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バーレーンの雪辱を誓うベッテル

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2019年4月11日 « 中国ではフェラーリが優勝候補筆頭とメルセデス | 得意のオーバーテイクにはまだ自信不足のリカルド »
© WANG ZHAO / AFP
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今年のタイトル争いからトップドライバーの誰かを除外するのはまだあまりにも早いが、セバスチャン・ベッテルにプレッシャーがのしかかっているのは間違いない。

彼がシーズン最初の2戦で表彰台に上がれなかったのは2010年以来のことであり、グリッド最速のマシンを手にしていると目されている以上、今週末こそはトップ3フィニッシュを確保することが重要だ。

今年の2レースで彼には速さが見られず、バーレーンでは総合的にチームメイトのシャルル・ルクレールの方が上だった。バーレーンGP後のテストに1日参加したベッテルは、今年のマシンで直面した問題をいくつか理解できたらしく、こうしたレッスンから今週末の中国で必要な答えが得られることを期待している。

「それについてはテストがすごく役立ったと思うし、クルマに乗れて良かったよ」と彼は11日(木)に語った。「クルマの挙動についてバルセロナ(テスト)では知らなかった、または分からなかったことをいくつか学べたと思う。あの時の僕らは他のことに目を向けていて、バルセロナでの挙動はすごく良かったんだからね。だから今週末はクルマのフィーリングがもっと良くなることを願っている」

根本的に、バーレーンでのベッテルはマシンへの信頼を欠いていた。最新のピレリタイヤは以前のものより作動ウインドーが狭く、彼は探していたスイートスポットを見つけることができなかった。1周アタックの予選ではルクレールに敗れ、スタートでリードを奪ったものの、6周目には再びチームメイトに抜き返されている。その後、ルイス・ハミルトンと2番手争いをしていてスピンしてしまい、結局5位でフィニッシュした。

「バーレーンではまだあまり満足していなかった」と彼は付け加えた。「オーストラリアは1回限りのことだと思うし、あそこはコースも特殊だから比較はできない。でも、バーレーンの時点ではすでにかなり良くなっていたと思う。言ったように、バーレーン後のテストで僕らはいくつかのものを試すことができた。そこでの発見によってここでどこまでいけるか確認できるはずだ」

それにしてもなぜ、彼の新チームメイトには影響がなかったのだろう。フェラーリに何か固有の欠陥があるとすれば、チームで5年目のベテランよりも、やってきて2戦目の新人の方がてこずりそうなものだが。違いは、大きく異なる2人のドライビングスタイルにあるようだ。

「バーレーンでは全体的に、彼は少しバランスに問題を抱えていて、僕の方はバランスにはかなり満足していた」とルクレールは証言する。「よく分からないんだけど、たぶん、自信の問題じゃないかな。僕はバーレーンで彼と比べてバランスに自信を持っていた」

「バルセロナを見ると、僕とセブ(ベッテルは)ドライビングスタイルがすごく異なっているんだと思う。それぞれクルマに少し違う変更を要求するし、求めるバランスも違っている。詳しくは触れないでおくけど、全く同じクルマを求めることはないんだ」

ベッテルのドライビングスタイルはいつも安定したリアエンドに頼っていた。外から見てもバーレーンでのフェラーリのリアはかなり落ち着きがなく、ルクレールはそれにうまく適応している様子だったが、ベッテルは違った。しかし、マシンの能力を理解できるようになれば、乗りこなせるようになるとベッテルは主張し、彼の方がマシンにスタイルを合わせなければならないのではとの臆測を振り払っている。

「常に学ばなければいけない」と彼は言う。「バーレーンには何度も行っているから、いろんな方法を知っているよ。勝ったことだって何度もあるんだから、基本的なことで学んだり理解したりしなきゃならないことがあるとは思わない。それでもチャレンジは毎年違う。僕らはもっとクルマを理解し、セットアップを試す時間を少しだけ余分に与えられた」

「それはとても役に立ったと思うよ。少なくとも今はそう感じているから、どんな結果を生むか見てみよう。ノーマルなアプローチっていうのはドライブの仕方や基本的なものを急に変えることじゃない。そんな必要があるとは思わないな」

バーレーンGP後には、フェラーリ内でルクレールの方が有利になりつつあるのではとのうわさも聞かれた。2月の新車発表会の席でチームは、フィフティ・フィフティの状況ならば、より経験豊富なベッテルの方がナンバーワン待遇を受けると述べていた。だが、バーレーンでのルクレールのパフォーマンスはその論理に疑いを投げ掛けることとなった。

さらに、ルクレールが無線でチームメイトの後ろにとどまるよう指示されていたにもかかわらず、6周目にベッテルをオーバーテイクしてしまったことも判明しており、フェラーリが本当にドライバー間のヒエラルキーを維持できるのかどうかも疑問だ。

「あの時点では彼の方が明らかに速かった」とベッテルは述べた。「僕は次のストレートで彼を抜き返すこともできたけど、そうしてしまったら僕もタイムを失うし、彼もタイムを失うだろうと判断したんだ。レースはあの後もまだまだ続いたからね」

「あの日は僕の思い通りに運ばないことがいくつかあった。あの時点でシャルルのレースを台無しにしようとか、彼を抑えようなんて考えは全然なかったよ」

両肩に高まるプレッシャーについて、ベッテルは外部の批判者たちに一言くぎを刺した。

「実際に同じチームでレースをしているのでもない限り、内部の人々の様子なんて分かるはずがない。同じチームの人なら分かるけどね。思い通りにいかないことだってある。でも、正しく理解していなければ、それは知らないってことだし、確信もないのにあれこれ言うのはどうかと思うよ。まあ僕は人々の判断が1週間でコロコロ変わることも知っているし、理解しているからね。それ(批判)も人生の一部だよ」

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