚友のリカルドを先行させる。リカルドは積極的に攻め、10周目にヒュルケンベルグをかわしていった。同じ頃に、しばらくマッサを抜きあぐねていたハミルトンが、軽く接触しながらマッサの前に出た。

先頭を行くベッテルと2番手ライコネンの間には2秒以上のギャップがあり、そこからさらに5秒後方にロズベルグという形。トップ10からは14周目にボッタスとクビアトが初回のピットストップを行った。ボッタスはソフトからソフトに、クビアトはソフトからミディアムに履き替えている。

それを皮切りに各ドライバーが順次タイヤ交換へと向かい、マッサもこのタイミングでタイムペナルティを消化する。5番手まで浮上したハミルトンは20周目にピットに入った。また、同じ頃中団を走っていたマルドナドとペレスがクラッシュし、ペレスがスピンを喫する。ペレスはマシンを立て直してレースを再開したものの、15番手まで位置を下げてしまった。

22周目にベッテルが、翌周にライコネンがピットへ向かい、上位10名はミディアムスタートのマルドナド以外が全員最初のピットストップを終えた状態になる。数周前に縁石を越えた衝撃でライコネン車のフロントウイングからパーツが飛んだため、ウイング交換の準備をしていたフェラーリだが、結局はタイヤ交換のみでコースに復帰した。

ペレスと接触したマルドナドにはドライブスルーペナルティが科された。また、ロータスはロマン・グロージャンにもピットアウト時の危険なリリースで5秒のタイム加算ペナルティの裁定が下っている。

その後、マルドナドがソフトタイヤに履き替えるためにピットレーンへ向かい、得点圏内のメンバーはベッテル、ライコネン、ロズベルグ、リカルド、ハミルトン、ボッタス、ヒュルケンベルグ、クビアト、マックス・フェルスタッペン(トロ・ロッソ)、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)となった。この中ではロズベルグとリカルド、クビアトが第2スティントのタイヤにミデイアムを選んでいる。

ハミルトンはリカルドを猛プッシュし、29周目にパスを成功させた。ハミルトンの次なるターゲットは13秒前方にいる相棒、3番手のロズベルグ。2回目のタイヤ交換の動きが始まる中で、ハミルトンは見えない前を猛追し、確実にギャップを削っていく。

このとき、先頭を行くフェラーリコンビのライコネンがトラブルに襲われており、チームに無線でパワーダウンを訴えていた。周回遅れのアロンソにオーバーテイクされ、ライコネンが苦しい走りを続けていた43周目、突如7番手走行中だったヒュルケンベルグのマシンからフロントウイングが脱落。ターン1の進入で脱落した自らのウイングの上を走り抜けたヒュルケンベルグは、マシンを停めることができずにそのままバリアに突っ込んでストップした。

これでバーチャルセーフティカーが導入され、各車が一斉にピットストップを実施する。しかし、飛び散ったデブリの量が多く、そのまま実際のセーフティカー出動に変わった。デブリを避けるため、隊列はセーフティカー先導の元、ピットレーンを走行してまたコースに戻っていく。

このときのトップ10はベッテル、ライコネン、ロズベルグ、ハミルトン、リカルド、ボッタス、フェルスタッペン、クビアト、カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)で、リカルド、クビアト、フェルスタッペンがソフト、その他の面々がミディアムを履いていた。

48周目の最後にセーフティカーが戻り、レースが再開された。ロズベルグがライコネンを抑える後方でハミルトンもポジションアップを目指すも、後ろから来るリカルドに対する防戦を強いられる状況に。ハミルトンはリカルドと軽く接触し、一部のパーツが飛んだ。

この混戦でボッタスがパンクチャーを喫して緊急ピットインを行う。上位はベッテル、ロズベルグ、ライコネン、リカルド、クビアト、ハミルトンという並びに変わり、マクラーレンの2台がポイント圏内に上がっている。

接触後も走行を続けていたハミルトンだが、チームはノーズ交換を決断。12番手に下がったハミルトンに追い打ちをかけるように、リカルドとの接触でドライブスルーペナルティを科された。

ペースが伸びずにライバルたちにパスされていたライコネンは、ピットでエンジンをいったん止め、再始動したマシンでコースに向かうも、最終的にピットでリタイアを選んでいる。フォース・インディアのペレスもピットでレースを終えた。

この間、得点圏内を走るマクラーレンコンビは少しでも多くのポイントを取ろうと、それぞれ前にいるライバルマシンをオーバーテイクする。ポイント圏外に落ちていたハミルトンもトップ10に戻ってきた。

62周目、サインツがトロ・ロッソのガレージでマシンを降り、このレース4人目のリタイアに。波乱は最後まで続き、64周目にはロズベルグを攻略しようとしたリカルドのフロントウイングがロズベルグのリアタイヤに接触し、ロズベルグがパンクを喫してしまう。ロズベルグとリカルドはそれぞれピットで損傷を負ったパーツを交換し、リカルドが3番手に戻ったのに対し、ロズベルグは8番手に下がった。リカルドとロズベルグの接触についてはおとがめなしの裁定が下っている。

69周前に絶好のスタートを決めたベッテルがトップチェッカーを受け、英語とイタリア語で喜びを爆発させた後、故ビアンキにその母国語であるフランス語でメッセージを贈った。

2位は初表彰台のクビアト、3位にそのチームメイトであるリカルドが入っている。

4位フェルスタッペン以下、アロンソ、ハミルトン、グロージャン、ロズベルグ、バトン、マーカス・エリクソン(ザウバー)までがポイントを獲得した。

11位フェリペ・ナッサー(ザウバー)からマッサ、ボッタス、マルドナド、ロベルト・メルヒ(マノー・マルシャ)、そして終盤にピットでリタイアしたウィル・スティーブンス(同)までが完走扱いとなっている。

1カ月ほどの夏休みをはさみ、今季のバトルは8月下旬にベルギーで再開する。第11戦ベルギーGP最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は21日(金)日本時間17時スタート予定だ。後半戦もお楽しみに!

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