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フェラーリは初戦のアップグレードなし

Jim
2020年7月1日 « シロトキンがルノーのリザーブドライバーに就任 | 息子にはカートの才能があると自慢するライコネン »
© JOSEP LAGO/AFP/Getty Images
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マシン開発の再考を引き起こすに至ったプレシーズンテストの不調を受けて、フェラーリはスロースタートを覚悟する2020年F1シーズンの幕開けに気を引き締めている。

フェラーリが再考したマシン開発の効果を得られるのは第3戦ハンガリーGPまで待たねばならず、今週末のオーストリアGPでは2月のテスト終了時と同じスペックのマシンを走らせる。一方で、ライバルのメルセデスとレッドブルはともに、ロケットスタートを目指して初戦からアップグレードを投入する予定だ。

2月のプレシーズンテストで3番手チームの座に甘んじたフェラーリはマシンパフォーマンスが期待を下回っていたことを認めている。通常であれば、序盤戦のアップグレードパッケージはテストで使用されたオリジナルのマシンコンセプトの進化に基づくが、フェラーリの空力パフォーマンスは非常に悪く、ハンガリーに向けてより大規模な変更を投入するため、予定していたアップデートを撤廃した。

フェラーリを率いるマッティア・ビノットは「今週末のマシンはバルセロナテストの終盤にかけて使用したものと同じ構成となる。だからといって、今回のパンデミックに伴う仕事環境の厳重な手順や、チーム間の合意によってFIAから要求された完全なる活動停止があったため、わずか5週間半の限られた時間になったとはいえ、マシンの作業が認められた期間にわれわれがのんびりくつろいでいたわけではない」とコメント。

「実際のところは、テスト結果を受けて開発に関しては大幅な方向転換をすることになり、とりわけ空力面に関してはそうだ。まず、コース上で予想していた結果を得られなかった理由を理解し、結果としてどの程度、全体のプログラムを再調整する必要があるかを理解しなければならなかった」

「予定していた方向性を継続した場合は逆効果になった可能性があり、ゴールにたどり着けなかった可能性もあった。したがって、マシン全体を踏まえた新しいプログラムでいくことに決めたが、そのすべてが初戦に間に合うわけでないことは分かっていた。われわれの目標は7月19日のハンガロリンクでアップデートを投入することだ」

「それは別として、実際のマシン開発そのものに加え、この数週間はシミュレーション作業やドライバーたちの手助けを得て多くの挙動分析に取り組んできたので、オーストリアではその真価を発揮できると思っている」

ライバルのメルセデスとレッドブルはロックダウンに先だって計画していたマシン開発に基づく大幅なアップグレードを初戦に持ち込む。メルセデスのアップグレードは0.3秒ないし0.4秒の価値になると見られており、レッドブルは空力アップデートのみならず、Hondaから新しいエンジンスペックも手に入れるという。

しかしながら、テストの時点ですでにメルセデスのペースから0.6秒ほど遅かったフェラーリは、主にシミュレーターを使ってオーストリアのレッドブル・リンクのレイアウトに合うマシンセットアップの調整作業に励んだ。

「現時点で、自分たちが最速のパッケージを有していないことは分かっている」と話すビノットは「(当初、開幕戦となるはずだった)メルボルンに向かう前に分かっていたことであり、それは変わっていない。とはいえ、シュピールベルクのサーキットはムンマロー(カタロニア・サーキット)は異なる特性だし、気温も2月よりは上がる」

「オーストリアではあらゆるチャンスを最大に生かせるようにする必要があり、その上で、今、取り組んでいる新しい開発ステップを生かせるハンガリーでは、ライバルたちも開発を投入してくることを考慮しなければならないが、それでも、他チームと比較して自分たちが実際にどのポジションにいるのかを確認できるだろう」

「実際、今回のように通常とは異なるシーズンのスタートを予想しようとするのは、いつも以上に無意味なことだ。金曜日にある3時間のフリー走行を終えればいくらか見えてくることもあるかもしれないが、より正確なアイデアは土曜日の予選後になれば分かってくるだろう。その時になってはじめて、チーム間のヒエラルキーがはっきりしてくるとはいえ、初戦はレース距離を通した信頼性やタイヤパフォーマンスなど、常に不確かな要素が加わってくるものだ」

「各セッションに向けてしっかりと準備を整え、自分たちのタスクを遂行する方法も含め、すべてにおいて完璧を目指す必要がある。目標? いつも通り、できる限り多くのポイントを持ち帰ることだ」

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