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ウェバーが勝利! 可夢偉6位、左近20位

Kay Tanaka
2010年7月11日 « 難しい決断を迫られたと強調するホーナー | 怒るアロンソ、タイトル争いはあきらめず »
スタートでトップに躍り出たウェバーが勝利 © Sutton Images
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11日(日)日本時間21時(現地時間13時)から2010年F1世界選手権第10戦イギリスGP決勝レースが、シルバーストーン・サーキット(全長5.891km)で行われた。レース周回数は52周、レース距離は306.747kmとなっている。

前日に行われた公式予選では、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)が2戦連続のポールポジションを獲得。2番手にチームメイトのマーク・ウェバーが入り、レッドブルは今シーズン5度目のフロントロー独占を果たした。3番手にフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)が続き、小林可夢偉(BMWザウバー)は12番手、2007年以来のF1レース復帰を果たした山本左近(HRT)は24番手だった。

レーススタート時のコンディションは気温22℃、路面温度34℃のドライ。今週末のイギリスGPにブリヂストンはソフトコンパウンド(オプション/ソフトタイヤ)とハードコンパウンド(プライム/ハードタイヤ)を持ち込んだ。

24台のマシンがダミーグリッドを離れてフォーメーションラップを開始。上位から中団勢の多くはオプションタイヤを履いてのスタートとなったが、11番手のエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)はプライムタイヤを装着。可夢偉やジェンソン・バトン(マクラーレン)はオプションだ。下位のマシンはプライムでのスタートが多い。

全車グリッドにつき、シグナルが消えてレーススタート! ウェバーが好スタートを見せてトップでターン1に進入してベッテルが続いたが、ベッテルはベケッツコーナーでコースオフ! 右リアタイヤのパンクチャーに見舞われてしまった。これでスタートを決めたルイス・ハミルトン(マクラーレン)が2番手、ロバート・クビサ(ルノー)が3番手、ニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が4番手となり、アロンソは5番手に落ちた。可夢偉は9番手までポジションを上げている。また、マッサもベッテルと同じ右リアタイヤをバーストさせ、緊急ピットイン。その後、ベッテルがピットに戻ってタイヤを交換した。

レースは5周目に入ったが、3番手のクビサのペースが上がらない。ウェバーとハミルトンが1分37秒フラット付近で走行する中、クビサは1分39秒台前半のタイムを刻むのがやっと。クビサにロズベルグとアロンソが抑えられ、その後ろにいるルーベンス・バリチェロ(ウィリアムズ)の後方にミハエル・シューマッハ(メルセデスGP)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、可夢偉が続いた。

先頭のウェバーが9周目に1分36秒258というファステストラップをたたき出し、2番手ハミルトンとのギャップを2.6秒に広げた。ハミルトンとクビサの差はすでに12秒以上になっており、ロズベルグ、アロンソ、バリチェロ、シューマッハ、バトン、可夢偉が約1秒ずつの間隔で続く"クビサトレイン"の一員となっている状況だ。一方、すでにタイヤ交換を終えたマッサとベッテルは1分36秒台のタイムを連発し、後方集団に追い継いだ。

12周目に入るとシューマッハがピットイン! これを見てアロンソ、バリチェロ、可夢偉が翌周にピットに入った。ピットストップ作業でこの3台の序列は変わらなかったが、可夢偉はピットアウトラップでシューマッハの前に出た! これで可夢偉は14番手。

14周目にクビサがピットに入ったが、アロンソの前でコースに戻ることに成功。一方、シューマッハや可夢偉よりもピットインのタイミングを遅らせたロズベルグやバトンが1分35秒台のタイムを刻んだ。

その後ロズベルグとハミルトンがピットに入り、ロズベルグはクビサの前でコースに戻ることに成功。ピットインのタイミングを遅らせることが、ポジションアップにつながった。その後ろにいるアロンソが17周目にクビサに仕掛け、シケインでパス! しかしアロンソはオーバーテイクの際、シケインをショートカットしてクビサの前のポジションをキープした。

トップのウェバーは18周目にピットインし、再び先頭でコースに戻った。またロズベルグがまだピットに入っていない状態で5番手を走行していたハイメ・アルグエルスアリ(トロ・ロッソ)をターン16でオーバーテイク。シルバーストーンに新しく設けられたアリーナセクションから続くコーナーということで、新レイアウトはそれなりにオーバーテイクチャンスを与えてくれたと言えるだろう。

クビサが19周目にスローダウンし、そのままガレージイン。何らかのメカニカルトラブルに見舞われたようだ。3番手のバトンは22周目にピットに入り、6番手でコース復帰。早めに1回目のピットインを終えた集団だけでなく、ロズベルグの前に出ることに成功した。またロズベルグは、走行中に左サイドポンツーン前にある整流板を落としてしまった。

26周目には11番手争いを演じていてペドロ・デ・ラ・ロサ(BMWザウバー)とスーティルが接触したらしく、デ・ラ・ロサのリアウイング左側エンドプレート(翼端板)が壊れた。また同じ周にアロンソに対してドライブスルーペナルティが命ぜられた。その理由は、クビサとのバトルでコーナーをショートカットしたため。

28周目に入ると6番手のヒュルケンベルグがようやくピットイン。するとこの周にセーフティカー導入が発表された。ホームストレートなどにデ・ラ・ロサのマシンから外れたパーツが散乱しているためだ。29周目にセーフティカーが導入されたが、この時点でドライブスルーペナルティを実行していないアロンソは損をすることになった。

レースは31周目にリスタート。アロンソがドライブスルーペナルティを実施し、可夢偉が6番手に浮上した。オーダーは首位ウェバー以下、ハミルトン、ロズベルグ、バトン、バリチェロ、可夢偉、シューマッハ、スーティル、ヒュルケンベルグ、ペトロフまでがポイント圏内。その後はアルグエルスアリ、マッサ、ベッテル、リウッツィ、ブエミ、アロンソと続いている。その後スーティルがシューマッハをオーバーテイクしたが、その際にシューマッハのフロントウイング翼端板が微妙に破損した。また、ベッテルがマッサをかわして12番手に浮上した。

ウェバーは35周目に1分33秒365というファステストラップをたたき出し、2番手ハミルトンもわずかに劣るペースをマーク。しかし3番手ロズベルグは1分35秒台となっており、バトンのプレッシャーを受ける状況だ。5番手バリチェロもペースが上がらず、可夢偉とスーティルが抑えられる状態となった。

タイヤバーストで最後尾に下がったものの、7位までポジションを上げたベッテル © Press Association
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ベッテルはアルグエルスアリをかわした後、ペトロフがわずかにコースをはみ出したところをオーバーテイク、10番手に浮上した。さらにコーナー出口のトラクションの良さを生かし、ヒュルケンベルグをかわして9番手となった。

40周目にマッサが予定外のピットイン! というのも、最終コーナーでハーフスピンを喫し、そのままピットレーンに入ってしまったためだ。タイヤにフラットスポットを作ってしまったこともあり、タイヤを交換してコースに戻った。その後、ベッテルがシューマッハに襲いかかり、8番手に浮上した。

レース残りは4周となったが、ベッテルはスーティルの巧みなブロックを攻略できず、8番手をキープ。しかし51周目、ベッテルが接触しながらもスーティルの前に出た。しかし6番手可夢偉との差が6秒あり、追い上げはここまでとなった。

トップチェッカーを受けたのはウェバーで、モナコGP以来となる今シーズン3勝目をゲット。2位にハミルトンが入り、ロズベルグが3位。4位にバトン、5位にバリチェロ、そして6位に可夢偉となった。ポールスタートのベッテルはタイヤトラブルを経験したが、最後尾から追い上げて殊勲の7位。スーティル、シューマッハ、ヒュルケンベルグまでがポイント獲得となった。

ファステストラップは、終盤にピットストップを行ったアロンソが最終周に刻んだ1分30秒874だった。

第11戦のドイツGPはホッケンハイムリンクで2週間後に開催される。最初のセッションとなる金曜フリー走行1回目は23日(金)の日本時間17時からスタート予定だ。

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