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FIA、ブレーキング時の進路変更の取り締まりを強化

Jim
2016年10月23日 « ハントのタイトル記念にマクラーレンアニメが復活 | ルノーコンビ、悲喜こもごもの予選 »
© Gasperotti/Sutton
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日本GPにおけるマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の走行を受けて、FIAは全ドライバーに対してブレーキング時の進路変更を一切容認しないことを通達した。

今シーズンはレース中にポジションを守ろうとするフェルスタッペンの走りに非難が集中、ブレーキングゾーンで左右に切り返す動きが指摘されている。先輩ドライバーのキミ・ライコネン(フェラーリ)はいつか大きなアクシデントにつながると苦言を呈し、さらに、鈴鹿サーキットでもフェルスタッペンが追い上げてきたルイス・ハミルトン(メルセデス)を抑えようとするあまり、後方のハミルトンが接触を回避するためにエスケープロードに逃げ込むシーンがあった。

ライコネンのフェルスタッペンに対する不満は曖昧な表現で記されたレギュレーションの内容にも関連しており、US GP週末の21日(金)に開かれたドライバーズブリーフィングで議題に上ったという。ブリーフィングで話し合われた結果、FIAのレースディレクターを務めるチャーリー・ホワイティングはグランプリノートを更新し、以後、ブレーキング時に進路変更を行うことは認めないと記述した。

「スポーティングレギュレーション第27条5項には"他のドライバーを危険に陥れる可能性のある方法でドライブしてはならず"と記載されており、また、同第27条8項は"正常ではない方向転換などによって他のドライバーの妨げになり得る"動きを禁止している」

「これらを踏まえると共に、同第27条6項で定められる許容された走行を除き、他のドライバーに回避行動を強いるようなブレーキング時の方向転換はいかなる場合も異常と見なされ、他のドライバーに危険を与える可能性があると判断されることになる。そういった動きをした場合はスチュワードに報告する」

つまり、ドライバーがブレーキング時に正常とは言えない動きをした場合、スチュワードが審議・裁定し、ペナルティを科すことができるようになる。

ホワイティングはさらに、周回遅れのマシンなどを対象とした青旗に関するルールも強化した。周回遅れとはいえ、バックマーカーたちもそれぞれのレースを戦っているとあって、青旗ルールの限界まで粘るケースが多く見られていたが、今後は同一周回を競っていないドライバーが上位勢に道を譲らないことに対していかなる言い訳も認められないシステムが採用されることになった。

FIAが発行したグランプリノートには次のように記されている。

「スポーティングレギュレーション第27条9項は周回遅れにしようとしている他車に追いつかれたドライバーに対し、最も早いタイミングでペースの速いドライバーに道を譲ることを要求する」

「F1マーシャリングシステム(F1MS)は青旗が必要な状況を特定するマーシャルの力に頼るのではなく、ドライバーに対して青旗を示すポイントを一貫させることを目的に考案されていた。このシステムは大部分で成功を収めていたが、チームとドライバーによる同システムの使用法が矛盾し始めてきたように思われる」

「今後、このシステムは速さのあるマシンが周回遅れとなるマシンの3秒以内の位置に迫った場合に事前警告として使用されるものとし、遅い方のマシンを擁するチームはドライバーに対して即座に周回遅れとなるよう警告を発せねばならず、速いマシンに道を譲り渡すことが優先事項と見なされる。周回遅れの対象となったマシンの1秒以内の位置に速いマシンが接近した場合、遅い方のマシンに対して青旗が掲示されるものとし(これに加えてコックピットに青ライトを表示し、タイミングモニターにもメッセージを表示)、青旗を振られたドライバーは最も早いタイミングで後方のドライバーにオーバーテイクの機会を与えなければならない」

「なお、F1MSの使用目的は一貫した規則運用を確実にするためのものであることに留意されたし。また、必要に応じてレースコントロールより追加的なインストラクションを発行する場合もある」

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