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アルファロメオが規約違反、ハミルトンとクビサが入賞

Jim
2019年7月29日 « ペナルティの裁定に上訴するとバッサー | ルノーのトラックがハンガリーで事故 »
© Jan Woitas/picture alliance via Getty Images
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ドイツGP決勝レースが終了してから数時間後、ダブル入賞を果たしたはずだったアルファロメオ・レーシングにペナルティが科され、キミ・ライコネンとアントニオ・ジョビナッツィが入賞圏外に脱落すると同時に下位でゴールしていた4人の順位が繰り上がった。

変化の激しいコンディションにより大波乱の展開を見たレースで、ライコネンとジョビナッツィは当初7位と8位でゴールしていたが、レース終了直後、スチュワードがチームを呼び出し、スタート時のクラッチトルク設定に関する規約違反について聴取すると発表。

アルファロメオ・レーシングの2台はシグナル消灯の際に、マニュアルでクラッチをリリースしたところリアホイールのトルクがレギュレーションに合致していなかったという。

F1マシンのクラッチは通常、ステアリングホイールの裏側に設置された小さなレバーで操作されており、マシンのエレクトロニクスが共通ECUを経由してクラッチに伝達されている。レギュレーションではレバーに設定されたドライバーのトルク要求がクラッチによって伝達されるトルクと合致しなければならないと定められており、最大でも遅延は70ミリ秒しか認められていない。

スチュワードの報告によると、アルファロメオ・レーシングのドライバーからのトルク要求でつなげられたクラッチのトルクに要した時間がおよそ200ミリ秒および300ミリ秒と測定されたという。

レギュレーションはエレクトロニクスの助力を得られる量を制限しており、FIA F1スポーティングレギュレーション第27条1項ではドライバーが「単独で援助なしに運転しなければならない」と規定されているため、アルファロメオ・レーシング勢が利益を得たかどうかに関わりなく、スチュワードは今回のスタートがこれに違反したと判断したとのことだ。

スチュワードは声明で「クラッチは共通ECUによって電子的にコントロールされている。しかしながら、チームは制御パラメータの一部を調整するオプションを有している。レーススタート時にクラッチをつなげるにあたり、トラクションコントロール、あるいは他のアドバンテージとなり得るスキームを模範できる可能性があることから、それに影響を及ぼす形でこの調整が使われることのないよう、FIAはドライバーがクラッチをリリースする上で、クラッチのトルクが(特定のリミットの範囲内で)トルク要求に合致することを要請している。また、70ミリ秒以内でなければならない」と説明した。

チームを率いるフレデリック・バッサーは今回の裁定を受けて次のようにコメントしている。

「両マシンがペナルティを科され、ポイント圏外に押し出されてしまうなど、実にがっかりだ。これほどエキサイティングなレースだったというのに。状況はスタンディングスタートの前にセーフティカーの後ろを走っている最中に発生し、われわれの管理の及ばないクラッチの機能不全に陥ってしまった。問題についてはさらなる調査を行う」

「FIAのプロセスとスチュワードの仕事は尊重するが、この決定には上訴させてもらう。それを撤回する根拠と証拠があると確信しているからだ。この件に関しては間もなくFIAに連絡する」

ライコネンとジョビナッツィはレギュレーション違反に伴いストップ・アンド・ゴーペナルティを受けることとなり、レースが終了していることから30秒のタイムペナルティに換算された。結果、ライコネンは12位、ジョビナッツィは13位に降格となり、11位でゴールしていたメルセデスのルイス・ハミルトンが9位に繰り上がり、ウィリアムズのロバート・クビサがトップ10最後のひと枠に滑り込んで1ポイントを手に入れている。

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