Ferrari

/ News

  • セバスチャン・ベッテル

スチュワードが勝利を盗んだと憤慨するベッテル

Me
2019年6月10日 « サインツ、ハードで67周を走破もポジションを守れず | フェルスタッペンが9番手から5位入賞 »
© Dan Istitene/Getty Images
拡大

メルセデスのルイス・ハミルトンにカナダGPの勝利を手渡すことになったスチュワードの判断にセバスチャン・ベッテルは憤まんやるかたない様子だった。

しばらく議論が続きそうなこの一件は48周目にベッテルがターン4で一瞬コースを外れた時に起こった。挙動を乱しながらもコース復帰したベッテルは、ちょうど背後から来ていたハミルトンのラインをふさぐ形になり、ハミルトンはフェラーリやウオールとの接触を避けるためにスローダウンを強いられた。

「レースを決した瞬間」

インシデントはすぐに審議され、間もなくベッテルに5秒のタイムペナルティが科された。これにより、彼がレースで勝つためにはハミルトンの5秒以上前でフィニッシュする必要があったが、それは不可能だった。

ペナルティのことを知らされたベッテルは、無線で激怒した。

「どこにも行く場所なんてなかった。真剣に、僕には行き場所がなかったんだ」と彼はまくし立てた。「彼のことは見えたよ」

「けど一体どこへ行けっていうのさ? タイヤには芝が付いていた。彼はインサイドに行っていれば僕をパスできただろうに。集中してるよ、でも、彼らは僕たちからレースを盗もうとしている!」

しばらくして彼はさらに訴えた。「芝の上を通った後でクルマをコントロールできると思うんなら、完全な盲人だよ」とベッテルは吐き捨てた。「ウオールに当たらなくてラッキーだったんだ。僕は一体どこへ行けば良かったのさ?」

「こんなの絶対間違ってる。フェアじゃないよ」

フェラーリから落ち着くようたしなめられても、怒りは収まらなかった。「落ち着くなんて無理だね。こんなのフェアじゃない。フェアじゃないよ。僕は怒ってる・・・怒る権利が僕にはある。人々が何を言おうと知ったことか」

レース後もベッテルは自ら無線をつないで主張を繰り返している。「ノー、ノー、ノー。こんなのあり得ない」

「(こんな判断をするなんて)目が見えないとしか思えない・・・芝の上を通ってクルマをコントロールできるはずがないだろう。こんな世界は間違ってる。フェアじゃない。どこへ行けば良かったんだよ」

レース後のベッテルはピットレーン入り口でマシンを止め、そのままフェラーリのホスピタリティに姿を消してしまい、表彰式をボイコットするつもりかと思われた。しかし、すぐに戻るよう説得されたようだ。ただし、その前にパルクフェルメに寄り、ハミルトンのマシンの前に置かれていた"1"と書かれたボードを"2"に置き換えていっている。

表彰台では彼に大きな声援が送られ、ハミルトンにはブーイングが起きた。

これに対し、ハミルトンは表彰台でインタビューを行ったマーティン・ブランドルにこう述べている。「僕に言えるのは、決定を下したのは僕じゃないってことだけ。どうしてブーイングされているのか分からないよ」

するとベッテルがマイクを取り、長年のライバルを擁護した。

「ルイスにブーイングするべきじゃない。彼は状況を見ていたし、意図的に彼に害を及ぼすようなものがなかったのは分かっているはずだ。僕はコース上に残るのに苦労していたんだ。でも、ルイスにブーイングするべきじゃない・・・するとしたら、このおかしな判断に対してするべきだよ」

© ESPN Sports Media Ltd.