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ファインダー越しのF1 - 2016年オーストリアGP&イギリスGP

Mark Sutton / Jim
2016年7月16日

F1フォトグラファーのマーク・サットンが各グランプリで撮影した特選画像を紹介する『ESPN』独占コラム。2016年シーズン第9戦オーストリアGP編と第10戦イギリスGP編!

【マーク・サットン 2016年7月15日】

フェラーリのシーズンを物語るワンショット

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/1600s | アパーチャー:F5.6 | ISOスピード:400 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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とにかく異様な光景だった。フォトタワーの後ろを歩いていると、ものすごく大きな音がしたので、"一体全体どうしたっていうんだ"と思いながら、マシンがバリアに突っ込んだのかと考えていた。この場所にたどり着く頃にはコースのど真ん中に1台のマシンが止まっているだけだったので、フェンス越しにカメラを構えた。マシンから降りる彼の姿を連写できたのは最高だったと思う。(セバスチャン・ベッテルは)メインストレートを横切ってピットに戻ろうとしたものの、(コースマーシャルによって)許されず。私がこの一枚を気に入っているのは遠くにメルセデスの姿が見えており、おそらくはこれがフェラーリのこれまでのシーズンを物語っているような気がするから。メルセデスがトップに君臨する一方で、(フェラーリは)ささいな問題が相次ぎ、チャンスを無駄にしている。

プロカーレース

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/1000s | アパーチャー:F13 | ISOスピード:1000 | レンズ:70-200mmズーム1.4コンバーター | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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皆、このプロカーレースをとても気に入っているらしい。ソーシャルメディア上でこのレースに対するリアクションを見ていると本当にすごかった。以前は定期的に開催されており、ドライバーたちを同一のマシンに乗せて特別レースとして独自のチャンピオンシップを展開する。オーストリアではニキ・ラウダをはじめとする昔のドライバーたちが参戦し、レースというよりはパレード気味に走行していた。自然吸気の純粋なパワーやエンジンの轟音は実に素晴らしい。

本当に見ごたえ抜群だった。1周目にコースオフを喫したマルク・スレールがパドックで皆を避けて隠れる姿を見るに、かなり恥ずかしかったようだ。旧時代のスターたちの走りを見るのも最高だったし、彼ら自身もとても楽しんでいたように思う。今のF1ドライバーたちが同じようにしてくれればどんなに最高だろうか。ファンはきっと楽しむはずだし、いつもとちょっと違って見えるだろうに。

厄介なハロー

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/400s | アパーチャー:F4.5 | ISOスピード:1600 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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これはセバスチャン・ベッテルとフェラーリがシルバーストーンでハローデバイスを試す直前のシーン。かなりうまくカメラに収められたと思う。ハローを搭載してガレージを出入りする場面も、もちろん撮影はしているが、これはまさに彼がハローを搭載したマシンにどうにかこうにか乗り込むシーンだ。まさに、このデバイスを導入するにあたって最大の懸念事項のひとつであるマシン脱出の厄介さを示している。ハローはコックピットのサイズとほぼ同じになっているとはいえ、ドライバーが抜けだしたり、マーシャルがドライバーをマシンから救出する際のバリアにもなる。抜けだそうにも足が引っかかるため、実際の導入までに再評価が必要な理由を強調しているようにも思えた。

セーフティカースタート

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/1000s | アパーチャー:F9 | ISOスピード:200 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/1000s | アパーチャー:F9 | ISOスピード:200 | レンズ:70-200mmズーム | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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今回の突然の土砂降りに見舞われたタイミングでグリッドにいるのはかなりシュールだった。ニュータイヤを装着せねばと全員が大忙し、コックピットが濡れてもいけないと大慌て、VIPたちのために傘を探す姿はかなりおもしろかった! 論争の的にもなったが、セーフティカーが先導してスタートしたことは残念だったものの、この2枚の画像はいかに水しぶきがひどかったかを示している。

路面があっという間に乾いていくことが分かっていたため、インターミディエイトタイヤへの交換が早かったこともあり最初の数周はかなり騒々しかった。この画像で唯一、腹立たしいのは後方のグランドスタンドに空席が目立っていること。まったくもって、シルバーストーンに集った大観衆を公正に反映しているとは言えない。というのも、ピットレーンの反対側、左側のグランドスタンドは満員の観衆が埋め尽くしているからだ。

お祝い

カメラモデル:Nikon D5 | エクスポージャータイム:1/1000s | アパーチャー:F6.3 | ISOスピード:250 | レンズ:500mmテレフォト | Photo by Mark Sutton © Mark Sutton/Sutton Images
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シルバーストーンでルイス・ハミルトンの歓喜する姿を見られたことは最高だ。大半のドライバーがレースに勝ったときに予想していること以上の経験だっただろう。ファンと一体化し、人生で最良の時を過ごしているかのようだった。今回のようなシャンパンファイトは本当に見ていて楽しい。ドライバーたちはフラストレーションを忘れて、とにかく表彰台のこの瞬間を楽しんでいる。ハミルトンとニコ・ロズベルグが優勝し合う流れの中で、できる限り多くの2人の違った姿をとらえることが重要なのだ。

Sutton Images | Twitter

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