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アロンソがポール・トゥ・ウインで今季3勝目!

M.S.
2012年7月22日
隊列を率いるアロンソ © Press Association
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快晴に恵まれたドイツ・ホッケンハイムリンクにて22日(日)日本時間21時から2012年FIA F1世界選手権第10戦ドイツGP決勝が行われた。

2年ぶりの登場となるこのサーキットはカレンダー中でも短めの1周4.574km、決勝レースは67 周で行われる。DRSゾーンはターン4とターン5の間からターン6のヘアピンにかけての1カ所に設定された。ピレリは初挑戦となるこのサーキットにミディアムコンパウンドとソフトコンパウンドの2種類のドライタイヤを持ち込んでいる。

途中から雨に見舞われた予選では前戦に引き続きフェラーリのフェルナンド・アロンソがポールポジションを獲得し、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2番手。ベッテルのチームメイトであるマーク・ウェバーが3番手につけたものの、ギアボックスを交換したために5グリッド降格のペナルティが科され、8番手からのスタートとなる。

ウェバーと同様にギアボックス交換でペナルティが科された予選15番手のロマン・グロージャン(ロータス)が19番グリッド、予選17番手のニコ・ロズベルグが21番グリッドにつき、ザウバーのセルジオ・ペレスは他のドライバーを妨害したとして5グリッド降格のペナルティが科され、予選12番手ながらも17番グリッドに後退した。

スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは15番グリッドのジャン-エリック・ベルヌ(トロ・ロッソ)と20番グリッドのシャルル・ピック(マルシャ)、ロズベルグ、22番グリッドのティモ・グロック(マルシャ)の4名。

レース開始時の気温は21度、路面温度29度のドライコンディションだった。シグナルが消えると同時に24台が一斉にスタートすると、アロンソが好スタートを切って頭ひとつ抜けた状態でターン1を抜けていく。3番グリッドからスタートしたミハエル・シューマッハ(メルセデス)がベッテルに襲いかかり、激しい攻防を繰り広げながら2人の母国のファンの前を駆けていった。

一方、後方ではグロージャンがコースオフ。13番手スタートだったフェリペ・マッサ(フェラーリ)はフロントウイングを失い、オープニングラップを終えたところでグロージャンとブルーノ・セナ(ウィリアムズ)、マッサの3名が緊急ピットインを実施している。

さらに3周目には7番手スタートのルイス・ハミルトン(マクラーレン)が左リアタイヤにパンクチャーを抱えてピットへ。これでハミルトンは22番手までポジションを下げた。

隊列はアロンソ、ベッテル、シューマッハ、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、パストール・マルドナド(ウィリアムズ)、ウェバー、キミ・ライコネン(ロータス)、ペレス、ポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)、小林可夢偉(ザウバー)のオーダーで落ち着く。ベッテルはシューマッハとの差を開いてアロンソまで1秒以内のところに迫ったが、第1スティントが進むにつれてギャップは再び1秒以上に開いた。

11周目にバトンがシューマッハをパス。トップ10ではディ・レスタが真っ先にタイヤを交換し、12周目にピットストップを行ったライコネンが続く周回でピットインしたウェバーの前に出た。

シューマッハは15周目にピットに入り、8番手でコースに復帰した後はヒュルケンベルグをオーバーテイクして7番手に浮上。その後方から来ていたライコネンもヒュルケンベルグをかわしていく。

トップのアロンソがタイヤ交換を行ったのは2番手ベッテルとの差が2.1秒となっていた18周目を終えた時点でのことだった。他の多くのドライバーと同様、アロンソもミディアムタイヤに履き替えて3番手でコースに復帰している。

ラップリーダーとなったベッテルは21周目にピットに入り、スタート時のタイヤで粘る可夢偉の後ろに合流。アウトラップで可夢偉をかわし、可夢偉のみがタイヤ交換を行なっていない状態でトップ10はアロンソ、ベッテル、可夢偉、バトン、ライコネン、シューマッハ、ヒュルケンベルグ、ペレス、ウェバー、マルドナドとなった。

可夢偉は22周目にミディアムタイヤに履き替え、入賞圏内の10番手でコースに戻る。数周にわたるバトルの末、可夢偉はディ・レスタをかわして9番手にポジションを挙げた。

中盤には3番手バトンがファステストラップを更新しつつ前の2人に迫っていった。先頭のアロンソは29周目に2番手ベッテルによってDRSの射程範囲に捉えられるも、ポジションを死守してベッテルを引き離す。

その後方では6番手ヒュルケンベルグが苦戦を強いられ、ペレスとウェバーに立て続けにポジションを奪われて2回目のピットストップへと向かった。これでウェバーの後ろにつけた可夢偉は33周目にウェバーをオーバーテイクし、新たなターゲットであるチームメイトを追いかけ始める。

上位勢も順次2回目のピットストップに向かう中、コースにとどまるザウバーコンビはバトルを繰り広げながら4番手と5番手に浮上。コース上で可夢偉が前に出ると、ペレスが先にタイヤ交換を行った。

42周目にはアロンソとベッテルが同時にピットへ。コースに戻ったベッテルは一足先にタイヤ交換を終えていたバトンに先行されてしまい、上位はアロンソ、バトン、ベッテルの順に変わっている。

トップ10では唯一1回ストップの状態だった4番手の可夢偉は44周目にピットに入り、7番手でコースに復帰するとヒュルケンベルグをかわしてその前を行くシューマッハを追う。ヒュルケンベルグは47周目に3回目のピットストップを実施した。

51周目には8番手ロズベルグが3回目のピットストップ。さらに53周目にはチームメイトのシューマッハも3回目のタイヤ交換に向かい、可夢偉は5番手にポジションアップしている。

隊列の先頭ではアロンソとバトンが1秒以内で周回を続けていた。優勝争いを繰り広げる僚友とは対照的に、ポイント圏外を走っていたハミルトンは59周目にマシンをガレージに入れ、このレース最初のリタイアとなった。

トップの2人からはやや遅れた位置を走っていたベッテルだが、残り5周を切るとついにバトンから1秒以内のところにつける。ベッテルに迫られる一方で先行するアロンソに2秒近くの差をつけられたバトンは、チェッカーフラッグを目前に危機に立たされた。

残り2周、ついにバトンはベッテルにポジションを明け渡してしまう。バトンとのバトル中にコース外に膨らんだベッテルはヘアピンの外側からバトンをパスしており、無線で不満を訴えるバトンにチームはFIAが状況を把握していると返答。その言葉通り、ベッテルの動きはスチュワードの審議にかけられている。

激しいバトルを繰り広げた2人の前でアロンソがトップチェッカーを受け、今季3勝目を上げた。暫定ではあるものの、ベッテルが2位、バトンが3位で表彰台に上っている。

4位ライコネンに続いて可夢偉が5位フィニッシュを果たし、以降はペレス、シューマッハ、ウェバー、ヒュルケンベルグ、ロズベルグまでがポイントを獲得。11位ディ・レスタからマッサ、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、ベルヌ、マルドナド、ヴィタリー・ペトロフ(ケータハム)、ブルーノ、グロージャン、ヘイキ・コバライネン(ケータハム)、ピック、ペドロ・デ・ラ・ロサ(HRT)、グロック、ナレイン・カーティケヤン(HRT)までの23台が完走した。

なお、レース後に出た審議結果により、ベッテルは20秒加算のペナルティを科されて5位に後退。2位バトン、3位ライコネンに次いで可夢偉はベストリザルトの4位入賞となった。

来週末に控える第11戦ハンガリーGPが終わるとF1は約1カ月の夏休みに入る。次戦の最初のセッションである金曜フリー走行1回目は20日(金)日本時間17時にスタートする予定だ。

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