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「V12復活」発言を説明するベッテル

Jim
2019年9月30日 « 最善の戦略を立てたフェラーリ、望む結果を得られず | ベッテルとルクレールのケアを急げとブラウン »
© Dimitar DILKOFF / AFP
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ロシアGP決勝レース半ばにしてトラブルでリタイアを強いられたフェラーリのセバスチャン・ベッテルは、近代F1に対する思いについて補足した。

4度の世界王者に輝いたベッテルはフェラーリマシンに積まれた複雑なMGU-Kシステムに故障が見つかり、マシンを止めるよう指示された後、無線で「あのヤバイV12を復活させてよ!」とだけコメントしていた。

これは2014年以降にF1が採用する6気筒のV6ターボエンジンに対する皮肉だ。ベッテルは当初から批判的で、ハイブリッドエンジンのデビューシーズン序盤には弱々しいそのエンジンサウンドを「クソ」だと話していた。ベッテルはF1デビューからずっとV8エンジンをドライブしており、F1では2006年にV8に変わるまではV10が、それ以前の1990年代はV12エンジンが使われていた。

レース後に開かれたフェラーリのメディアセッションではレース序盤のチームオーダーを嫌がったこと、それに対するチームの反応が話題の中心となったが、エンジンに関連する発言についてベッテルは強力なポジションからリタイアを強いられたことの苦悩から来たものだと説明している。

マシンを降りたベッテルは「当然、(復活させる)選択肢なんてない。今のパワーユニットはものすごく複雑で、エンジニア的に見るとかなり興味をそそられるんだけど、僕は僕の主張がある。レースをしている僕たちにとっても、見ている人たちにとっても、あまり利点があるとは思わない」と話した。

「あの瞬間までは本当にうまく走れていると思っていたし、いいレースになりそうだったから、その瞬間は当然かなりしんどかった。マシンが壊れたときの最初のリアクションが最高にハッピーなんてことは絶対にない」

V6エンジンに愛着がわかずにいるのはベッテルに限ったことではない。ディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)は以前から旧式のエンジンに戻って欲しいとの願いを繰り返しており、2016年にはF1マシンに理想的なのはC12エンジンだと語っていた。

現在のハイブリッドパワーユニットは複雑なテクノロジーが特徴で、パワー出力は自然吸気V10エンジン時代と匹敵しつつも燃料は半分しか使わないなど、いくつか目覚ましい発展を成し遂げているが、ドライバー1人につき、パワーユニットのパッケージを構成する各エンジンコンポーネントの使用基数が限定されているため、とりわけシーズン終盤戦ではエンジンペナルティが恒例となっている。加えて、チームらはV6エンジンにかかる高額なコストにも批判的だ。

F1と、それに参戦する10チームの間では2021年に向けた包括的なルール変更の計画が話し合われているため、既存のエンジン形式を変更することは選択肢にない。FIA快調のジャン・トッドは以前、過去にF1で使用していた音量の大きいエンジンに戻すことは「社会が受け入れないだろう」と述べていた。

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