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大量のタイム抹消、決勝ではトルクのルール違反

M.S.
2019年7月31日 « メルセデスが新たな取締役を発表 | ノリスとベッテルにペナルティ »
© Jan Woitas/picture alliance via Getty Images
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シーズン第11戦ドイツGPでは2日目のセッションで大量のタイム抹消があったほか、トルクの規定に違反があったアルファロメオ・レーシングがレース後にタイムを加算された。

初日はどの陣営にもペナルティが科されなかったドイツGPだが、土曜フリー走行と予選ではターン1やターン17のコースリミットを超えたドライバーたちが審議対象となり、2つのセッションで延べ17のラップタイムが抹消されている。

一方、予選でピットの動きが慌ただしかった際にアンセーフリリースが疑われたトロ・ロッソのダニール・クビアトはおとがめなしとされた。

また、決勝ではセーフティカー出動中にメルセデスのルイス・ハミルトンが不必要にスロー走行したとして審議対象となったものの、こちらも何らかの措置を取られることなく終わっている。

決勝で唯一罰則が科されたのはアルファロメオ・レーシング勢で、トルクの変化がドライバーによるトルク要求に合致していなかった件が問題となり、10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティに値すると判断された結果、レース後の適用だったことから同チームの2台のレースタイムに30秒が加算された。チームは異例の天候等が原因だと説明しており、スチュワードはそれを受け入れる一方で、他のチームに同様の違反が見られなかったことから、実際にこの違反によってアドバンテージが得られたか否かは別として、ルールの抵触はあったと判断している。

ドイツGPの週末を通してスチュワードが審議し、何らかの処分を下したインシデントおよびペナルティの詳細は以下の通り。

ドイツGP初日:7月26日(金)

(金曜フリー走行1回目と2回目はペナルティなし)

ドイツGP2日目:7月27日(土)

【土曜フリー走行】

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:ターン1で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分13秒369)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:ターン1で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分13秒890)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン1で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分14秒279)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆アレクサンダー・アルボン(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分14秒194)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)
違反内容:ターン1で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分14秒162)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分12秒703)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆ルイス・ハミルトン(メルセデス)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分12秒793)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分13秒680)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆カルロス・サインツ(マクラーレン)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分13秒833)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆キミ・ライコネン(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分13秒668)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンはフリー走行3回目の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

【予選】

◆バルテリ・ボッタス(メルセデス)
違反内容:ピットレーンを時速85.4kmで走行、FIA F1スポーティングレギュレーション第22条10項に違反
裁定:メルセデスに罰金500ユーロ(約7万3,000円)
裁定理由:カーナンバー77(ボッタス)が本イベントで時速80kmに設定されているピットレーンの速度制限を時速5.4km超過したため。

◆ロバート・クビサ(ウィリアムズ)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分15秒478)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンは予選の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:ターン1で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分15秒835)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンは予選の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆シャルル・ルクレール(フェラーリ)
違反内容:ターン1で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分25秒553)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンは予選の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆ピエール・ガスリー(レッドブル)
違反内容:ターン17で常時コースを使用するのを怠る、FIA国際スポーティングコード附則L第4章2項(c)およびFIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に違反
裁定:FIA F1スポーティングレギュレーション第31条4項に従うラップタイム抹消(1分12秒180)
裁定理由:スチュワードは映像を確認し、レースディレクターからタイミングインフォメーションを受け取った。マシンは予選の間にコースを離脱している。この件についてはレースディレクターの指示書第9項に従って調査された。

◆ランド・ノリス(マクラーレン)
違反内容:3基目のMGU-K、3基目のエナジーストア(ES)、および3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:スターティンググリッド後方からのレーススタート
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則って上記のペナルティが科された。

◆セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)
違反内容:3基目のコントロールエレクトロニクス(CE)を使用、FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(a)に違反
裁定:10グリッド降格
裁定理由:FIA F1スポーティングレギュレーション第23条3項(b)に則って上記のペナルティが科された。

ドイツGP決勝:7月28日(日)

【決勝】

◆キミ・ライコネンおよびアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ・レーシング)
違反内容:スタート時のクラッチのトルクが、ドライバーがクラッチをリリースしたトルク要求と最大70ミリ秒で合致せず。このタイムがおよそ200ミリ秒と計測される。FIA F1スポーティングレギュレーション第27条1項に違反
裁定:F1スポーティングレギュレーション第38条3項に基づいてレース後に適用される10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティ(レース時間に30秒加算)
裁定理由:F1スポーティングレギュレーション第27条1項は"ドライバーは単独、また、補助なしでマシンをドライブしなければならない"としている。このレギュレーションをいかに遵守可能かをチームに指導するべく、FIAのF1部門はチームに対してドライバーを補助することができる諸システムがそれぞれいかに規制されるかについて特定する文書を発行した。国際控訴裁判所が認めるように、スチュワードはこの文書が技術指示書と同様の効果を持つものと認識している。

クラッチは共通ECUによって電子的にコントロールされている。しかしながら、チームは制御パラメータの一部を調整するオプションを有している。レーススタート時にクラッチをつなげるにあたり、トラクションコントロール、あるいは他のアドバンテージとなり得るスキームを模範できる可能性があることから、それに影響を及ぼす形でこの調整が使われることのないよう、FIAはドライバーがクラッチをリリースする上で、クラッチのトルクが(特定のリミットの範囲内で)トルク要求に合致することを要請している。また、70ミリ秒以内でなければならない。

アルファロメオ・レーシングの2台のマシンの双方において、トルクがトルク要求と合致するまでの時間はそれぞれおよそ200ミリ秒と300ミリ秒だった。これによってトルクはより漸次的に変化し、ウエットコンディションで潜在的なアドバンテージにつながった。実際にアドバンテージがあったか否かにかかわらず、スチュワードは本件を裁定するにあたり、チームに与えられたガイダンスの明確な違反だと判断した。

スチュワードは関連するエンジニアを含む3人のチームメンバー、FIA技術委員、そしてこれらの確認に責任を持つ技術委員のアシスタントと共にヒアリングとデータの再検証を行った。チームは自分たちが要求される制限の中にとどまらなかったことを受け入れた。スチュワードはこの原因が通常とは異なる天候だったこと、また、そういった気候状況下でのスタート練習を行っておらず、要請に見合わない形でパラメータをセットしたことにあるとしたチームの説明を受け入れた。しかしながら、スチュワードはFIA技術委員が全てのマシンにおいてこのパラメータを確認していること、ならびに、他には違反が見つからなかったことを指摘した。要求に見合うことは天候とは無関係であり、スチュワードはこれを第27条1項の違反があったとみなした。

スチュワードは10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを発令しており、レース後の適用だったため、第38条3項(d)に則って30秒のタイムペナルティに換算される。この判断に至る中で、スチュワードはこれがスポーティングレギュレーションの違反ではないことを注記し、手引として、通常はスポーティングレギュレーション(第36条13項参照)によって10秒のストップ・アンド・ゴーのペナルティが科される、潜在的なアドバンテージのあるフォルススタートと比較するものである。

オーストラリアGP:開幕戦では3チームに罰金
バーレーンGP:レース中のインシデントは全ておとがめなし
中国GP:レッドブル&トロ・ロッソ勢のみが処罰の対象に
アゼルバイジャンGP:燃料流量違反とウイングのたわみで予選除外処分
スペインGP:ルノー、不適切なウイング交換でペナルティ
モナコGP:苦戦をものがたる大量ペナルティ
カナダGP:物議をかもしたベッテルのペナルティ
フランスGP:コース逸脱と復帰に厳しい判断
オーストリアGP:白熱のレースにおとがめなし、週末には珍しい違反も
イギリスGP:ただ一人ペナルティを科されたベッテル

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