Haas

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アブダビGPでライバルのフォース・インディアに対し申し立てた訴えを棄却したスチュワードの裁定について、ハースF1チームは上訴しないことを決めたと発表した。

ハースF1は、フォース・インディアのマシンがスポーティングレギュレーションで定義されているコンストラクターに当てはまらないと主張し、その合法性について異議を申してていた。この議論はフォース・インディアが今年半ばに破産状態から救済され、新たにレーシング・ポイント・フォース・インディアとして選手権に再エントリーしたことから始まっている。

レーシング・ポイント・フォース・インディアはサハラ・フォース・インディアと呼ばれたチームの前身が設計、製造したマシンを使い続けており、それはスポーティングレギュレーション第6条3項で定義されているコンペティターに対するマシン製造のアウトソーシングにあたるというのがハースF1の主張だ。スチュワードはレーシング・ポイント・フォース・インディアが新チームであるという点については同意した――この点を明確化することがハースF1の目的の一環だった――が、コンペティターへのアウトソーシングであるという点には同意できないとして訴えを棄却した。

この裁定を受けてハースF1はいったん上訴の意向をスチュワードに通知し、オプションを評価するために96時間の猶予を与えられていた。しかし、28日(水)になって、正式な上訴手続は進めないと発表している。

「ハースは2018年11月22日(木)から25日(日)のアブダビGPを終えて、FIAスチュワードの裁定(アブダビGP文書20 - ハースの抗議についての裁定)に上訴しないことを選択した」と『Twitter(ツイッター)』に声明が出されている。

訴えは棄却されたものの、全体としてチームは1つの勝利を手に入れたといえる。実のところ、今回の抗議はフォース・インディアのマシンの合法性を越えたところに根があり、彼らが"Column 1(カラム1)"と呼ばれるF1の賞金を受け取る資格を持っているのかどうかに関わってくる問題だ。

F1の収益に基づいた2,400万ポンド(約34億8,400万円)に相当するカラム1の賞金をチームたちが受け取るためには、過去3年のうち2シーズンでコンストラクターズ選手権のトップ10に入っている必要がある。ハースはF1に参戦した2016年と2017年の最初の2年間でこれを受け取っておらず、今年のベルギーGPから新チームとしてエントリーしたレーシング・ポイント・フォース・インディアも同じ基準を適用されるべきだと信じている。

レーシング・ポイント・フォース・インディアが"新チーム"であるというスチュワードの裁定を取り付けたことは、彼らのカラム1の賞金受け取り資格に疑いを持つハースF1のより大きな目的において役立つかもしれない。

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