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コックピットからの景色 - 2011年韓国GP

Vitantonio Liuzzi / Jim 2011年10月22日

ESPNF1のコラムニストであるビタントニオ・リウッツィ(HRT)が2011年シーズン第16戦韓国GPを振り返ると共に、一度も走行経験のないインドGPへのアプローチについて語ってくれました。ESPNF1独占でお届けします!

またも厳しい週末を強いられたリウッツィ © Sutton Images
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【ビタントニオ・リウッツィ 2011年10月18日】

レースのスタートで僕はヴァージンを2台とも追い抜き、ターン3に向かう2本目のストレートでロータスを1台かわした。(第3)コーナーにかけては本当に激しいバトルがあって、僕はルノーのブルーノ・セナや後方グループでポジションを争う他の数台と並んでいた。そのとき、カーボンファイバーが僕のマシンに向かってくるのが見えたんだけど、突っ込んでいく以外に選択肢はなし。フロントウイングにぶつかった感触があったから少し引いたけれど、どれくらいダメージがひどいかは分からなかった。

ターン3のブレーキングではフロントエンドがかなり弱々しく、フロントタイヤをロックアップさせてしまった結果、ティモ・グロックに再び先を行かれた。ターン4に向けて戦い続けたけど、まだフロントに弱さを感じてまたしてもタイヤをロックさせてしまう。自分が願ったほど素早くストップできず、グロックのマシンに衝突。結局これでフロントウイングがダメになり、オープニングラップでピットに入らざるを得なくなった。これで僕のレースは台無しさ。いいペースはあったのに、セーフティカーが導入されたときに周回遅れだったのは僕だけで、リスタートでは完全に1周分のギャップが開いてしまったからね。

さらに最悪なことにマシンはまだ苦戦し続けていた。フロントウイングを交換してもバランスは良くならず、しかも周回遅れにされるたびに常に道を外れなきゃいけなかった。だからレースの後半ははるかにタフだったし、トップスピードが落ちる別の問題も発生している。これについては調査していかないと。いろんな意味で今回はネガティブなレースだったけれど、それでも完走できたし、信頼性に大きなトラブルはなかったからそれはポジティブだと僕は思っている。

それに、HRTのチームメイトであるダニエル・リカルドはいいレースを戦い、この週末はずっと苦戦していた様子のヴァージン勢と競い合っていた。バランスとトップスピードに影響するトラブルが起きるまで、韓国での全体的なペースはポジティブだったと思う。

残念だけど、僕たちはマシンにアップグレードを投入していないから、競争力の改善はサーキット特性次第だ。いつものパフォーマンスに比べてもそうだし、上位勢と比べても僕たちのペースは本当に強くて、レッドブルのラップタイムと比較してなお僕たちが強力なのが分かる。それが奇妙に感じた。

きっとサーキットのスタイルが僕たちのマシンに本当に合っていたんだろう。だからヴァージンとのギャップを縮め、彼らと接戦のバトルに持ち込めたんだと思う。この先のレースでも同じようにあってほしいとは思うけど確信はない。さっきも言ったようにアップグレードは一切ないし、F1マシンが突然、劇的に速くならないことも分かっている。今週末の良かったところは、フリー走行でも予選でもセッション中に解決しないといけないトラブルがあった鈴鹿と違い、レースまでに抱えた問題がほとんどなかったこと。

インドでの新たなる挑戦を楽しみにするリウッツィ © Sutton Images
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次はインドに新設されたコースが舞台。誰にとっても興味深いレースになるはずだ。誰も知らないサーキットに行くときはいつも、誰が一番早くグリップを得られるようになるのか、それを見るのがおもしろい。僕はこういう状況が大好き。もちろんシミュレーターで試せるビッグチームの方がアドバンテージはあるだろう。それでも、僕たちがいる後方集団はシミュレーターがなく、その点は全員が同じ船に乗っている。アドバンテージを得るためにがんばるのは楽しいチャレンジなんだ。

今はまだサーキットマップとコースの形状しか見ていないけど、今週にもきちんと撮影された映像か、もしかするとコンピューターゲームで確認できるかもしれない。だけどベストなアイデアを得るにはシミュレーターに乗るのが一番だし、ここ数年の僕はシミュレーターを使うことに慣れていたからね。今年のインドや昨年の韓国のように新しい開催地が増えるときは(シミュレーターを使うことが)本当に重要なんだ。

今の僕はオーストラリアのゴールドコーストに向かうフライトを待っているところ。今週末にオーストラリアのV8レースに参加することになっているんだ。オーストラリアGPでメルボルンに行った3月に招待を受けたんだけど、がまんできなかった。もちろん優先は常にF1だ。でも時間があるときにはツーリングカーなど他の経験を積みたいとも思っている。F1ドライバーは完成され、万能でなきゃいけないと思うし、だからこそ僕は自分から別のチャレンジに飛び込んでいく。別のところでも成功を収めたい。

ツーリングカーはF1マシンよりもはるかにアグレッシブで荒っぽい。しかも他のマシンとの接近戦。F1以上にサイド・バイ・サイドやドア・トゥ・ドアになることが多いから、異なるレーシングスタイルが求められる。楽しい週末になりそうだ。

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Tonio Liuzzi gives his views at the end of every grand prix weekend

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Tonio Liuzzi gives his views at the end of every grand prix weekend Tonio Liuzzi has raced in Formula One since 2005, driving for Red Bull, Toro Rosso and Force India before landing his latest seat at HRT for 2011. He has been an ESPNF1 columnist since 2010, giving a driver's insight into every race weekend