
US GP決勝でキミ・ライコネンが最後のピットストップを行った際、4輪全てがきちんと装着されないままライコネンをリリースしたフェラーリに5,000ユーロ(約56万5,000円)の罰金が科された。
スーパーソフトタイヤを使用する時間を最大限に取るべくライコネンに3ストップ戦略を選んだフェラーリだったが、最後のタイヤ交換の際、ライコネンは右リアタイヤがしっかり装着されていないままリリースされてしまった。
ライコネンは右リアタイヤにホイールガンがつながっている状態で青信号を提示された模様で、ピットを出た後になってチームが停止を命じている。ライコネンはピットレーン出口を通過してすぐにマシンを止め、チームの指示によってマシンをピットレーンエリアまでバックさせてからリタイアした。
「何が起こったのかまったく分からない」とライコネンは述べた。
「もちろん、それは調べきゃならない。青信号がついて、当然だけど青信号になったから僕は出ていった。でも、原因が何であれ、なぜライトがついたのか、なぜ準備ができていなかったのかは知らないし、理解していない」
「後になって火花が見えるのに気づいて、問題ないのか聞いたんだ。そしたらホイールガンがらみで何かあるって聞いたんだけど、僕がストップしたときにホイールが100%そうあるべき状態になっていないのなら、ストップするしかなかった。どうしようもなかったのは残念だけど、どうしてそうなったのかについては調べて理解する必要があるし、今後に備えて必要なものは変えられるといいんだけど」
FIAは重大な事故を引き起こす可能性のあるホイールナットの緩みを重く受け止めており、ライコネンがリタイアしたために競技面のペナルティが不可能という判断の元で罰金を科している。
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