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ベッテルが母国で初優勝!

M.S.
2013年7月7日
最後までポジションを守ったベッテル © Sutton Images
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アイフェル地方の森にそびえる古城を囲むようにめぐるニュルブルクリンクにて、7日(日)日本時間21時から2013年FIA F1世界選手権第9戦ドイツGP決勝が行われた。

前日に実施された予選を制したのは1週間前の前戦イギリスGPと同じくメルセデスのルイス・ハミルトンだった。レッドブルのセバスチャン・ベッテルとマーク・ウェバーが予選2番手と3番手に入っている。グリッド後方では予選19番手のシャルル・ピック(ケータハム)がギアボックス交換により22番グリッドに下がった。

イギリスGPでのタイヤトラブルを受け、ピレリはニュルブルクリンクに持ち込まれたミディアムコンパウンド(プライム)とソフトコンパウンド(オプション)の双方でリアタイヤのベルト素材をスチールからケブラーに変更している。

山間部の天候の影響を受けやすいこのサーキットは1周5.148km、決勝レースは60周で行われる。DRSゾーンはメインストレートとターン11からターン13にかけての2カ所に設定された。

レース開始時の天候は晴れ、気温は24度、路面温度42度のドライコンディション。スタート時のタイヤとしてプライムを選んでいたのは7番グリッドから11番グリッドに並んだフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソ(共にフェラーリ)、ジェンソン・バトン(マクラーレン)、ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)、ニコ・ロズベルグ(メルセデス)と17番および18番グリッドについたバルテリ・ボッタス、パストール・マルドナドのウィリアムズ勢だった。

シグナルが消えて戦いの火蓋が切られるとベッテルがハミルトンに並びかけ、アウト側からはウェバーも先頭の2人にしかける。ターン1までにベッテルとウェバーがハミルトンの前に出て、ベッテル、ウェバー、ハミルトン、キミ・ライコネン、ロマン・グロージャン(共にロータス)の順にピットストレートに戻ってきた。

6番手からはマッサ、ダニエル・リカルド(トロ・ロッソ)、アロンソ、バトンと続き、セルジオ・ペレス(マクラーレン)がスターティンググリッドから3つポジションを上げてポイント圏内の最後尾を走行。さらにペレスは僚友バトンをパスして9番手に浮上した。

4周目にはマッサがターン1でスピンを喫してリタイアとなる。ソフトコンパウンドでスタートした面々には5周目にして早くも動きがあり、上位勢としては7周目にハミルトンが最初のピット作業を済ませて10番手でコースに復帰している。

ハミルトンに続いてベッテル、ウェバー、ライコネンも次々とピットへ。しかし、ウェバーのピット作業で問題が発生し、ピットレーンで右リアタイヤが脱落、テレビクルーにぶつかってしまう。メカニックがウェバーのマシンをピットボックスへと戻し、改めてタイヤを装着して隊列の最後方でコースへと送り出した。

この時点でトップ10のオーダーはグロージャン、アロンソ、ベッテル、バトン、ヒュルケンベルグ、ロズベルグ、ハミルトン、ライコネン、マルドナド、ボッタスとなっている。ミディアムスタートのメンバーからはアロンソがいち早く動き、13周目に新しいミディアムタイヤに交換した。

ラップリーダーのグロージャンは続く14周目にソフトからミディアムに履き替える。その数台後方ではメルセデス勢がポジションを入れ替え、スタート時のタイヤで粘るロズベルグがペースの優るハミルトンを先行させた。2人の後ろにぴったりとつけていたライコネンにもかわされたロズベルグは17周目にミディアムからミディアムへとつないでいる。

ロズベルグを突破したライコネンはハミルトンを追い掛け回し、18周目にオーバーテイクを成功させる。3番手バトンがライコネンにパスされた直後の22周目に1回目のタイヤ交換を完了し、隊列はベッテル、グロージャン、ライコネン、アロンソ、ハミルトン、バトン、ペレス、ヒュルケンベルグ、エイドリアン・スーティル、ポール・ディ・レスタ(共にフォース・インディア)という形になった。

その翌周、マルシャのジュール・ビアンキのマシンから白煙が上がり、炎も見える状態に。マーシャルによって火はすぐに消し止められたものの、無人となったマシンがコースの傾斜を後ろ向きに下り始めたためにセーフティカーが導入された。

これを見て多くのマシンがピットへと向かい、得点圏内ではバトン、ヒュルケンベルグ、ハミルトン以外の全員がタイヤを交換。また、この間トロ・ロッソのジャン-エリック・ベルヌがマシントラブルでリタイアを選んでいる。レースはマシンの撤去と隊列が整うのを待って30周目に再開された。

リスタート後はギャップの縮まった車列のあちこちでバトルが繰り広げられるも、上位勢のオーダーに変動はない。一方、ウェバーは最後方から見る間にポジションを上げていったが、14番手エステバン・グティエレス(ザウバー)の防戦を受けて快進撃はストップした。

4番手アロンソがトップ3から2秒ほど遅れたのに対して先頭の3人は全員が1秒以内につけており、緊張状態が続いたまま周回を重ねていく。だが、母国での優勝がかかったベッテルはここを何とかしのぎ切り、40周目にグロージャンを1秒以上後方へと引き離した。

グロージャンはその周回の終わりにピットへ向かい、これで前が開けたライコネンは猛烈な追い上げを見せるが、ベッテルもすかさずタイヤを交換。上位の序列はライコネン、アロンソ、バトン、ハミルトン、ベッテル、グロージャンとなる。ファステストラップを塗り替えたベッテルはハミルトンの後ろでひっかかってしまったものの、前を行くハミルトンとバトンがピットに入ったことで48周目には3番手に浮上した。

中盤に履き替えたタイヤで走行を続けていたライコネンとアロンソだが、50周目にそろってソフトタイヤを選択。ベッテル、グロージャン、ライコネン、アロンソというオーダーでレースは最終盤を迎える。後方ではウェバーが得点圏内までポジションを上げていた。

しばらくチームメイトに抑えられてベッテルへのチャレンジが阻まれていたライコネンだが、55周にようやくグロージャンがライコネンを前に出す。ラスト5周は友人でもある2人の王者の一騎打ちとなった。

じりじりと前に迫ったライコネンはファイナルラップでついにベッテルのDRS圏内に飛び込むが、オーバーテイクには至らず。最後までポジションを守りきったベッテルが母国での初優勝を達成している。

ライコネンとグロージャンがロータスのダブル表彰台を決め、アロンソが4位。最終ラップで旧チームメイトをかわしたハミルトンが5位に入り、それに次ぐバトン、ウェバー、ペレス、ロズベルグ、ヒュルケンベルグまでがポイントを獲得した。

11位のディ・レスタ以降、リカルド、スーティル、グティエレス、マルドナド、ボッタス、ピック、ギド・ヴァン・デル・ガルデ(ケータハム)、マックス・チルトン(マルシャ)が完走を果たしている。

19戦で行われる今季のチャンピオンシップも折り返し地点を迎え、次戦は7月末に開催される第10戦ハンガリーGP。最初のセッションである金曜フリー走行1回目は26日(金)日本時間17時スタート予定だ。次戦もお楽しみに!

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