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ロズベルグ優勝、ハミルトンが16台抜きの3位!

M.S.
2014年7月20日
スタート直後に起こった事故 © Getty Images
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ドイツ・ホッケンハイムリンクにて20日(日)日本時間21時から2014年FIA F1世界選手権第10戦ドイツGP決勝が実施された。

全19戦が組まれた2014年シーズンは今週末で折り返し地点を迎える。土曜日に行われた予選ではポイントリーダーのニコ・ロズベルグ(メルセデス)がポールポジションを獲得した一方、4点差でそれを追う僚友ルイス・ハミルトンはブレーキディスクの破損によりQ1でクラッシュを喫し、予選16番手に沈んだ。

予選14番手のエステバン・グティエレス(ザウバー)は前戦での他車との接触により3グリッド降格。これで15番グリッドに上がったハミルトンはギアボックス交換で5グリッド降格のペナルティを科され、最終的に20番グリッドに着いた。ハミルトンは問題が生じたブレーキ素材も変更している。

マシンの修正作業が間に合わずに予選ノータイムだったケータハムのマーカス・エリクソンはスチュワードの判断によって決勝参加の許可を得たものの、パルクフェルメルールに反してマシンの調整作業を行ったためにピットレーンスタート、およびレース開始から3周以内の10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを科されている。

ニュルブルクリンクとドイツGPを交互開催するホッケンハイムリンクは2年ぶりにグランプリ会場を務める。1周4.574km、決勝レースは67周で行われる。今週末のドライタイヤとしてはピレリのソフトコンパウンド(プライム)とスーパーソフトコンパウンド(オプション)の2種類が用意された。

スタート時のタイヤとしてプライムを選んだのは12番グリッドのキミ・ライコネン(フェラーリ)、14番グリッドのロマン・グロージャン(ロータス)、そしてハミルトンだった。

決勝日の天候は曇り、気温26度、路面温度34度のドライコンディション。シグナルが消えてレースがスタートすると、先頭でターン1へ向かうロズベルグに2番グリッドスタートのバルテリ・ボッタス(ウィリアムズ)が続くが、その後方では2列目スタートのフェリペ・マッサ(ウィリアムズ)とケビン・マグヌッセン(マクラーレン)が接触。マッサのマシンは1回転しながらコース外に止まり、レッドブルのダニエル・リカルドは2人の接触を避けて大回りを強いられた。

このインシデントでセーフティカーが出動。マグヌッセンも左リアタイヤにダメージを負い、緊急ピットストップを行った。

セーフティカー先導の元、トップ10にはロズベルグ、ボッタス、セバスチャン・ベッテル(レッドブル)、フェルナンド・アロンソ(フェラーリ)、ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ダニール・クビアト(トロ・ロッソ)、セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、キミ・ライコネン(フェラーリ)、エイドリアン・スーティル(ザウバー)が並んでいる。

レースは3周目に再開され、バトンがヒュルケンベルグにプレッシャーをかける。ヒュルケンベルグのチームメイトであるペレスが、クビアトをパスしてバトンの後ろに控えていた。

9周目、クビアトがペレスからポジションを取り戻そうとしてサイド・バイ・サイドになった際に接触し、クビアトはスピンを喫して大きくポジションを下げている。

次々とオーバーテイクを決めて11番手に上がっていたハミルトンは、11周目に前に行くリカルドと共にライコネンにしかけ、9番手からはリカルド、ライコネン、ハミルトンというオーダーに。3人は13周目に再び横並びになり、今度はハミルトンが競り合いの隙を突いて2人の前に出た。

この頃に各車の1回目のピットストップがさかんに行われ、スタート時のタイヤで粘るハミルトンは16周目にロズベルグとボッタスがタイヤ交換をこなしたタイミングでロズベルグの後ろ、2番手に上がっていた。第2スティントにはほぼ全員がソフトタイヤを装着している。

ラップタイムが落ちたハミルトンはボッタスに2番手ポジションを明け渡すものの、なおもピットに向かわずコースにとどまる。ハミルトンと同じくプライムスタートだったライコネンはペースが上がらず度々オーバーテイクされており、20周目にソフトタイヤからスーパーソフトタイヤに交換した。

タイヤを履き替えてからのライコネンは目覚ましい動きでポジションを取り戻していく。ハミルトンは27周目にソフトからソフトにつなぎ、タイヤ交換をまだ実施していないのはグロージャンのみになった。

しかし、そのグロージャンはパワーが失われたと訴えて28周目にストップ。さらに5番手ヒュルケンベルグにも何らかの問題が発生した模様で、チームからの指示を受けながら懸命にステアリングホイール上のボタンを操作していた。

この時に得点圏内を走っていたのはロズベルグ、ボッタス、ベッテル、アロンソ、ヒュルケンベルグ、ハミルトン、リカルド、バトン、ライコネン、ジャン-エリック・ベルヌだった。

ほどなくしてバトンから2度目のピット作業の動きが始まる。ソフトで最終スティントに臨むドライバーが多い中、ベッテルはスーパーソフトを選択している。フレッシュなタイヤを履いたアロンソとベッテルは39周目に立て続けに4番手ヒュルケンベルグを追い抜いていった。

ハミルトンはフロントウイングに損傷を負いながらもロズベルグとボッタスの後方3番手についていく。41周目にボッタスが最後のタイヤ交換をこなし、42周目にロズベルグもピットストップを実施。続く周回でハミルトンがスーパーソフトタイヤに切り替える。メルセデスは作業時間を考慮し、ハミルトンのフロントウイングについては交換せずに調整のみでコースに送り出した。

46周目、オプションを履いていたベッテルが再び新しいスーパーソフトタイヤに交換。同じタイミングでクビアトのマシンリア部分が炎に包まれ、コース外でマシンを止めた。50周目にはザウバーのエイドリアン・スーティルが単独スピンを喫してそのままコース上でストップ。スーティルはチームに何か問題が生じていると報告した。

その間にアロンソを抜いて3番手に上がったハミルトンは51周目にまたもピットインし、スーパーソフトタイヤでコースに復帰する。3番手アロンソとの差は9秒ほどだった。そのアロンソは大きくペースを落としており、56周目にソフトからスーパーソフトに履き替えて5番手リカルドの後を追う。

先頭をひた走るロズベルグと2番手ボッタスには20秒の差がついていた。3番手ハミルトンは61周目にボッタスをDRS圏内に収め、2番手を奪おうと襲いかかる。後方ではリカルドを料理したアロンソが逆に反撃をくらうも、後方にとどめることに成功した。

一方のハミルトンはなかなかボッタスをオーバーテイクすることができない。ハミルトンより古いソフトタイヤを履くボッタスだが、状態はそう悪くない様子で、ハミルトンはボッタスが直線で速すぎるとチームに伝えている。

トップチェッカーを受けたロズベルグに続いてフィニッシュしたのは2位を守り切ったボッタス。ハミルトンは20番手スタートから3位まで巻き返した。

4位ベッテル以下、アロンソ、リカルド、ヒュルケンベルグ、バトン、マグヌッセン、ペレスがポイントを獲得している。

11位ライコネンをはじめ、マルドナド、ベルヌ、グティエレス、ジュール・ビアンキ(マルシャ)、小林可夢偉(ケータハム)、マックス・チルトン(マルシャ)、エリクソンが完走を果たした。

連戦で行われる次戦ハンガリーGPを最後にF1は約1カ月の夏休み期間に入る。第11戦ハンガリーGP最初のセッションである金曜フリー走行1回目は25日(金)日本時間17時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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