ハンガリーGP

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ハミルトンが今季初優勝!

M.S.
2013年7月28日
ポール・トゥ・ウインを決めたハミルトン © Sutton Images
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灼熱のハンガロリンクで2013年FIA F1世界選手権が前半戦締めの一戦を迎え、28日(日)日本時間21時からハンガリーGP決勝が行われた。

前日の予選ではメルセデスのルイス・ハミルトンが3戦連続ポールポジションを決め、週末を通して速さを見せたセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2番グリッドを獲得している。予選3番手のロマン・グロージャン(ロータス)には予選後に車両規定の違反が指摘されたものの、偶発的な損傷によるものとしてペナルティは免れた。

この週末からピレリタイヤには変更が施されており、ハンガロリンクには昨年の構造に今季のミディアムコンパウンドとソフトコンパウンドを施した2種類のドライタイヤが持ち込まれている。

オーバーテイクが難しいことで知られるこのサーキットは1周4.381km、決勝レースは70周で行われる。DRSゾーンはメインストレートとターン1からターン2にかけての2カ所に設定された。

レース開始時の天候は晴れ、気温は34度、路面温度51度のドライコンディション。スタート時のタイヤとしてプライムを選んでいたのは予選Q3でノータイムだった10番手マーク・ウェバー(レッドブル)に加え、ジェンソン・バトン、セルジオ・ペレス(共にマクラーレン)、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)、エステバン・グティエレス(ザウバー)、ジュール・ビアンキ、マックス・チルトン(共にマルシャ)という面々だった。

スタートでするりと抜けだしたのはポールシッターのハミルトンで、その背後ではグロージャンがベッテルに先行しようと動くものの、ここのポジションは変わらず。4番手スタートのニコ・ロズベルグ(メルセデス)がフェリペ・マッサ(フェラーリ)との接触で大きくポジションを下げ、オープニングラップが終わった時点でハミルトン、ベッテル、グロージャン、アロンソ、マッサ、キミ・ライコネン(ロータス)、ウェバー、バトン、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(マクラーレン)という並びに落ち着いている。

序盤のトップ集団はハミルトンからやや間をおいてベッテルが続き、その後ろにぴったりとグロージャンがつけた状態。4番手と5番手のフェラーリコンビはトップ3から5秒後方のところを走っている。エンドプレートに損傷を負ってペースが振るわないマッサの後ろで6番手ライコネンが前に出るチャンスをうかがっていた。

1回目のピットストップは9周目に始まり、ラップリーダーのハミルトンは10周目にタイヤを交換する。ぎりぎりでバトンをかわせず8番手でコースに復帰したハミルトンだったが、数周のうちにバトンをオーバーテイクしている。

12周目にベッテルとマッサ、13周目にアロンソがピットへ向かい、ミディアムスタートのウェバーとバトンが上位に浮上してトップ5はウェバー、ハミルトン、バトン、ベッテル、グロージャンというオーダーに。タイヤ交換をした面々はそれぞれミデイアムタイヤを履いており、アロンソが6番手を走っていた。

5番手バトンの後ろにはベッテルとグロージャンがぴったりと連なっており、ベッテルが何度も攻撃を加えるもののバトンが粘り強くポジションをキープする。そうするうちにグロージャンの背後からアロンソまでが追いついてきた。

一方10番手で前を抜きあぐねていたライコネンは、ついにマッサを料理したのを皮切りにその前にいたスーティルがピットでリタイアを選んだのもあって一気に7番手ペレスを追いかけ始める。24周目にウェバーが2回目のタイヤ交換に向かってハミルトンが先頭に戻った頃にはライコネンもペレスを抜いて7番手にポジションアップしていた。

ほどなくしてベッテルがバトンのオーバーテイクに成功。グロージャンもこれにならってバトンをかわそうとしたが、2人は軽く接触してしまう。バトンがそのままピットに入ったのを追ってグロージャンもピットストップを強いられた。2人の接触については審議対象となった。

28周目、トップ10が少なくとも1回のピット作業を終えた時点で、隊列はハミルトン、ベッテル、アロンソ、ウェバー、ライコネン、マッサ、グロージャン、バトン、ロズベルグ、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)となっている。

グロージャンは29周目のターン4でマッサをかわしたものの、これも審議対象に。32周目にはトップのハミルトンが2回目のタイヤ交換を完了し、コース復帰後に前を行くウェバーをかわした。35周目にベッテルとアロンソがピットインし、ハミルトン、ウェバー、ライコネン、グロージャン、バトンというトップ5の後方にベッテルとアロンソという布陣となる。

37周目、グロージャンにターン4で飛び出した件でドライブスルーペナルティが科された。バトンとの接触についてはレース後の審議対象となっている。グロージャンは38周目にピットレーンを通過し、アロンソに次ぐ6番手に戻った。

42周目にザウバーのニコ・ヒュルケンベルグがピットレーンの速度違反によって科せられたドライブスルーペナルティを消化する。43周目に2回目のピット作業を行ったライコネンは僚友の後ろでコースに戻り、翌44周目にウェバーもピットへ。ここまでミディアムタイヤでつないできたウェバーは再びミディアムを選択し、ラストスティントにソフトタイヤを残している。

45周目、エンジントラブルに見舞われたウィリアムズのバルテリ・ボッタスがマシンから白煙を上げながらコース上でストップしてしまう。イエローフラッグが振られる中、マーシャルがマシンを撤去して2周のうちにフラッグは解除された。

程なくして上位勢の3回目のピットストップが始まり、暫定トップのハミルトンは51周目に最後のミディアムタイヤに交換している。これでラップリーダーとなったベッテルは56周目に同じく最後のピットストップでミディアムタイヤを履き、ライコネンに次ぐ4番手で隊列に戻った。

2ストップ作戦を敢行するライコネンとベッテルの差は3秒。ベッテルはファステストラップを更新する目覚ましいペースでライコネンを追いかけた。2番手にいたウェバーが残り10周でオプションタイヤに切り替え、上位勢はハミルトン、ライコネン、ベッテル、ウェバー、アロンソという形で最終盤を迎える。

2番手ライコネンに10秒の差を築いて悠々とチェッカーフラッグを目指すハミルトンとは対照的に、ライコネンとベッテル、5番手アロンソとグロージャンの間では1秒以下の接戦が繰り広げられた。いったんDRS圏外に開いたライコネンとベッテルのギャップは残り5周で再び1秒以内に縮まる。後方では9番手ロズベルグのマシンに異変が生じ、炎をのぞかせながらシルバーアローをコース外に運んだロズベルグはそのままリタイアを喫した。

ライコネンとベッテルは68周目のターン4で大接近。しかし、ベッテルより13周古いタイヤで戦うライコネンがこの攻撃をしのぎ、最後までポジションを守りきっている。

その間にもハミルトンがトップチェッカーを受け、マクラーレン時代の昨年に続くハンガリー2連覇を達成。2位以下はライコネン、ベッテル、ウェバー、アロンソ、グロージャン、バトン、マッサ、ペレス、マルドナドがポイントを獲得した。

11位以降はヒュルケンベルグからジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)、リカルド、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)、ピック、ビアンキ、チルトンと並び、終盤にリタイアしたポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)とロズベルグまでが完走扱いとなっている。

19戦中10戦を消化したF1サーカスは1カ月の夏休みをはさんで8月末に戦いを再開する。第11戦ベルギーGPの最初のセッションである金曜フリー走行1回目は8月23日(金)日本時間17時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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