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ベッテルがFIAに謝罪、制裁は免れる

M.S.
2017年7月4日 « マクラーレン・ホンダ、オーストリアに新PUを投入 | 「危険な状況を作ったことを理解している」とベッテル »
© Mark Sutton/Sutton Images
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アゼルバイジャンGPでのルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触について責任を認め、FIAに謝罪したセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)にさらなる処分が言い渡されることはなかった。

このインシデントの証拠となるデータや映像を確認するためにパリに集ったFIAの主要メンバーとベッテルが面会した後、現地3日(月)の夜にFIAの裁定が発表された。

FIAにはさらなる制裁について議論するためにベッテルをFIA国際法廷の座に引き出す権限があったものの、FIAレースディレクターを含む面々とベッテルが話し合いの場を持った後、同統括団体はベッテルが"全面的な責任"を負い、"深く謝罪"したのを受けて事を収めている。ベッテルはまた、自身の行いについて公に謝罪すること、また、今後1年間にわたってFIAのジュニアカテゴリーに向けた取り組みに個人的な時間を割くことを約束している。

話し合いの結果、一件に幕を引くことで納得したFIA会長のジャン・トッドだが、同じようなことが再発した場合、ベッテルはすぐさまFIA国際法廷に出廷することになると明言。さらに、バクーで起こったことを鑑み、今年末まで交通安全活動からベッテルを除外した。

「トップレベルのスポーツは感情が爆発しかねない苛烈な環境の中にある」とトッドは言う。

「しかしながら、そういったプレッシャーに落ち着いて対処し、スポーツのルールに則るだけではなく、彼らが満喫する高揚した状態にふさわしい行動を取るのがトップスポーツマンの役割だ」

「スポーツマンは自分たちの振る舞いが見ている人々に与えかねないインパクトをよく把握していなくてはならない。彼らは世界中の数多くのファンにとってのヒーローやロールモデルであり、それにふさわしい行動が要求される」

ここ1年の間でベッテルがコース上の振る舞いについてFIAに謝罪するのは2度目となる。ベッテルは2016年メキシコGPでも暴言によってFIAから警告を受けていた。

ペナルティポイントの累積状況から見ると、次戦オーストリアGPで深刻なインシデントを起こした場合、ベッテルはイギリスGPで1戦の出場停止処分を科されることになる。だが、オーストリアGPを平穏に乗り切れば翌月曜日に2点が消滅するため、ライセンスが停止される12ポイントまで5ポイントの猶予ができる。後半戦に入ればマレーシアGP後にさらに2点が消滅する予定だ。

【FIAの声明全文】

「先日にアゼルバイジャンGPでカーナンバー5(セバスチャン・ベッテル)とカーナンバー44(ルイス・ハミルトン)との間で発生したインシデントを受け、セバスチャン・ベッテルが本日、パリにあるFIA本部での会合に招かれた。(フェラーリ)チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネが彼に帯同している。彼はFIAスポーツ部門副会長のグラハム・ストーカー、FIAスポーツ部門書記長のピーター・ベイヤー、FIA F1世界選手権レースディレクターのチャーリー・ホワイティング、FIA F1世界選手権副レースディレクター兼FIAセーフティディレクターのローレン・メキースからなるパネルと今回のインシデントについて再確認を行った」

「アゼルバイジャンGPにて同イベントに従事するスチュワードはセバスチャン・ベッテルに10秒のストップ・アンド・ゴーペナルティを科した。これはドライバーに対してブラックフラッグを掲示する前に適用できる中で最も厳しいペナルティにあたる。セバスチャン・ベッテルのFIAスーパーライセンスには3点のペナルティポイントが与えられ、現在の累計は9点に至っている」

「FIAはスチュワードの判断に敬意を払う一方、第一にこういった振る舞いが世界中のファンや若い競技者に与える影響という点、第二にFIAのイメージとこのスポーツの評判に生じさせかねないダメージという点で、本件がより広範囲にもたらす影響を深く懸念していた」

「詳しい議論とビデオおよびデータのさらなる確認を経て、セバスチャン・ベッテルは全面的な責任を認めている」

「セバスチャン・ベッテルはFIAとより広い範囲にわたるモータースポーツファミリーに対して、深く謝罪した。彼はさらに、これから12カ月にわたってFIA F2選手権、FIA F3ヨーロッパ選手権、FIA F4選手権やFIAスチュワードセミナーを含むさまざまなFIA選手権ならびにイベントを通した啓蒙活動に個人的な時間を割くことを公約している。なお、この一件を踏まえ、ジャン・トッド会長は今年末まであらゆる交通安全活動はセバスチャン・ベッテルの支援を受けるべきではないと指導した」

「FIAはこのセバスチャン・ベッテルによる公約と個人的な謝罪、および公的な謝罪を行なうという誓約をここに記すものである。また、スクーデリア・フェラーリがFIAの価値観ならびに方針と足並みをそろえていることもここに注記する」

「これらの進展に照らし合わし、FIA会長のジャン・トッドはこれをもって本件は終了とすることを決断した」

「ただし、違反行為の重大性とそれによって引き起こされる可能性のあった負の結果を踏まえ、FIA会長のジャン・トッドはこういった行いが繰り返された場合、さらなる調査を行なうべくただちにFIA国際法廷の場に預けられることを断言している」

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