
ブラジルGP決勝のコンディションは"それほど悪くなかった"と語ったフェラーリのキミ・ライコネンは、アクアプレーニングを起こしたピレリのフルウエットタイヤについて疑問を呈している。
20周目にライコネンのマシンはストレートでたまっていた水に足をとられてコントロールを失い、クラッシュしてしまった。このクラッシュは決勝で起きたアクアプレーニングによる3度の大きなクラッシュの中でも最も激しく、これを受けてレースは赤旗で中断されている。
「これ(フルウエットタイヤ)はとても簡単にアクアプレーニングを起こしてしまう。雨がたくさん降っていたわけじゃないのに。何度も言っていることだ。ただ、サーキットや他の状況にもよることは確かだけどね」とライコネンはレース後に語った。
「10年、12年前のタイヤと比べると、当時のタイヤならアクアプレーニングを起こさずに、これくらいの雨量に問題なく対応できていただろう。アクアプレーニングは一番の問題だ。ちょっとの水たまりがあっても、グリップがゼロになってしまう」
「雨は激しくなかったけど、水がたくさんたまっていた。だからそれに乗ってしまうと、とても簡単にコースオフしてしまう。背景にある原因は分からない。でも、単純にコンディションだけを見たら、それほど悪くなかった」
アクシデントについて説明を求められたライコネンは次のように説明している。
「上りのセクションで、少なくとも僕にとってはアクアプレーニングがひどかった。コーナーを曲がる前からね。アクアプレーニングを起こして、スピンした」
「一瞬コントロールを取り戻しかけたけど、スピンした場所が悪すぎた。どうしようもなかったよ。まさかあそこでアクアプレーニングを起こしてスピンするとは予想もしてなかった・・・」
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