
フェラーリはセバスチャン・ベッテルと3年契約を結んだと発表し、来季にキミ・ライコネンとタッグを組むことを明らかにした。
10月始めにベッテルがレッドブルからの離脱を明らかにして以来、彼がフェラーリに行くことは暗黙の了解となっていたが、アブダビGPを前にした20日(木)、ようやく正式発表となった。4度のワールドチャンピオンはフェルナンド・アロンソの後任として低迷の1年を過ごしたフェラーリに加入する。しかし、彼はフェラーリを勝利チームに立て直せる自信を持っているという。
「僕のF1キャリアの次のステージはスクーデリアと過ごすことになる。僕にとっては一生の夢が実現するんだ」と彼は述べた。「子供の頃、赤いマシンに乗ったミハエル・シューマッハが僕の最大のあこがれだった。やっと、フェラーリをドライブするチャンスを得られてものすごく光栄だよ」
「フェラーリスピリットというのがどんなものなのかは、2008年にモンツァで初めて勝利したときに少しだけ味わっている。マラネロで作られた跳ね馬製のエンジンでの勝利だった。スクーデリアはこのスポーツにおいて偉大な伝統を持っている。チームがもう一度トップに立つ手助けができるなんてすごくモチベーションを感じるよ。そのために全身全霊をささげるつもりだ」
失意のシーズンを過ごしたチームをベッテルが生き返らせてくれることをチーム代表のマルコ・マッティアッチは望んでいる。
「スクーデリア・フェラーリはF1史上最年少のマルチプルチャンピオンを信じることに決めた」とマッティアッチはコメントした。「F1においてセバスチャン・ベッテルは若さと経験というユニークなコンビネーションを持っている。彼は貴重なチームスピリットをもたらしてくれるはずだ。キミとともに彼らはわれわれを待ち受けるチャレンジに取り組むことになる。そうしてわれわれはできる限り早くフロントランナーに返り咲くことを目指す」
「セバスチャン同様、われわれは勝利への渇望を共有している。また、熱狂、確固たる労働倫理と粘り強さも共通点だ。どれも、フェラーリの歴史に新たな一章を記すスクーデリアのメンバーにとっての重要な要素だ」
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