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インディカー参戦を検討するフェラーリ

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2020年5月16日 « フェラーリと「同じゴールを共有」できなかったベッテル | アロンソのF1復帰を示唆するブリアトーレ »
© Charles Coates/Getty Images
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F1が1億4,500万ドル(約155億円)のバジェットキャップを導入しようとしていることに対抗して、フェラーリは2022年にインディカーへの参戦を検討している。

チーム代表のマッティア・ビノットは『Sky Italia(スカイ・イタリア)』とのインタビューで、F1と並行してインディカーと世界耐久選手権(WEC)のトップレベルを対象としたレーシングプログラムを検討中だと認めた。F1が2021年に導入しようとしているコストカット案によって解雇されるかもしれない職員のために、仕事を作り出すことが目的だと彼は説明している。

「フェラーリは従業員に対する大きな社会的責任を感じており、一人一人に将来のワークスペースを確保したいと考えている」とビノットは述べた。

1950年からF1に参戦し続けているチームにとってインディカープログラムは大仕事になると彼は認めたが、2022年からハイブリッドエンジンが導入されることで多少のクロスオーバーが生まれるだろうと予想する。

「われわれは代替プログラムの検討を始めた。インディカーについて考えているのは事実だ。今のわれわれのカテゴリーとは大きく異なるが、2022年にはレギュレーション変更が予定されている」とビノットは付け加えた。「また、世界耐久レースと他のシリーズも同様(の選択肢)だ」

「ベストな選択ができるようにしたい」

フェラーリは来年のバジェットキャップを1億7,500万ドル(約188億円)から1億4,500万ドルに引き下げることについて声高に反対を続けてきた。引き下げは新型コロナウイルスによるチームたちへの財政的影響を少しでも緩和しようとしてのことだ。キャップの引き下げで最も大きな影響を受けるのはF1のビッグ3チームで、目標を達成するためにはおそらく従業員の解雇も必要になると予想される。

「ここ数週間、F1チームの利用可能な予算の縮小について多くの議論がなされてきた」とビノットは述べた。「そして結論が出された。(2019年に)投票によって決まっていた1億7,500万ドルの制限は、1億4,500万ドルまで下げられることになる」

「フェラーリは昨年承認された予算に基づいてチーム作りをしてきた。さらなる削減は重大なチャレンジを招くことになり、必然的にスタッフ、構造と体制の見直しへとつながることになる」

フェラーリにとっては仕事を創出することだけが目的ではないだろう。1950年からシングルシーターではF1だけに参戦し続けてきた彼らにとってインディカーへの進出は、政治的なパワープレーの意味合いも持っている。フェラーリがアメリカでレースをするようになれば、F1独自のセールスポイントが1つ、オーナーであるリバティ・メディアの重要なマーケットで減ってしまうことになる。

加えて言うなら、彼らがアメリカでレースをすると言い出すのはこれが初めてではない。1986年、チームの創設者であるエンツォ・フェラーリはCARTシリーズのレギュレーションに沿ったマシンを製造することにしたが、これは当時のF1エンジンルールへの抗議だとみなされた。マシンは完成し、フェラーリのフィオラノ・サーキットでテスト走行もされたが、結局フェラーリの名前で競技に出ることは一度もなかった。

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