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勝利のためにはポールを捨てる必要も?

Kay Tanaka
2011年4月26日 « 打倒フェラーリが目標とハイドフェルド | インドGP、準備は「順調」 »
モナコGPでポールが重要なのは変わらないだろうが、コース上での追い抜きが可能であれば後方スタートでも十分に勝機がある今シーズン © Getty Images
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レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、いくつかのサーキットでは予選でポールポジションを獲得することが勝利につながるわけではないと考えているようだ。

今シーズンは新しいタイヤとオーバーテイク促進装置(可変リアウイング)によりコース上でのオーバーテイクが楽になり、ピット戦略の責任も重くなっている。中国GPではレッドブルのマーク・ウェバーが予選Q1で敗退してしまったが、レースでは18番グリッドから3位入賞を果たしたのだ。ウェバーは予選Q2とQ3に進出しなかったことで新品のソフトタイヤを温存することができ、それがレースに役立っていた。このウェバーのパフォーマンスを見たホーナーは、グランプリ週末に対するアプローチ方法を再考することになると述べている。

「予選の価値を問う結果になった」と『Sunday Times(サンデー・タイムズ)』に語るホーナーは「今やマシンがコース上でオーバーテイクすることが可能になっており、中古タイヤと新品タイヤの性能差が大きくなっている。今後、グリッド位置がどれほど重要なのかということをサーキットごとに調査しなければならないだろう。われわれのストラテジスト(レース戦略担当者)たちは、どのようにレース週末を組み立てるべきか考えることになる」とコメントした。

今シーズンのレギュレーションでは、各ドライバーは予選と決勝レースに3セットのハードタイヤ(プライム)と3セットのソフトタイヤ(オプション)のみ使用することができる。一方で昨シーズンのトップチーム勢は予選セッションでオプションタイヤをすべて投入し、レースではQ3で使用した1セットのオプションと、プライム1セットを用いて1ストップ作戦を組み立てることが多かった。

しかし今シーズンからF1に挑んでいる単独タイヤサプライヤーのピレリは、タイヤのデグラデーション(性能低下)が速く進むタイヤを持ち込んでいる。そのためホーナーは、スターティンググリッド位置を妥協することで新品のソフトタイヤを数セット温存するほうが、レースでは好結果が出る可能性があると指摘している、

「コース特性とタイヤの状況によっては、新品タイヤをレースのカギとなる部分で使うために予選での位置を犠牲にすることになるだろう。(スタート位置が後方になれば)オーバーテイクをより多く決めなければならないが、それが可能であることは(中国GPの)マークが証明した。あと数周あれば、彼は勝利できていたかもしれない。逆にあと2周少なければ、グリッド位置を考えて保守的な戦略を組むことでセバスチャン(ベッテル)が勝利を手にできていたかもしれない」

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