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  • 長丁場で体重2kg減

コックピットからの景色 - 2011年シンガポールGP

Vitantonio Liuzzi / Jim
2011年9月30日

ESPNF1のコラムニストであるビタントニオ・リウッツィ(HRT)が2011年シーズン第14戦シンガポールGPを振り返ってくれました。ESPNF1独占でお届けします!

レース終了後には体重が数キロ減っていたと明かしたリウッツィ © Sutton Images
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【ビタントニオ・リウッツィ 2011年9月26日】

57周を走り終える頃に自分がレースに参加しているってことはもちろん分かっていた。シンガポールは2時間の長丁場だし、信じられないくらい暑くて湿度が高いから僕たちが直面する中でも一番キツイ。あまりグリップがなく、アンダーステアとオーバーステアを常にコントロールしながら、あらゆるコーナーと格闘するマシンだと、レースがさらに長く感じちゃう!

幸運にも、僕はそのために備えていたしドライビングに影響はなかったんだけど、レースの終わりには体重が2、3kg減っていた。マシンを降りたときに何人か青ざめた顔をしたドライバーを見たから、すべてのドライバーにとってタフなレースだったはず。

バックマーカーになると、青旗が振られて自分を周回遅れにしようとするマシンに必ず道を譲るようにしないといけないから、さらに複雑なんだ。シンガポールのトラフィックは本当に最悪で、他のマシンを先に行かせるためにはレーシングラインを確実に外れなきゃいけない。問題は自分のタイヤにマーブル(タイヤかす)を拾ってしまうこと、そしてグリップを失い、奇妙なバイブレーションが発生する。最終コーナーのマーブルが特にひどくて、そこでワイドに走ってしまうとタイヤが元の状態に戻るのに数周かかった。これがシーズンの中でも一番タフなレースと言われる所以さ。

レースはとてもいい形でスタートできたし、僕たちのペースはそれほど悪くなく、最初の2つのスティントは強力だった。第3スティントはセーフティカーが導入されたせいでライバルたちに比べるとかなりタイムを失ってしまったから僕たちのレースは台無しさ。でもセーフティカー導入後も3回目のピットストップまではペースがとても良かったんだ。

縁石を通過するリウッツィ © Sutton Images
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だけど、オプションタイヤ(スーパーソフトコンパウンド)の3セット目を履いたら、いろいろと厄介になってしまった。予選で2回目のアタックラップで使ったのと同じセットだったんだけど、同じセットアップでいいラップになったはずだったのに改善できなくて、問題があったと疑っていたタイヤだったんだ。レースでそれを履いたときにリアエンドのグリップが不足してフロントをロックしてしまったからタイヤそのものに問題があったことが分かった。

ターン14でロックアップした僕はバリアに軽く触れてしまい、ピットに戻ってフロントウイングとタイヤを交換せざるを得なかった。残りの最終スティントは、ペース自体はまだとても良かったんだけど、マシン全体のバランスが取れていなくて、とにかく最後までマシンを引きずりながら走った。今回のレースで得られたポジティブな点は予選結果の理由が判明したこと。

他のセットは機能するのに1セットだけそうじゃないっていうのは珍しくない。過去にもあったことだし、きっと他にもたくさんのドライバーに起きたことがあるはず。今回は僕たちの番だっただけ。でも、誰を非難することもできない。ピレリはシーズンを通して本当にものすごい仕事をしているし、モーターレーシングで起こり得ることのひとつにすぎない。

最初の2つのスティントでは優れたペースを示せたし、ヴァージンにそれほど離されてもいなかった。だけど、もっと開発やアップグレードの作業が必要だ。実際にギャップを縮めるにはそれしか方法がないからね。シンガポールには新パーツを持ち込んだけど、結果に大きな前進をもたらすものでないことは最初から分かっていた。バランス面には良かったけれど、十分なものではなくシンガポールでは実際のところ表に出てこなかったから残りのレースでもっともっとがんばっていかないと。鈴鹿のようにダウンフォースがもう少し重要なコースだともっと違う感触があるかもしれない。

ターン10で弾んだマシンを操るリウッツィ © Getty Images
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今は僕たちのテクニカルディレクターであるジェフ・ウィリスがチームを離れるのかどうか、いろいろとうわさされている。実際のところ、ジェフのポジションについては何もはっきりしたことがなくて、僕もうわさしか聞いたことがない。彼が離脱する可能性はあるのかもしれないけど、それについては僕も完全な全体像が分からないんだ。もちろん、ジェフは有能で優秀なエンジニアだからチームにたくさんのことをもたらすことができる。今年はあまりうまくいっていないけれど、予算が少なくて適切な方法で生まれたわけじゃないマシンをセーブしようとしていれば難しい。

当然、僕たちはもっとアップグレードがあると期待していたのに実現はできていない。とはいえ、彼は多くの焦点を2012年のマシンに当てている。これについてはさまざまな意見があるけど、僕にはこれ以上話せない。今後がどうなるにしても、チーム代表のコリン・コレスはチームに大掛かりな計画を立てているからベストを尽くしてくれるはず。将来的にはいくつかポジティブなニュースがあるかもしれないけど、今はとにかく待つしかない。

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