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コックピットからの景色 - 2011年ブラジルGP

Vitantonio Liuzzi / Jim 2011年12月4日

ESPNF1のコラムニストであるビタントニオ・リウッツィ(HRT)が2011年シーズン第19戦ブラジルGPを振り返ってくれました。ESPNF1独占でお届けします!

シーズン最終戦で特別仕様の黒板ヘルメットを着用したリウッツィ © Sutton Images
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【ビタントニオ・リウッツィ 2011年11月29日】

ブラジルでは残り10周でリタイアを喫する要因となったオルタネータが壊れるまで力強いレースを走れていた。予選での僕たちは強く、ヴァージン勢を上回ったことはここ数戦でパッケージを最適化しながら前進できていることを証明してくれたと思う。

マシンは変更を施しても反応がかなり鈍く難しい1年だったし、前進するのは本当に骨の折れる作業だった。それでも、タイヤやキャンバーのセッティングをさらに理解しながら皆で力を合わせて必死に努力し、ライバルに比べると空力アップデートが少ないにもかかわらず、かなりのタイムを縮めてこられたと思っている。自分たちの手にあるもので作業しながらヴァージンやロータスとのギャップを詰められたことは誇りだ。

レースのスタートではマシンがアンチストールモードに入ってしまい残念だったけど、最高のオープニングラップを走れて2周目に入る頃にはポジションを奪い返せた。中盤スティントはリアタイヤのオーバーヒート問題が再発してしまい、第1スティントよりもペースが落ちてしまったからヴァージンの2台の方が少し速かったはず。それでも全体としてはチームが本当にいい仕事をしてくれたし、最近のレースでは僕たちがもっともっとうまく作業できていることを示せている。これで2012年にいい形で入れるね。

2011年を振り返って自分のシーズンに点数をつけるとすれば10点中9点かな。予選でマシンに十分な速さがなかった開幕戦を思い出してもらえれば、ものすごく長い道のりを進んできたことが分かるだろうし、僕たちと似たような予算のヴァージンと比べると、ケタ外れの成長を遂げられている。マシンに問題が発生してペースが限られてしまったことも何度かあったけれど、ほぼすべてのレースでマシンの全力を尽くすことはできたと思う。チームの成長を支えられたはずだ。完全に欠点のないシーズンではない。でも、僕が記録したカナダGPの13位など誇れる結果と共に、コンストラクターズ選手権10位の座を懸けて、シーズン開幕から僕たちより断然速かったロータスに挑むことができた。

来年のことはいろいろとうわさされている。でも、シーズン開幕時からずっと言っているようにチームでの僕のポジションははっきりしているし、今でも明白だと思う。正直、あまり話すこともないからチームと2012年について話していない。来年の契約はある。F1では常に何か変化する可能性があるものだけど、それでも僕はすべてが同じままだと確信している。HRTに加入してからずっと、1年じゃ急に速いマシンにできるわけじゃないから長期的なプログラムに取り組んできたし、理解して改善していくには時間がかかるんだ。今年は本当にいい仕事ができたと思うし、来年に向けて素晴らしい基礎を築けたと思う。

来年はさらに競争力が増したマシンになると予想するリウッツィ © Sutton Images
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チームは発表していないじゃないかと指摘する人がいるけど、契約があるときはわざわざ報道声明を発表して認める必要はない。それでも、何もなければいろいろと言われ続けるし、うわさも出回るから、もうすぐ何かしらあると予想している。だけど僕は何か問題があるとは思っていない。

チームはスペインとの関係を持ちたがっていたから、スペイン系のチームとしてペドロ・デ・ラ・ロサとサインしたことは当然と言える。でも、もちろん彼はたくさんの情報をもたらすだろうし、彼の経験がマシン開発に役立つことは間違いない。僕たちの新しいオーナーはこのチームを成長させ、前進させようと本気だ。だからマシンを開発するにはペドロと僕とで素晴らしいチームができるんじゃないかな。テサン(チームオーナー)のプッシュに経験と速さが加わるのは素晴らしい組み合わせだと思うし、来年にはそれをお見せできると思っている。

F112のデザインは出来上がり、すべて順調に進んでいるんだ。タブはまだ準備できていないけど、昨年のこの時期よりはずっと前を行っているし、初テストには間に合わせられると確信している。チームが達成したがっている目標でもある。

僕たちは大きく前進できると信じているけれど、それによってグリッドの場所が上がるかどうかは僕たちの前後にいるチームの前身具合にもよるから分からない。2つのボーナスもある。ライバルのマシンからブロウンディフューザーが消え、僕たちがKERSを使えるようになること。だから僕たちが中位グループのチームに相対して前進できる大きなアドバンテージだと思っている。新車の初期兆候を見ると、ダウンフォースが多そうだ。でも、いつも言うようにマシンはケーキのようなもの。食べてみるまで味は分からない! マシンを初めてドライブし、どんな具合かを確認するのは2月まで待たなきゃいけないけど、目標は中位グループのマシンとのギャップを縮めることだ。

Tonio Liuzzi gives his views at the end of every grand prix weekend

© ESPN Sports Media Ltd.
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Tonio Liuzzi gives his views at the end of every grand prix weekend Tonio Liuzzi has raced in Formula One since 2005, driving for Red Bull, Toro Rosso and Force India before landing his latest seat at HRT for 2011. He has been an ESPNF1 columnist since 2010, giving a driver's insight into every race weekend