
元F1ドライバーのアンソニー・デビッドソンは、今年のル・マン24時間耐久レースにプジョーから参戦するようだ。同じく、プジョーからセブリング12時間耐久レースにも挑戦するという。
デビッドソンは先月、2010年シーズンにF1復帰を果たす可能性が少なくなっていることを認め、その他のオプションを検討中であることを明かしていた。プジョーは2009年にル・マン24時間を制しており、デビッドソンはアレキサンダー・ブルツ、マルク・ジェネと共にプジョーのマシンを駆った。プジョーはWRCチャンピオンのセバスチャン・ローブがチームに加わる可能性を認めていたものの、ル・マン24時間のための準備がWRCの日程と重なることを懸念したようだ。
「われわれのマシンについては、セバスチャン・ローブを含めていろいろな選択肢があった」と語るのはプジョー・スポール代表のオリビエ・ケネル。「彼は潜在的なチームメンバーとして高い基準に達していたし、ラリー・スウェーデンまでは決定を先送りにしていたのだ。どのドライバーもわれわれのプログラムに100%集中してもらいたいのだが、セバスチャンのスケジュールがタイトすぎることが明らかになった。アンソニー・デビッドソンは可能だったのだが、彼は速いし情熱にあふれていて、チーム・プジョー・トタルの一員になることにとてもハッピーでいてくれる」と説明した。
ル・マン24時間レースに参戦する前に、デビッドソンはブルツやジェネと共にアメリカン・ル・マン・シリーズ(ALMS)の第1戦に設定されているセブリング12時間に挑む予定だ。プジョーは別のマシンにもセバスチャン・ボーデやペドロ・ラミーといった元F1ドライバーや、スポーツカーシリーズの経験が豊かなニコラス・ミナシアンを起用することとなっている。
またデビッドソンは最近になってアウディのDTM(ドイツ・ツーリングカー選手権)マシンをテストドライブしているが、今シーズンも『BBC Radio 5 Live(BBCラジオ5ライブ)』の解説者としてF1グランプリを転戦する予定だ。
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