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チームオーダーはメディアが誇張しすぎとベッテル

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2019年3月29日 « 人種差別に「立ち上がれ」とハミルトンが呼び掛け | アロンソ、バーレーンでF1テスト復帰! »
© Lars Baron/Getty Images
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オーストラリアGPでシャルル・ルクレールにポジションキープを伝えたフェラーリの指示は"強いチームオーダー"ではなかったとセバスチャン・ベッテルは言い、メディアが過剰に報道しただけだと述べた。

開幕戦終盤、前のベッテルに接近したルクレールだったが、4位を狙ってパスを試みてもいいかと尋ねたところ、彼のエンジニアは減速して距離を取るよう指示した。2人は異なる戦略を取っており、早い段階の14周目にピットインしたベッテルはミディアムタイヤをいたわっていた。一方のルクレールは彼より14周若いハードタイヤでプッシュ中だった。ペースの違いは明らかだったが、ルクレールのラップタイムはレース終了までに3番手を走行していたマックス・フェルスタッペンに追い付けるほどの速さではなかった。

フェラーリは開幕前、チャンスが半々の状況ならばベッテルの方を優先すると宣言している。ルクレールへの無線は、チームが4度のワールドチャンピオンを第一に考えていることの証明だと受け取られた。

「チームから見れば、4位と5位が僕らの手にできるベストリザルトなのは明白だったと思う」とオーダーが出された理由について聞かれたベッテルは説明した。「どうしたってレースのあの段階では起きていることの全てを完全に見透かすことはできない。僕らは2人ともチェッカーフラッグを受けるまでにいろいろとマネジメントする必要があった。燃料も少しセーブしないといけなかったし、初めてのことじゃない。前や後ろに誰がいるかにもよるけど、初めてではないでしょ、レースをそこでフリーズさせて、確実にポイントを持ち帰ってほしいと頼むのは」

「理解はできる。強いチームオーダーではなかったはずだ。こういうことがあると皆さんはすごく興奮するよね。まあ話題になるんだろうけど、内部的には至って単純だよ」

チームオーダーというのはF1の中でセンシティブな話題であり、フェラーリはしばしば1人のドライバーを優先してレース結果を変えたとして批判を浴びてきた。最も有名な例は2002年のオーストリアGPだろう。ミハエル・シューマッハのタイトル争いを助けるためにルーベンス・バリチェロはレースのリードをチームメイトに譲り渡すよう命令された。この事件をきっかけにチームオーダーはしばらく禁止されることになったが、フェラーリは2010年にそれを破り、暗号化したメッセージを使ってフェルナンド・アロンソを前に出すようフェリペ・マッサに指示。レースリーダーを交代させた。

フェラーリのナンバーワンステータスを手に入れた以上、ルクレールより速いことを証明しなければならないという余計なプレッシャーはないかと聞かれ、ベッテルは付け加えた。「ああ、勝ちたいと思うならいつだって証明しなきゃならないよ。いつだって最終的に自分は他の誰よりも速いんだって証明する必要がある」

「それも競争の一部なんだと思う。僕らは今までずっとそうやって育ってきた。もう生活の一部さ。誰だって――程度の差はあるだろうけど、横にいるもう1人より速くなりたいという大きな野望を持っているはずだ」

それでも新チームメイトとの関係はまだ良好だとベッテルは述べた。

「うん、いいよ。まだすごくフレッシュだし、関係というほどの関係もない状態だけど、僕らは2人とも同じ方向を見て仕事をしていて、どちらもコース上ではベストを出そうと意欲的だ。2人ともクルマを速くしたいと強く思っている。だからここまでは何の問題もなし。彼はとても若く才能ある子だ。今年もそうだし、これから何年も自分の証しを残し続けるだろうね」

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