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アロンソが優勝! ベッテル2位、可夢偉はリタイア

Kay Tanaka
2011年7月10日 « 新規約撤廃は完全同意に至らず | チームオーダーにムッとするウェバー »
今シーズン初優勝を手にしたアロンソ © Getty Images
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10日(日)日本時間21時から2011年F1世界選手権第9戦イギリスGPの決勝レースが、シルバーストーン・サーキット(全長5.891km)で行われた。決勝の周回数は52周、レース距離は306.747kmだ。

前日の公式予選ではマーク・ウェバー(レッドブル)が今シーズン2回目のポールポジションを獲得し、セバスチャン・ベッテルが2番手。3番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が続き、小林可夢偉(ザウバー)は予選自己最高位となる8番手に食い込んでいる。イギリス勢はジェンソン・バトン(マクラーレン)が5番手、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)が6番手、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)は天候不順の影響もあって10番手だった。

レーススタート時の天気は曇りだが、少し前に雨が降ったこともあり、コースは部分的に濡れている状況。気温は20℃、路面温度は22℃、湿度は61%だ。タイヤサプライヤーを務めるピレリは、ソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)という2種類のタイヤを投入している。

24台のマシンがダミーグリッドを離れてフォーメーションラップを開始。路面が湿っていることもあって、全車がインターミディエイトタイヤを装着した。インターナショナルストレートと呼ばれる現在のホームストレート付近はドライだが、ナショナルストレートという名称になった旧ホームストレート周辺はウエット状態だ。

各車がスターティンググリッドについたところでレースがスタート! ベッテルが先頭に浮上し、ウェバー、アロンソが続いたが、フェリペ・マッサ(フェラーリ)はバトンにかわされて5番手に落ちた。可夢偉はパストール・マルドナド(ウィリアムズ)をかわしたが、ハミルトンが2台をパスして7番手に浮上。可夢偉は8番手、13番手スタートのミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)が9番手でオープニングラップを終えた。チームメイトのニコ・ロズベルグは12番手までポジションを下げている。

3周目を終えた時点では先頭ベッテルがファステストラップを刻んで2番手ウェバーに3.4秒差をつけた。3番手にアロンソ、4番手にマッサ、5番手にハミルトン、6番手にバトンと続き、7番手がディ・レスタ、8番手に可夢偉、9番手にシューマッハ、10番手にマルドナドとなった。またヘイキ・コバライネン(ロータス)が2周を終えたところでピットに戻り、ガレージにマシンを収めている。

7周目から、前車と1秒以内の差だった場合に限りターン4からターン6までのウェリントンストレートでDRS(ドラッグ・リダクション・システム/可変リアウイング)使用が許可された。

9周目にシューマッハが可夢偉に仕掛けたことで両者は接触し、可夢偉がスピン! これでシューマッハとエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)にパスされてしまい、10番手にポジションを落とした。しかし、フロントウイングを破損したことでシューマッハがピットストップを行い、可夢偉は9番手に上がっている。シューマッハはウイングを交換しただけでなく、オプションのドライタイヤに履き替えるギャンブルに打って出た。また、シューマッハと可夢偉の接触は審議対象となっている。

シューマッハは最も濡れているセクター2ではタイムが上がらないが、セクター1やセクター3ではかなり速いタイムをマーク。それを見てバトン、スーティル、可夢偉、マルドナド、セバスチャン・ブエミ(トロ・ロッソ)らがピットストップを行いドライタイヤに交換した。シューマッハは11周目に1分49秒012というファステストラップを刻んだ。

上位勢ではウェバー、アロンソ、ハミルトンが12周目の終わりにタイヤを交換したが、ベッテルはステイアウトし、13周目の終わりにピットストップ。一方、可夢偉がピットストップを終えて発進した際、後方からやってきたディ・レスタと接触しかけるシーンがあった。そのため、この危険なリリースが審議対象となった。また、可夢偉に追突したシューマッハには10秒間のストップ&ゴーペナルティが下されている。

コース上でバトンがマッサをパスし、ハミルトンがアロンソをナショナルストレートでオーバーテイクすると、マクラーレンのキャップをかぶってグランドスタンドに詰めかけたファンは大声援を送った。これで先頭ベッテル、2番手ウェバーに続き、ハミルトン、アロンソ、バトン、マッサというトップ6になっている。タイヤの熱入れに苦労する傾向があるフェラーリ勢はなかなかタイヤが温まらなかったが、17周目にはアロンソがファステストラップを刻み、ハミルトンに接近した。

11番手を走る可夢偉はピットストップを終えてからペースが上がらない。18周目の時点でセルジオ・ペレスより1秒以上遅く、後方にはニック・ハイドフェルド(ルノー)、ハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)、マルドナドが接近する状態に。19周目にはハイドフェルド、アルグエルスアリにオーバーテイクされてしまい、最終セクターではマルドナドにもかわされるが、ベイルで差し返した。しかし、ピットストップ時の危険なリリースにより、シューマッハと同じく10秒間のストップ&ゴーペナルティが可夢偉に科せられてしまった。コースには18番手で戻っている。

24周目にはDRSを使ってアロンソがハミルトンをオーバーテイク! 3番手に浮上した。ハミルトンはその周にピットストップを実施し、再びオプションを履いてコースイン。マッサの後ろとなる6番手でコースに戻っている。一方、可夢偉がマシンのリアエンドから白煙を上げ、セクター1でストップ! 今シーズン初のリタイアとなってしまった。

その後、上位勢が立て続けにピットストップを行ったが、ベッテルの左リアタイヤの装着にロスが発生。これで順位が入れ替わり、アロンソ、ハミルトン、ベッテル、ウェバー、バトン、マッサというトップ6となった。そのアロンソはアウトラップでタイヤの温まりに苦労していたが、すぐにファステストラップをたたき出してハミルトンに2秒差を築いた。

33周目にはアロンソがハミルトンに対して7秒という大きなギャップを作るが、2番手争いをするハミルトンとベッテルは接近戦を繰り広げた。ベッテルはDRSも使って仕掛けるが前に出ることができず、36周目の終わりに先にピットに飛び込み、再びオプションタイヤに交換してアンダーカットを狙った。ハミルトン陣営もこれに反応し、翌周にピットストップを実施。しかし、ベッテルの後ろでコースに戻ることとなり、ベッテルのアンダーカットは成功となった。ベッテルはナショナルストレートでマッサをかわし、4番手に浮上した。

先頭のアロンソは39周目の終わりにピットストップを実施。同時にバトンもピットに入ったのだが、右フロントタイヤのホイールガンが使えなかったようでナットを締め忘れた状態で発進を余儀なくされ、当然ながらピットレーン出口でストップ。チームの大きなミスにより母国グランプリを完走することすらできなかった。

レースは残り10周となり、トップのアロンソは2番手ベッテルに14.5秒差を築いて快走。3番手にハミルトン、4番手にウェバー、5番手にマッサ、6番手にロズベルグが続き、ペレスが7番手。8番手にハイドフェルド、9番手にシューマッハ、10番手にアルグエルスアリとなっている。

一方、ハミルトンは燃費が厳しい状態になってしまい、ペースを抑えざるを得ない状況に。これによってウェバーのプッシュに耐えることができず、3番手を奪われてしまった。この状況を見てフェラーリも5番手のマッサにハミルトンの燃費走行について伝え、マッサもペースアップ。残り3周の時点でハミルトンとの差は4秒だが、ラップタイムはマッサが3秒速い。

一方、残り2周になるとベッテルに対してウェバーが急接近。ベッテルはタイヤのオーバーヒートに悩まされたようで、あえてウエットパッチにタイヤを乗せて冷やしながら走行。ファイナルラップではウェバーがベッテルに、マッサがハミルトンに仕掛ける状況となった。しかし、いずれのバトルでもポジション変化はなかった。

トップでチェッカーフラッグを受けたのはアロンソ! 3番手スタートから今シーズン初優勝をマークした。ベッテルは何とか2位をキープし、ウェバーが3位。ハミルトンも最終ラップの最終コーナーまで粘って4位に入り、マッサは5位だった。6位にロズベルグ、7位にペレス、8位にハイドフェルド、9位にシューマッハ、10位にアルグエルスアリが続いている。

完走は19台でリタイアは5台。バトン、ブエミ、可夢偉、ヤルノ・トゥルーリ(ロータス)、コバライネンがチェッカーフラッグを受けられなかった。シューマッハとの接触やペナルティで厳しい戦いとなった可夢偉は、最終的にはマシントラブルでストップ。今シーズン初のリタイアとなっている。

アロンソは41周目に1分34秒908というファステストラップを刻んだ。

次戦はニュルブルクリンクを舞台とするドイツGPで2週間後に行われる。最初のセッションとなる金曜フリー走行は22日(金)日本時間17時にスタートする予定。公式予選は23日の日本時間21時から、決勝レースは24日の日本時間21時から行われる予定だ。

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