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2012年第2戦ドライバーコメント決勝

Jim / Me / M.S.
2012年3月25日 « レッドブルは新コンコルド協定にサイン | カーティケヤンに怒るベッテル »

25日(日)、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで2012年シーズン第2戦が行われた。

雨天の影響を受けたレースではフェラーリのフェルナンド・アロンソが今季初勝利を挙げ、ザウバーのセルジオ・ペレスが2位、3位にはマクラーレンのルイス・ハミルトンが入っている。

レースを戦い終えたドライバーや関係者のコメントは以下の通り。

レッドブル

セバスチャン・ベッテル(11位)

「一番重要なのは無線でのコミュニケーションを失ったこと。こういうコンディションだと何が起きているのか分かりにくいし本当に難しい。それでも今日は最大限のことができたし、4番手まで浮上していた。なのに、レースの失い方と言ったら本当にフラストレーションがたまる。自分がどこを進んでいるのかちゃんと確認しないといけない人がいる。今日は極めて重要なタイミングで起きてしまった。無線がないとメッセージを受け取るのが遅れるし、最後はチームからの言葉が何も聞こえなくなっていたんだ。インシデント後のマシンは問題を抱えていたけど、チェッカーフラッグを受けたかった。今日の僕にとっては無意味だけど。HRTとのインシデントまでは僕たちにとってレース展開が良かったんじゃないかと思う。だからこそこんな風にレースを落としてしまうとイライラする」

マーク・ウェバー(4位)

「リスタートやタイヤに関してはいろんな判断があった忙しいレースだったね。赤旗後のインターミディエイトを履いたスティントはトリッキーで、ほとんど確信がなかったんだ。ドライタイヤに変えてからはもっと自信が持てたけど、そこからじゃちょっと遅すぎた。今日はフェルナンドとペレスに脱帽。上位勢は素晴らしい判断を下していた。複雑なレースだったけど、ポイントを獲得できてよかった。今週末はいろいろといい強みも得られたし。チームはずっと一生懸命がんばってくれているから彼らに感謝する。この先、もっとチャンスがあるはずだ」

クリスチャン・ホーナー(チーム代表)

「スタート時にはグリッドに雨が降り注ぐ、アクションいっぱいのレースだった。レースが赤旗中断されるまで、両ドライバーとも理にかなったスタートを切っていた。リスタート後はインターミディエイトへの交換にうまく対応できたと思う。先にマークを呼び、1周後にセバスチャンを入れた。マークはピットレーンに入る先頭車両のアドバンテージでピットボックスにはクリアに入ってこられたが、約半数のマシンが彼に続いてくるような今回の状況ではクリアなスペースが取れるまで彼をリリースできなかったことがデメリット。セバスチャンはピットストップ後、ロズベルグに対して素晴らしい動きを見せ、前方のハミルトンとのギャップを縮めようとしていた。彼のレースはうまくいっていたのだ。路面が乾いたので、マークにはわりと早めにスリックを履かせ、1周遅れてセブ(ベッテルの愛称)も交換している。セバスチャンとは無線の連絡が一切できなかったので、彼とはピットボードでしか会話ができなかった。ピットストップを終えてHRTに追いついたわけだが、そのHRTにぶつかられてパンクチャーをくらってしまった。このインシデントでリアのブレーキダクトが損傷しており、熱暴走を引き起こしていたので安全性の観点から終了を待たずして彼を止めたかったのだが、彼は無線の声が聞こえず走り続けたというわけだ。幸い、マシンは故障することなく走りきったものの、あのインシデントによりセバスチャンは少なくとも4位フィニッシュを失った。マークについては最後のストップでスリックに履き替えてからはペースも良く、レースの後半にはルイスを追いかけ始め、非常に波乱万丈のレースで4位フィニッシュを果たしている」

マクラーレン

ジェンソン・バトン(14位)

「今日は厳しい1日になってしまった。すべてが悪い方に悪い方にと行ってしまった感じ。そのうちの1つとして、再スタート後にフロントウイングを引っかけてしまったのが痛かった。リアがロックしてしまって減速できず、カーティケヤンにヒットしてしまった。しまったと思ったよ。新しいノーズのためにピットインを強いられ、それがすべてさ。14番手、15番手まで落ちてしまうとその後は厳しい。みんなすごく接近していたし、オーバーテイクも困難だった。それですべてが難しくなってしまった。フェルナンド、セルジオとルイスには心からおめでとうと言わせてもらうよ。ルイスはチームのためにポイントを持ち帰ってくれた。僕にとってはあまりいい1日じゃなかったね。でも、驚くべきことにノーポイントだったにもかかわらず、僕はまだチャンピオンシップ3番手なんだ! 望んだようなリザルトじゃなかったけど――勇気づけられるよ。前を向いて、中国ではもっといい週末にしよう!」

ルイス・ハミルトン(3位)

「タフだけど素晴らしいレースだった――まずはフェルナンド(アロンソ)とセルジオ(ペレス)を祝福したい――2人とも最高のレースを見せたし、ファンタスティックな走りだったよ。すごくイベントフルなレースだった。エキストリームウエットからインターミディエイトに交換する最適なタイミングを判断するのは難しかったし、僕らはすこし遅かったと思う――でも、こういうこともある。今日は完ぺきではなかった――ドライに変える判断には常にリスクがつきまとうものだし、周囲は僕らより早く動いた。ピットストップでもタイムロスして、僕は戦いから押し出された形になった。でも、全体的にはポジティブな週末だったし、不満はないよ。今シーズンの僕の狙いは首尾一貫を保つことで――2007年のような1年にしたいと思っているんだ! 今週末の水分補給に役立ってくれた『Lucozade(ルコゼード)』に感謝したい。この高温多湿の気候の中ですごく助かったよ。僕にとってこれからのレースは、僕らの強みである予選ペースを同じくらい強いレースペースに変換することが課題だ――次の中国GPではそれに取り組む」

マーティン・ウィットマーシュ(チーム代表)

「まったくもって予想外の1日だったよ! まずは素晴らしいレースとリザルトを達成したフェラーリとザウバーの両チームに祝福を述べたい。われわれにとっては良い方向に進まなかったので、フラストレーションのたまるレースだった。だが、今日の結果はF1にとって非常に良いことだ。ジェンソンはついていない1日だった――トリッキーなコンディションでフロントウイングを失い、ハードなレースとなってしまった。ルイスにとっても少々不運だった。フェラーリの"同時ピットイン"によって、われわれはルイスを本来より長くピットボックスにとどめなければならなかったが、これがモーターレースだよ。それでも彼は非常に貴重な選手権ポイントを持ち帰ってきてくれた――彼の稼いだ15ポイントによって、ボーダフォン・マクラーレン・メルセデスはコンストラクター選手権でトップに立った。今日のコンディションは時の運だ。すべてがうまくいったわけではないので、帰ってからパフォーマンスを分析することになるが、ノーマルのドライコンディションではペースの良さを証明できた。これから長いシーズンが待ち受けており、1勝と2度の表彰台フィニッシュを手に、今後のレースに期待を持って意気揚々とヨーロッパに戻れる」

フェラーリ

フェルナンド・アロンソ(1位)

「ものすごいレースだったね! 自分にとってもチーム全体にとっても、本当にうれしい。この素晴らしい組織の人々を誇りに思う。これだけ難しい時期に直面しながらも、誰もあきらめる人がいない。実際、追いつくために倍の努力を重ねている。戦略は完ぺきだったし、メカニックはまったく隙のない作業をしてくれ、エンジニアはマシンの準備に全力を尽くしてくれたし、僕は全56周でベストを尽くした。今回の優勝はまったく予想していなかったし、僕に賭けてくれていた人がいたとしたらきっと大金を手に入れただろうね! インラップが終わってピットレーンに戻ってきたとき、どこにマシンを止めていいやら分からなかったくらいだから。あらゆる問題を抱えての優勝は本当にケタ外れ。ウエットではとても良かったんだけど、路面が乾いてくると僕たちの弱点が露呈しちゃって。セルジオが接近してきていたから、僕はドライラインだけを走ろうと努めた。もし彼が僕を追い抜きたければリスクを犯さないといけなくなるからね。昨日、彼と僕は9番手と10番手で、今日は優勝争いだ。今年のチャンピオンシップがいかに予測不能かが分かるね。僕たちの目標はチャンピオンシップ序盤戦のダメージを最小限にすること。それなのに今は僕らがチャンピオンシップをリードしている。中国とバーレーンのレースに向けてパフォーマンスを改善しないと。すぐに仕事に戻って、またトップの位置を争えるように少なくとも0.2秒か0.3秒を見いだしていかないといけない」

フェリペ・マッサ(15位)

「まず、今回の素晴らしい勝利を収めたフェルナンドにおめでとうと言いたい。ファンタスティックなレースを走った彼の成果だ。チームにとってはとても重要な勝利。もちろん僕たちのマシンがまだベストなレベルにないことを忘れさせてくれるものじゃない。自分の結果にはもちろんガッカリしている。スタートではいい感じだったし、前にいるドライバーたちと直接バトルもできていた。路面が乾いてきたらタイヤのデグラデーションに苦戦しだして、いいペースを保てなかったんだ。前にいたロズベルグも同じようにタイヤに苦しんでいたから彼がやることをフォローすることにしたけど、それも機能せず、前後のドライバーたちがドライタイヤに履き替えるまでに長くコースにとどまっていたことを考えても、余計なストップをしたことでさらに大きくタイムを失ってしまったんだと思う。マシンのパフォーマンスにこれだけの差がある理由を理解することが大事。でも、究極はできるだけ短い期間でマシンをもっとコンペティティブにすることが目標だ」

ステファノ・ドメニカリ(チーム代表)

「信じられない勝利だ。もちろん予想外。とはいえ、最高な気分を削ぐものではないがね! またもフェルナンドは驚異的だった。冷静で意思の強いドライビング、このマシンの力をすべて引き出し、変化の激しいコンディションをうまくマネジメントしてくれた。ただし、今日の勝利でわれわれの状況が変わるわけではない。現時点では通常のコンディションで優勝を争える十分な競争力がないことも分かっているし、追いつくにはまだまだやらなければならないことが山積みだ。それでも今回の優勝がモチベーションを高めてくれるのは明らかであり、今年のチャンピオンシップが決定的ではなく何が起きてもおかしくないことを示している。他チームに対してわずかでもパフォーマンスを改善できれば優れた前進につながる。フェリペはフロントタイヤのデグラデーションにひどく苦しみ、チームメイトよりも1回多くストップしなければならなかった。彼にとってはとりわけ難しい時期。マシンの力を最大に引き出すことができず、それゆえに非常にドライブが難しい。われわれには彼と密接に取り組んでいく義務がある。そしてそれはしっかりと団結したチームでなければならない。あと数時間はこの勝利を楽しむが、明日にはファクトリーに戻って再びF2012の開発をプッシュしていく必要がある。最後に、史上最高の結果を残したザウバーにおめでとうと言いたい。そして今日、その素晴らしい才能を発揮したフェラーリ・ドライバー・アカデミー出身のセルジオ・ペレスにも祝辞を述べたい」

パット・フライ(テクニカルディレクター)

「今回の勝利は、始まってすぐに上り坂に直面してしまったシーズンの形勢を変えるべく必死に取り組む現場やファクトリーでもたらされたすべての努力にとって最高の褒美だ。とはいえ、この結果がわれわれの抱える問題を予想外に解決してくれるわけではない。それは全員が分かっていること。フェルナンドは終始プッシュし続けながらも、常に細心の注意を払い、やりすぎることなくファンタスティックなレースを戦ってくれた。F2012はコンディション次第でかなり挙動が違っているようだ。今日は他のマシンが苦戦しているときに、明らかに競争力を発揮したこともあった。すでにメルボルンでダンプ路面だった際にそういった状況ではそれほど悪くないことは分かっていたし、今日はそれ以上に良かったと思う。終盤にかけて、ペレスは本当に速く、その理由の多くは、あのコンディションだと彼のハード(コンパウンド)がフェルナンドのミディアムより機能していたからだ。また、今日の勝利の決め手になったもうひとつの要因はピットとピットウオールの働きにある。すべてのピットストップでフェルナンドはポジションを上げるか、ライバルの前をキープできている。フェリペはいいスタートだったものの、路面が乾くと共にフロントタイヤに苦しんだ。状況の改善に努め、彼をもう一度ストップさせたが、明らかに貴重な時間を失ってしまった。彼については理由を理解しなければならない。チームメイトと比較しても、ハンドリングについては終盤さらに不安定になっていた。そのタスクに取り組みながら、いまだ足りないコンマ数秒を見いだしていく」

メルセデス

ミハエル・シューマッハ(10位)

「レースをスタートさせた位置を考えると、たったの1点しか手にできなかったことは本当に残念だし、もちろん皆が必死にがんばってくれていただけにもっと上位でフィニッシュしたかった。でも、スタートしてすぐに後ろからぶつかられてマシンがスピンしてしまい、それが決定打になったように思う。レースの前半は何も見えなかったからとにかくコースにとどまることに努めていた。レースを中断させたことは正しい判断だったと思っている。リスタート後、ペースはそれほど悪いわけじゃなかったけどたくさんのチームが同じような感じだったからポジションを上げる術がなかった。今日は予選ペースをレースペースにつなげるにはまだまだやるべきことがあるんだと分かったし、皆はすでにソリューションの見いだしに頭を働かせているはずだ。ただ、すぐにできるものではなく、ある程度時間がかかることだから、その時間は与えてあげないと。それでも僕たちが改善しているのは事実だから、そのことを確信して家に帰れる。この先のレースで戦うことを楽しみにしている」

ニコ・ロズベルグ(13位)

「紆余曲折あったレースだけど僕にとっては不運な一日だった。リスタートは良かったし、4位フィニッシュするためにいい戦略もあったんだ。でもインターミディエイトタイヤに問題が発生しちゃって。デグラデーションがひどく、またピットストップして新しいセットに交換しないといけなかった。ポジティブなことはスリックを履いた最終スティントで、タイヤマネジメントがうまくできたおかげで、いいペースを発揮できたこと。ジェンソン(バトン/マクラーレン)を抑え切れたからね。予選では強いけれどレースはまだまだ。次戦の中国まで、その点に取り組んでいかないといけない」

ロス・ブラウン(チーム代表)

「マレーシアではポジティブな週末が過ごせていただけに、この最後は非常にガッカリしている。私たちがマシンに解かねばならない難題を抱えているのは明らか。あれだけ励みになる予選セッションだったし、金曜日に実施した燃料を積んだ上での走行も良かったものの、今日のレースではタイヤを適切に機能させるのに苦労した。機能させようにも手段がほとんどなく、完全に失ってしまっていた。自分たちがタイヤを誤用しているとは思っていない。ただ、適切に使えていないだけだ。マシンを進歩させたければ解決しなければならない問題である。われわれが示したポテンシャルを考えると非常に失望するが、問題解決に向けて十分な強さと適任者がいると確信している。来週はファクトリーに戻って作業に集中し、とにかく取り組んでいくつもりだ」

ノルベルト・ハウグ(メルセデス・ベンツ・モータースポーツ副社長)

「3番手スタートながらマイケル(シューマッハ)はベストなスタートを切れなかったが、それでもトップ5には残っていた。しかし、オープニングラップでスピンを喫し、コントロールラインを通過したときには16番手に下がっていた。リスタート後も物事がうまく運ぶことはなく、レース前に試すチャンスが一切なかったウエットコンディションから路面が乾いていく状況に一度も対応できなかった。他チームは複雑なコンディションにもかかわらず明らかにわれわれよりうまく対応していたので、彼らの成果だと思う。今日はフェラーリとザウバーが素晴らしい仕事を成し遂げたので、彼らに、そしてフェルナンド・アロンソとセルジオ・ペレスにおめでとうと言いたい。今日はこのトリッキーなコンディションを最大に生かせるようなセットアップではなかった。ニコ(ロズベルグ)を呼び、リスクを計算した上でスリックを履かせたものの、最終的に報われることもなかった。私たちのマシンには速さがある。この速さをレースと予選で機能させられるよう必死に取り組んでいく」

ロータス

キミ・ライコネン(5位)

「ちょっと難しい1日だった。ピレリのウエットタイヤは初めてで、インターミディエイトやエキストリームの反応が分からなかった――インストレーションで1周しかしたことがなかったんだ。コース上にとどまることだけ考え、不安を感じない程度にプッシュしただけ。ドライタイヤに変えてからは熱を入れるのに数周かかった。バイザーが汚れていてドライラインが見にくかったけど、ラインを見つけてからはもっとハードにプッシュできるようになった。今週も天気が不安定で難しい週末だったよ。今日はコンディションがよく変わり、常に適応が必要でグリップを探し続けた。全体としては今週末のパッケージもかなり良かったと思うから、まあ満足だよ。5位は悪くないけど、僕らはいつももっと上を目指している」

ロマン・グロージャン(リタイア)

「スタートは完ぺきだった。何台か周囲をパスして誰にも触れることなくKERSを使って前にいるクルマの間をすり抜けた。最初の2つのコーナーを過ぎたら3番手に上がっていてビックリしたよ。ターン4でマーク(ウェバー)がスピードを維持して前に出た。マイケル(シューマッハ)も彼に続こうとしたんだけど、スペースがなくて僕と接触し、スピンしてしまった。そこからは本当にタフだった。視界が悪くて前がまったく見えないんだ。僕らはインターミディエイトタイヤでステイアウトしたんだけど、雨が激しくなり、あまりにも水量が多すぎた。ターン5でひどいアクアプレーニングを起こしてしまって、不運にもリアからグラベルに飛び込んでしまった」

エリック・ブーリエ(チーム代表)

「少々不満の残るリザルトだ。10番手からスタートし、非常にトリッキーなコンディションの中でトップ5フィニッシュできたことは良かったが、もっと素晴らしい成功を収められたと思わずにいられない。またしてもレース序盤にリタイアとなってしまったロマンは残念だった。彼はこのインターミディエイトタイヤで雨の中をドライブしたことがなかったので、その点を考慮しなければならない。スタートは非常に良かったのだが、マイケルとの接触がレースを台無しにした。再スタートではポジションをうまくリカバーしたし、今日もマシンが良かったことがプラス面といえる。キミのレース運びは完ぺきだった。あらゆる状況で彼はとても安定しており、ファステストを出したことからも分かる通り、グリッドペナルティがなければどこまで行けたかが想像できる。"スタンダード"な週末――悪天候もペナルティも中断もない――になれば、われわれは必ずや活躍できる」

ジェームズ・アリソン(テクニカルディレクター)

「ただノーマルなレースになってさえくれたらと思うよ! キミのマシンのギアボックスを交換したため、彼はグリッドペナルティを受けて巻き返しを強いられた。また今日は両ドライバーともピレリのウエットタイヤが初体験だった。それがここセパンでは困難をもたらした。ドライタイヤでのレース終盤のペースは、デグラデーションの観点からもペースの観点からも、非常に有望だった。ノーマルなレースで、ここ2戦で獲得したような良いグリッドから2台がクリーンなスタートを切れれば、良い見返りが得られるはずだ」

フォース・インディア

ポール・ディ・レスタ(7位)

「レースのスタートはちょっと混乱していて、とにかくコース上にとどまることで精いっぱい、トラブルを避けることに必死だった。赤旗直前にマルドナド(ウィリアムズ)に突っ込まれるまではなかなかいい感じだったんだ。接触によってスピンを喫し、ポジションを3つも失っている。リスタートはインターミディエイトタイヤを履いたときのペースが良かったからうまく順位を上げられたし、上位グループにもついていけた。路面が乾いてきたときは安全策になるし、ポイント圏内のポジションを死守するために他の皆と同じタイミングでドライタイヤに履き替えた。前の数台に問題が起きたことはラッキーだったかな。レースでは起き得ることだし、こういう運は必要なもの。スタートポジションを考えると今回の結果には満足していいと思う」

ニコ・ヒュルケンベルグ(9位)

「今日の2台のパフォーマンスは素晴らしいチームの結果だと思うし、シーズン初ポイントを獲得できて本当にうれしい。とても複雑なレースで、雨によっていろんなことがあったけれど、僕たちはチャンスを活かせたと思うし、戦略面でも良い判断ができたと思っている。今日のウエットコンディションはこれまで僕がレースをしてきた中でも最悪だったと言わなきゃいけない。レースが中断される前の視界はほぼゼロ。リスタートのときははるかに良かったけれど、インターミディエイトを履いたときはマシンバランスに苦悩したから、とにかく入賞圏内にとどまれるようにがんばって、前のベルヌに追いつこうと必死だった」

ロバート・ファーンリー(副チーム代表)

「今日の結果はこのトリッキーなコンディションがもたらすチャレンジに挑もうと必死にがんばったチームの努力のおかげだ。ピットウオールではとりわけ忙しいレースだったが、全体的には正しい判断が下せたと思う。とりわけドライタイヤへの交換のタイミングは適切だった。両ドライバーとも本当に強力なパフォーマンスを披露してくれた。今日のような日にポイントを手に入れることが大事。自分たちのスタート位置を考えれば、8点に満足しなければならない。レースはドラマなしとはいかなかったものの、かなりのウエットコンディションでマルドナドと接触したポールが無傷ですんだのはラッキーだった。ポールもニコ(ヒュルケンベルグ)も無線でコンディションの悪さを訴えていたので、2人がトラブルなく終えられたことは彼らのクレジットだ。この勢いを持って中国に向かう。うまくいけばさらにポイントを多く獲得できるだろう」

ザウバー

小林可夢偉(リタイア)

「チームにとっては今日の素晴らしい結果は最高ですが、僕個人としてはもちろん本当にガッカリのレースでした。ブレーキに苦しみ、それが47周目に(レースを)断念した理由です。それに、戦略がうまく機能していませんでした。もちろん後からなら何だって言えますけどね。いいスタートを決められたんですが、インターミディエイトからレインタイヤ(ウエットタイヤ)に履き替えるまでかなり長い時間がありました。コースにとどまっているのは簡単ではありませんでしたし、タイヤを替えた直後くらいに赤旗になってしまいました。ですが、そうなると事前に分かる人はいません。レースの後半は逆でした。僕はドライタイヤを履きたかったんですが、また雨が降ると予想していたのでインターミディエイトタイヤにおさらばすることはできませんでした」

セルジオ・ペレス(2位)

「最高の一日だ。チームは本当に素晴らしい仕事をしてくれたから彼らのためにもうれしい。ここで表彰台に上れたことは本当に最高の気分だけど、優勝も射程圏内だったと思っている。レースでは2回、フェルナンド(アロンソ)に追いついていた。ハードコンパウンドを履いた最終スティントはタイヤのデグラデーションが激しかったんだ。楽じゃなかったし、ワイドに膨らんじゃって縁石にぶつかった。(グラベルまで)はみ出さずにすんで正直ラッキーだったと思っている。フェルナンドは完ぺきなラップでピットに入ってドライタイヤに交換した。僕の1周前だ。それで彼に対する差が広がった。今日はタイミングよく判断するのが難しかったし、チームには感謝したい。チームはいつもいいタイミングで僕を呼んでくれた。特にオープニングラップ後の最初のストップは重要だったと思う。それに最後にハードコンパウンドを履いたのも良かった。ミディアムコンパウンドはあまりうまく機能していなかったからね。まだ2012年の2戦目。きっと素晴らしいシーズンになるだろう。今日は戦うポテンシャルがあると分かっていたし、マシンは上位勢からもさほど離されていない。こういうコンディションではドライバーと優秀なクルーがいることも効果を発揮するんだ」

ペーター・ザウバー(チーム代表)

「何て見事な結果なんだ! セルジオは華麗なレースを走り、われわれの期待以上のレースを戦った。私が一番驚いたのは彼がどんなコンディションでも、どんなタイヤを履いていてもコンペティティブだったということ。単独のファステストではないとしても、ウエットだろうとインターミディエイトだろうと、ドライタイヤでも彼は常にコース上で最速の一人だった。これはこのマシンのとてつもないポテンシャルを示している。また、戦略面で大きく貢献してくれたジャンパオロ・ダラーラと彼のチームに心からの称賛を送りたい。ヒンウィルのファクトリーにいる全員に感謝している。テクニカルトラブルでストップさせてしまった可夢偉には申し訳ない。とはいえ、チームにとっては最高かつ重要な一日になった」

ジャンパオロ・ダラーラ(トラックエンジニアリング責任者)

「チームにとってはとても強力なレースだった。天候やコンディションに関しては適切な判断が下せたと思うが、セルジオに持っていかれたね。彼は見事なレースを戦った。彼のペースはウエットでもドライの路面でも素晴らしい。一方で可夢偉は不運なレースだった。まず、われわれは彼をもっと早くに呼び戻すべきだったが、降雨の可能性があった。その判断が間違っていたのだ。そして、ブレーキシステムにリークトラブルがあり、ストップせざるを得なかったので彼には申し訳なく思う。これについては調査しなければならない。とはいえ、チームにとっては最高のパフォーマンスであり、最高の結果だった」

トロ・ロッソ

ダニエル・リカルド(12位)

「雨のスタートでポジションを失ってしまい、そこから序盤に中断があって、一度もポイント圏内の争いに戻れなかったのが残念。レース中はとてもいいペースで走れていたこともあったけど、ポジションを上げられるような鋭さはなかった。ピットストップ前に路面が乾き始め、またもタイムをロスしてしまったからもちろんちょっとガッカリではあるけど、まだ18レース残っているし、活躍のチャンスはまだまだあると確信している」

ジャン-エリック・ベルヌ(8位)

「18番グリッドからポイントフィニッシュの8位は最高。スタート後はインターミディエイトタイヤで長くコースにとどまり、(中断後に)グリッド上でエクストリームウエットに履き替えられたから赤旗に助けられたね。セーフティカー導入後にインターミディエイトのままレースが再開されていたら、コースにとどまるのはかなり難しかったはず! 路面が乾き出してすぐにインターミディエイトに戻したけど、スリックに交換するまでに少しタイムを失った。その後はディ・レスタに追いつけたけれど、僕たちの間には周回遅れのマシンがいて、追い抜くために十分近づくことができなかったから、とにかく状況をコントロールしながらゴールすることに集中していた。だから8位の座を守れてうれしいし、一歩一歩成長し続けるプランなんだ。開幕2連戦を終えて、全体的なパフォーマンスはとてもいいと思うから、この素晴らしいベースラインを基に中国では進歩できると感じている」

フランツ・トスト(チーム代表)

「メルボルンではダニエルと共にポイントを記録し、今回はセパンでルーキードライバーのジャン-エリックが力強い走りで8位に入りF1初ポイントをマークしている。マレーシアではよくあることだが、本当にエキサイティングなレースだった。ジャン-エリックは初めて戦うウエットコンディションのF1レースで見事な仕事を果たしてくれた。ノーミスだったし、とても素晴らしいラップタイムを刻んでいる。今回の8位はまさにふさわしい結果だ。この4点はチームの見事な働きのおかげでもある。レースが一時中断されたにもかかわらず、ピットストップは正確な判断で行われ、タイヤ戦略や複雑な状況のマネジメントも素晴らしかった。ダニエルは入賞争いに復帰すべくレース序盤に大きくタイムを失ったが、後半に見せたラップタイムは本当に良かったと思う。STR7はウエットでもドライでも機能していた。最後に、今回の重要な一勝を収めたエンジンパートナーのフェラーリにお祝いを言いたい」

ウィリアムズ

パストール・マルドナド(19位完走扱い)

「スタートからコンディションがたちまち変わっていき、すごく難しかった。ピットレーンで視界が悪く、リスタートの後にピットボックスへ入るときにミスしてしまったんだ。そのせいでポジションを落とした。その後はともかく毎周プッシュして僕らのペースにはすごく一貫性があったね。残りたった2周というところで、僕は20番手から10番手まで浮上し、いいレースをしていた。ブルーノも素晴らしいレースで、僕らは2人ともマシンがコンペティティブなことを示すことができた」

ブルーノ・セナ(6位)

「今日の結果にすごく胸が高まっているよ。すごくタフなレースを終えてチームにポイントを持ち帰ることができてとてもハッピーだ。難しいコンディションで何ができるかを示すことができるのはこんな日なんだ。リスタートの後にアタックする必要があると分かっていたから、懸命にプッシュしてミスを犯さず、ポジションを上げられてとても満足。チームのみんなのために僕はとてもうれしいよ」

マーク・ジラン(チーフオペレーションエンジニア)

「本当に波乱万丈のレースでチーム全体がわれわれのシーズン初のポイントに喜んでいる。ブルーノは最後方からリスタートしながらも、とても良いドライビングで6位フィニッシュを果たした。パストールが残りわずかの時点で10番手を走行していたものの、エンジントラブルでリタイアさせざるを得なかったのが残念だった」

ケータハム

ヘイキ・コバライネン(18位)

「素晴らしい結果を残すチャンスがあったレースだけど、今日はちょっと不運だったし、バランスもあまり良くなかったから、最後まで走り切れただけで満足だよ。インターで少しミスしてしまって新しいノーズが必要になった。それでいくつかポジションを落とし、僕のレースはそこで終わったも同然だった。それでも2台そろって完走できたことは良かったし、今回もクルマがレースで優れていることを示すことができた。僕らは予選でもっと上を目指さなければいけない。次の中国GPではそれが目標だ」

ヴィタリー・ペトロフ(16位)

「今日のパフォーマンスにはすごくハッピーだ。予選では真のポテンシャルを見せることができなかったけど、今日は前のクルマと同様のラップタイムで走れて、トリッキーなコンディションでもミスをしなかった。クルマの調子はずっと良くて、ピットウオールもピットクルーもそのベストを引き出すための手助けをしてくれた。チームでの初めての完走に満足しているし、これからもっとレースで実力を発揮していきたい。作業を進めるいいベースができたから、ホームのファンの前でいい日曜日になったよ」

マーク・スミス(テクニカル・ディレクター)

「テクニカルサイドからは非常に忙しいレースだった。絶えずコンディションが変わり続ける状況で、戦うチャンスを得るためにいくつかの判断を下さねばならなかった。ヴィタリーはうまくいったが、ヘイキにとってはタフなレースとなってしまった。コースオフ後にフロントウイングを替えなければならず、彼のレースは実質的にそこで終わってしまったが、ヴィタリーの懸命なプッシュとインターでのラップタイムに励まされた」

トニー・フェルナンデス(チーム代表)

「今日のレースには満足だ。われわれのホームレースであるマレーシアで初めて2台完走を果たし、フェラーリ、ウィリアムズ、トロ・ロッソを相手にヴィタリーがバトルをする姿はファンを喜ばせたことだろう。良いペースを示せたので、もう少し作戦を工夫すればし烈な中団争いにさらに迫ることが可能になるはずだ。わずか3年目のシーズンにして、モータースポーツ界におけるそうした有名チームらと戦えるようになったのは立派な業績であり、昨年より確実に狭まっているギャップを削るための努力を続けていく。われわれの力は2010年より数段高まっている」

HRT

ペドロ・デ・ラ・ロサ(21位)

「僕自身がすごく楽しめたレースだった。HRTでのデビュー戦としては最高のレースだったよ。昨日から引きずっていた燃料プレッシャーの問題でピットレーンスタートを強いられた僕らが、まさかフィニッシュできるなんて誰も思わなかっただろう。その上ドライブスルーペナルティまで科されて、実際の1回目のピットストップでも・・・とにかく、ものすごくいろいろなことがあったんだ。最初の位置を考えると、クルマはよく持ちこたえてくれた。改善点はまだまだ多いけど、いい試験になったよ。チームメイトも完走できたから、二重に満足だ。チームが目的を達成できてすごくうれしい。ここからもっと前に進んでいこう」

ナレイン・カーティケヤン(22位)

「ウエットコンディションでの非常に面白いレースだった。一時は10番手を走っていて、僕らにとっては今までのベストポジションじゃないかと思う。でも、残念ながら雨がやんでコースが乾くと、それを維持することは不可能だった。僕のミスでフロントをロックさせてしまい、ターン9で飛び出した場面があったけど、それ以外は順調だった。レースを完走し、マイレージを増やして23番手から2つポジションを上げた。喜んでいい結果だと思う。みんな最高の仕事をしてくれたし、この結果を祝福してくれている。中国ではもっと進歩したい」

ルイス・ペレス・サラ(チーム代表)

「昨日の予選にも満足だったし、今日もありがたいことに満足だといえる。2台でのレース完走という目標をまた1つ達成できた。もちろん、信頼性やマシンのスピードという面で改善は必要だが、レースを完走できたことで多くのデータを蓄えることができ、今後の進歩に役立てることができる。ピットストップとチームコーディネーションは改善が必要だが、彼らにとってはこれが初めての経験であり、1回目と2回目のストップではすでに違いが感じられた。今日は一人一人の成果を強調し、この数週間の彼らの努力に感謝を述べたい。このリザルトは背後で行われた膨大な作業に対する小さな見返りだ」

マルシャ

ティモ・グロック(17位)

「僕らにとって、再び素晴らしい週末だった。また2台揃って完走することができたのはチームにとって大きな成果だし、それにすごく満足だ。難しいレースだったけど、僕らは正しいタイヤ選択をして正しいタイミングでエクストリームウエット(ウエットタイヤ)からインターミディエイトに交換し、リスタートの後はエクストリームウエットからインターミディエイトに戻した。すぐにピットに入るのが正しくて、僕は何とかして"インター"をできる限り長く持たせて、生かしておくようにしたんだ。もう一度言うけど、僕らは最初にスリックに変えたチームの一つで、コバライネンの前をキープするためにプッシュし続けることができた。だから、本当にチームはよくやったよ。赤旗が出たときもみんな冷静さと穏やかさを保った。チームはしっかりとした仕事をやり遂げ、特に僕のマシンのクルーは最初の2戦で素晴らしい仕事をしてくれた。今は中国で再び改善することに集中している」

シャルル・ピック(20位)

「今日は難しいコンディションでのトリッキーなレースだった。僕にとってエクストリームウエットタイヤを履くのは初めてのことだから、2回目のピットストップでインターミディエイトに戻すベストのタイミングを図るのは難しかったよ。その後、3回目のピットストップではクラッチに問題があり、いくらかタイムをロスしたのが残念だ。全体として自分のペースに満足している。インターミディエイトと終盤のスリックでティモのペースと一致していたから、僕にとってはポジティブなことだね。すごく厳しいって分かっていたけど、チームの全員が週末を通して最高の仕事をしていた。中国でさらに前進できるのを楽しみにしているよ」

ジョン・ブース(チーム代表)

「チームにとって重要な週末がファンタスティックな終わりを迎えた。すべてのエリアで、特にパフォーマンスの面で最も大きく前進したのはきわめて励みになることだ。金曜日に持ち込んだ小さなアップグレードは、ここ数週間にわたって空力部門によってファクトリーで続けられたいくつかの非常に熱心な仕事の成果だった。この週末、それが確実に恩恵をもたらした。しかしながら、現在の栄光に満足することはできないし、これはわれわれにとってとても激しく、エキサイティングになるであろう開発プログラムのスタートだ。今日は大変面白いレースで、さまざまに入り組んだ要素に気を緩めることができなかったものの、レースチームは見事に対処してみせた。シャルルが長い間コバライネンを抑え込んだことが特に印象的だった。ピットストップまでそのリードが失われることはなかった。また、乾きゆくコンディションでのティモのパフォーマンスも注目に値し、大変素晴らしかった。われわれは今、これまで2レースでの発見を検討し、3週間後の中国でより強くなって戻ってくることを期待している」

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