フェラーリは、2010年型マシンを発表した最初のチームになった。28日(木)にイタリア・マラネロの本拠地で行われた発表会で、"F10"と呼ばれることになる新車がお披露目された。
発表会にはフェラーリ会長のルカ・ディ・モンテゼモーロやスクーデリア・フェラーリの代表を務めるステファノ・ドメニカリ、エンジン部門を率いるルカ・マルモリーニらに加え、レースドライバーのフェリペ・マッサ、フェルナンド・アロンソ、テスト&リザーブドライバーのジャンカルロ・フィジケラが参加した。
社内では281というコードネームで呼ばれていたこのマシンには、F10という正式名称が与えられた。マシン外観は大きく変わっていないものの、モノコックからノーズの付け根までは2009年にレッドブルが持ち込んだ中央部がへこんでいるタイプとなっており、ノーズ幅は広げられた。カラーリングはウイングが白ベースのものとなり、新スポンサーであるスペインの『Santander(サンタンデール銀行)』のロゴが目立っている。
フェラーリは28日の現地時間15時30分からフィオラノ・サーキットでシェイクダウンを行う予定だったが、路面が凍結されているために中止となった。チームは来月1日(月)からスペイン・バレンシアで行われる第1回プレシーズンテストに新車を投入し、開発作業を行うことを明かしている。
2009年シーズンは困難な戦いを強いられたフェラーリは、わずか1勝(キミ・ライコネン/ベルギーGP)しかマークできなかった。しかし、シーズン中盤以降に苦しんだ最大の理由は、2010年型マシンの開発に重点を置いていたからだ。
テクニカルディレクターのアルド・コスタによると、F10はダブルディフューザーを中心としてゼロからデザインし直されており、レース中の給油禁止ルールによって必要になった大型の燃料タンクも設計に関係したようだ。
チーム代表のステファノ・ドメニカリは「今年のチャンピオンシップはわれわれにとって、とても重要なものになる。昨年はさまざまな理由により、ポジティブなシーズンとは言えなかった。そのため、われわれは競争力を手にすることを望み、それこそフェラーリとしての価値があることだ」とコメントし、こう続けた。
「フェルナンド・アロンソはワールドチャンピオンに2回輝いており、われわれは彼に3回目のタイトルを獲らせたいと願っている。すでに偉大なチャンピオンの仲間入りをしている彼は適切なタイミングでフェラーリに加入した。彼は成功を望んでおり、われわれもフェラーリが過去にそうだったような成功を繰り返したいと考えている」
「今年は新しいフェリペを見ることができると思う。彼はハンガリーGPでの事故以前と同じようないい仕事をすることを願っており、成功を求めているのだ」
アロンソはフェラーリドライバーになれたことを誇りに思っており、新チームの発表会に参加できた喜びをこう語る。
「フェラーリの発表会に参加したのは今回が初めてだけど、すごく特別なことだった。この新しいマシンを作るためにこの数か月間ハードワークを重ねてくれたチーム全体に感謝したい。大きな情熱を示し、作業してくれたスポンサーやパートナーにもありがとうと言いたい。フェリペと僕はとても強力なチームになるだろうし、このマシンがチャンピオンシップを制覇するところを見て全世界のフェラーリファンが誇りを持てるようになることを期待している」
マッサは、新型のフェラーリを初めて味わうことにとても興奮しているようだ。
「こうやってフェラーリの新車発表会に出席できることは大きな喜びだ。昨年がすごく難しいシーズンだっただけに、特別な瞬間さ。昨年はアクシデントを経験したし、いろいろなことが起きた。とても誇りに思いつつ満足しているし、前よりもハードワークを重ねたいと願っている。このマシンがコンペティティブであることを本当に期待しているし、チャンピオンシップ争いとポールポジション獲得ができればいいな」
