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泡と消えたガスリーの入賞

M.S.
2018年7月11日 « シルバーストーンを置き去りにできないとブラウン | ハートレーの内燃機関が6基目に »
© Mark Thompson/Getty Images
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シーズン第10戦イギリスGPでは10番手でゴールしたトロ・ロッソのピエール・ガスリーに5秒のタイムペナルティが科され、ペナルティがレースの結末に影響した。

ガスリーは終盤にフォース・インディアのセルジオ・ペレスをオーバーテイクしてポイント圏内に浮上するも、追い抜き前の攻防で起こった軽い接触によってペレスが不利な状況にあったことが考慮され、接触を引き起こしたガスリーにペナルティが発令されている。これによってガスリーのリザルトは13位となり、代わってペレスが10位入賞を遂げた。

スタート時に衝突したポールシッターのルイス・ハミルトン(メルセデス)とキミ・ライコネン(フェラーリ)については、ライコネンに10秒のタイムペナルティとの裁定が下されている。

また、決勝ではライコネンとレッドブルのダニエル・リカルドがピットレーンの速度違反を犯したものの、レースがフィニッシュした後のことだったため、それに対する制裁はチームへの罰金にとどまっている。

その他、イギリスGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

イギリスGP初日:7月6日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆カルロス・サインツ(ルノー)
違反内容:ピットレーン入り口でボラードの右側を維持せず、FIA国際スポーティングコード附属書L第12条1.1.iおよび第4章(セクション5)に違反
裁定:ルノーに罰金1,000ユーロ(約13万円)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認するとともにカーナンバー55のドライバー(サインツ)とチーム代表者らから事情を聴取した。チームはテレビ用の実験的なGPSアンテナをつけて走行しており、このパーツの位置取りによってドライバーがスタート練習をしようとスロー走行していた際にオイルの温度が急上昇したと説明している。チームはスタート練習を取りやめ、ピットに戻るようにとのドライバーへの指示が遅すぎたことを認めている。スチュワードはピットエントリーが遅かったことが深刻な状況を引き起こした可能性があると断じる一方、ドライバーが当該エリアに他のマシンがいないことを確実にしていたことに満足しており、状況を考慮に入れてチームに罰金を命じるものとする。

【金曜フリー走行2回目】

◆ケビン・マグヌッセン(ハースF1)
違反内容:ピットレーンを時速82.0kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:ハースF1に罰金200ユーロ(約2万6,000円)
裁定理由:カーナンバー20(マグヌッセン)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速2km超過したため。

イギリスGP2日目:7月7日(土)

(土曜フリー走行はペナルティなし)

【予選】

◆ブレンドン・ハートレー(トロ・ロッソ)
違反内容:6基目の内燃機関(ICE)および5基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定: 10グリッド降格。ただし、以前に出された条件(ドキュメント25:サバイバルセルの交換および再車検)により、それに代わってピットレーンからのスタート。マシンは予選に参加していないため、第36条2項に基づき、ピットレーンで予選に参加したマシンの後ろに着くものとする
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(b)に則り、上記のペナルティが適用される。チームは7月7日16時51分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

◆セルゲイ・シロトキン(ウィリアムズ)
違反内容:マシンがパルクフェルメ状態に置かれている際に一部のパーツを仕様の異なるものに交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:当初に予選で使用されたもの使用の異なるパーツであるため、コンペティターはピットレーンからのスタートが義務付けられるとともに、FIA F1スポーティングレギュレーション第36条2項が示す手順に従わなければならない。チームは7月7日21時19分にパーツおよび空力仕様の変更を技術委員に通知した。

◆ランス・ストロール(ウィリアムズ)
違反内容:マシンがパルクフェルメ状態に置かれている際に一部のパーツを仕様の異なるものに交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第34条6項に違反
裁定:ピットレーンスタート
裁定理由:当初に予選で使用されたもの使用の異なるパーツであるため、コンペティターはピットレーンからのスタートが義務付けられるとともに、FIA F1スポーティングレギュレーション第36条2項が示す手順に従わなければならない。チームは7月7日21時19分にパーツおよび空力仕様の変更を技術委員に通知した。

イギリスGP決勝:7月8日(日)

【決勝】

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:ターン3でカーナンバー44(ルイス・ハミルトン/メルセデス)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項で定義されるインシデントに関与
裁定:10秒のタイムペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは証拠映像を確認した。カーナンバー44はターン3のインサイドにかなりのスペースを残していた。カーナンバー7(ライコネン)は右フロントタイヤをロックさせ、アンダーステアになってカーナンバー44との接触を引き起こした。

ライコネンの累積ペナルティポイント:5ポイント(2018年7月8日時点)

◆キミ・ライコネン(フェラーリ)
違反内容:ピットレーンを時速114.8kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:フェラーリに罰金1,000ユーロ(約13万円)
裁定理由:カーナンバー7(ライコネン)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速34.8km超過したため。レース後の違反だったため、罰金が適用された。

◆ダニエル・リカルド(レッドブル)
違反内容:ピットレーンを時速83.8kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:レッドブルに罰金400ユーロ(約5万2,000円)
裁定理由:カーナンバー3(リカルド)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速3.8km超過したため。レース後の違反だったため、罰金が適用された。

◆シャルル・ルクレール(ザウバー)
違反内容:安全性に欠ける状態でのリリース、FIA F1スポーティングレギュレーション第28条13項(c)に違反
裁定:ザウバーに罰金5,000ユーロ(約65万円)
裁定理由:スチュワードは現地時間15時18分に実施されたカーナンバー16(ルクレール)のピットストップの映像と音声を確認し、チーム代表者から事情を聴取した。マシンがリリースされた際にホイールが適切に装着されていなかったため、スチュワードは第28条13項(c)に反して当該マシンが安全性に欠ける状態でリリースされたと判断している。

◆ピエール・ガスリー(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン17でカーナンバー11(セルジオ・ペレス/フォース・インディア)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項で定義されるインシデントに関与
裁定:レース後のタイムペナルティ5秒(レースタイムに5秒加算)、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードは映像証拠を見直し、カーナンバー10のドライバー(ピエール・ガスリー)とカーナンバー11のドライバー(セルジオ・ペレス)、チームの代表者らからヒアリングを実施した。

スチュワードはガスリーの動きが基本的に妥当だと考えており、うまく競いながら追い抜こうとしていた。ペレスはその間、十分なスペースを残している。しかしながら、ガスリーはターン16のエイペックスにあるソーセージカーブに触れており、それがペレスとの接触を引き起こした。この結果、ペレスはターン17手前で左に向かってコース外に押し出され、ターン17およびターン18を通して競い合う力に深刻な妥協を強いられることとなった。結果、ガスリーはペレスを追い抜くことができた。接触は軽かったものの追い抜きに直接つながっており、スチュワードは全責任あるいは大部分の責任がガスリーにあると判断した。

ガスリーの累積ペナルティポイント:4ポイント(2018年7月8日時点)

オーストリアGP:青旗無視のストロールに厳罰
フランスGP:スチュワード、フォース・インディアのタイヤ問題を重視
カナダGP:トロ・ロッソ勢のみがペナルティの対象に
モナコGP:罰金多発のモナコGP
スペインGP:計3台のリタイアを招いたグロージャン
アゼルバイジャンGP:5件のクラッシュにペナルティ
中国GP:クラッシュの責任を負ったフェルスタッペンとガスリー
バーレーンGP:ピットのトラブルに悩まされたライコネン
オーストラリアGP:たて続けに起こったハースF1の悲劇

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