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車検結果を受けFIAはテザー製造過程を再確認へ

M.S.
2017年7月19日 « サインツの契約買い取りには応じるとレッドブル | メルセデスが3基目のPUを投入 »
© Kym Illman/Sutton Images
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シーズン第10戦イギリスGP開幕に先立って行われた車検でカルロス・サインツのトロ・ロッソマシンに問題が見つかったのがきっかけで、FIAはテザー製造プロセスの再確認を行うという。

木曜日に実施された車検で問題が見つかったホイールテザーについては、トロ・ロッソが自主的に交換を行ったため、サインツのレース出場については問題にならなかった。ただし、安全性の向上を目指すFIAは、今回の問題を受け、テザーに関連する製造過程を再確認する意向だ。

また、この週末には複数のドライバーが規定数以上のエンジンコンポーネントを使用したためにグリッド降格ペナルティを科されている。

グランプリウイークエンドの3日間を通して2件取りざたされた走行妨害の疑いについてはいずれもおとがめなしの裁定が下った一方、決勝日に同士討ちを演じたトロ・ロッソコンビについてはダニール・クビアトにドライブスルーペナルティとペナルティポイント2点が与えられた。

その他を含め、イギリスGPの週末を通してスチュワードが審議・裁定したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

イギリスGP初日:7月14日(金)

【金曜フリー走行1回目】

◆カルロス・サインツ(トロ・ロッソ)

スチュワードは初回の車検においてカーナンバー55(スクーデリア・トロ・ロッソ)のホイールテザーテープに損傷が見つかったことを示す報告を技術委員から受け取った。当該チームと技術委員を招集して事情を聴取し、問題となっているテザーの製造者から声明を受け取った結果、次の事実が判明している。

1. 当初の車検に提示された車両は以下の理由でレギュレーションを順守していなかった。

a. 今回の件が該当するように、ファイバーのプロテクションにダメージがあってはならない。
b. ブレーキダストの可能性があるダストの兆候があった。また、それはファイバーにとって好ましくない状態である。
c. 問題のファイバーには摩耗の兆候があった。

2. したがって、当該マシンは関連するパーツを交換するまで車検に通過できなかった。

3. スチュワードはチームには検査官を欺く意図がなかったとみなしている。

4. 関連するパーツはチームによって自主的に交換され、マシンは車検に合格した。

スチュワードはテザー内部の結び目の存在も問題としてみなしていた。チームと関連する製造者はそれらがテザーにおいては標準的なものであり、使用に向けて適切なテストが行われたこと、また、これらの結び目が存在する状態で承認を受けていることを説明した。モータースポーツにおける安全性向上の取り組みの一環として、FIAはこれらのテザーに関連する製造プロセスを再確認する意向である。

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:5基目のエナジーストア(ES)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:5グリッド降格、内訳は次の通り
1)5基目のES搭載による5グリッド降格(初回以外の5基目コンポーネント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り5グリッド降格のペナルティが科される。チームは7月11日(火)10時22分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

【金曜フリー走行2回目】

◆フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)
審議内容:ターン16からターン19でカーナンバー19(マッサ)がカーナンバー33(マックス・フェルスタッペン/レッドブル)の走行を妨害した疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項に違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードは映像による証拠を確認し、これ以上の措置は必要ないと結論づけた。

イギリスGP2日目:7月15日(土)

【土曜フリー走行】

◆ダニエル・リカルド(レッドブル)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー3(リカルド)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームは7月14日(金)19時30分にギアボックス交換を技術委員に通知した。

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス)
違反内容:ギアボックス交換、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条5項(a)に違反
裁定:5グリッド降格
裁定理由:カーナンバー77(ボッタス)のギアボックスが6戦連続の使用期間を満たす前に交換されたため。チームは7月14日(金)15時42分にギアボックス交換を技術委員に通知した。

◆フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)
違反内容:8基目のターボチャージャー(TC)、8基目のMGU-H、6基目の内燃機関(ICE)、6基目のMGU-Kを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:25グリッド降格、内訳は次の通り
1)8基目のTC搭載による10グリッド降格(いずれかのコンポーネントが8基目に至るのは初めて)
2)8基目のMGU-H搭載による5グリッド降格(初回以外の8基目コンポーネント使用)
3)6基目のICE搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目コンポーネント使用)
4)6基目のMGU-K搭載による5グリッド降格(初回以外の6基目コンポーネント使用)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り25グリッド降格のペナルティが科される。チームは7月11日(火)10時22分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

【予選】

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
審議内容:ターン16でカーナンバー44(ハミルトン)がカーナンバー8(ロマン・グロージャン/ハースF1)の走行を妨害した疑い、FIA F1スポーティングレギュレーション第31条6項に違反容疑
裁定:おとがめなし
裁定理由:スチュワードは映像およびテレメトリーによる証拠を確認し、 GRO(グロージャン)がターン16でHAM(ハミルトン)の存在による影響を受けた可能性があることを認める一方、後者が走行を妨害したわけではないと結論づけた。

◆ダニエル・リカルド(レッドブル)
違反内容:5基目のMGU-Hを使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:10グリッド降格、内訳は次の通り
1)5基目のMGU-H搭載による10グリッド降格(いずれかのコンポーネントが5基目に至るのは初めて)
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)および第23条3項(e)に則り、上記の通り10グリッド降格のペナルティが科される。チームは7月15日(土)14時57分にパワーユニットエレメントの交換を技術委員に通知した。

イギリスGP決勝:7月16日(日)

【決勝】

◆ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)
違反内容:コースを逸脱し、ターン12において安全性に欠ける形で復帰したカーナンバー26(クビアト)がカーナンバー55(カルロス・サインツ/トロ・ロッソ)と接触、FIA F1スポーティングレギュレーション第38条1項に定義されているインシデントへの関与
裁定:ドライブスルーペナルティ、およびペナルティポイント2点(12カ月有効)
裁定理由:スチュワードが映像による証拠を確認したところ、カーナンバー26がコースを逸脱し、安全性に欠ける形で復帰してカーナンバー55と接触したことが確認された。スチュワードはカーナンバー26のドライバーにこの接触における全面的な責任があると判断している。

クビアトの累積ペナルティポイント:9ポイント(2017年7月16日時点)

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