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悪質行為厳罰化はシューマッハに痛手

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2010年12月18日 « エクレストンは分裂シリーズの脅威を軽視 | オースティン、FIAに設計図を提出 »
ハンガリーで壁際の危険な位置までバリチェロを追いやったシューマッハ © Sutton Images
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FIAが悪質なドライビングに厳しい態度で臨む姿勢を示したことによって、ミハエル・シューマッハの力が削がれるとスターリング・モス卿は考えている。

明らかになった2011年のスポーティングレギュレーションでは、コース上での振る舞いについて明白なルールが定められており、許容範囲を超えたドライバーに対し、スチュワードはより多様な処分を下せるようになった。ルール変更のきっかけとなったのは、大事故にもなりかねなかったハンガリーGPでのシューマッハとルーベンス・バリチェロの一件で、元フェラーリのチームメイトをピットウオール際まで幅寄せしたシューマッハの行為が問題視された。

「彼らはダーティーなドライビングに対し、対策に動いたようだ。それによってシューマッハのチャンスは減るだろう」とモス卿は『ESPNF1』に語った。「彼がハンガリーGPでしたことは、恥ずかしい行為だった。F1は今や最も安全なスポーツの1つだ。だがあの瞬間に誰かがピットから出てきていたら、大惨事になっていたかもしれない」

モス卿はまた、チームオーダー禁止を撤廃することは正しいと述べた。ドイツGPでドライバーの順位を入れ替えたフェラーリは、10万ドルの罰金を払っただけで済んだ。

「そのようなルールを設けなければならないこと自体がばかげていた」とモス卿。「チームオーダーは常に存在したし、これからも存在する。私はそれでいいと思う」

FIAはまた、KERS(運動エネルギー回生システム)の復活と可動リアウイングの導入にもゴーサインを出した。これによってドライバーたちのポジション争いに革命が起きるかもしれない。新たなレギュレーションによって、近年で最もエンターテイニングなシーズンになるかもしれないとモス卿は期待する。

「来るべき年が前年よりさらに良いものになることを願いたい。今シーズンは長年見た中でベストシーズンの1つだった」と彼は言う。「これらの変更によって、ドライバーインプットは今まで以上に高まると考えている。それはいいことだよ。これまでドライバーのインプットはあまりにも減らされ過ぎていた。(新規チームを除き)全車が2秒以内に収まるなど、非現実的だ」

通常失われているブレーキング時に発生するエネルギーを貯蔵して、加速に利用するKERSの採用は、非常に簡単なことだとモス卿は言う。

「KERSには大賛成だよ。10年か15年後にはすべてのロードカーに搭載されるだろう」彼は付け加えた。「無から有を生み出すのは常に良いことだ。一般化する前に効果を証明し、テストするのにレースは最適な環境だ――私の現役時代に関わりのあったディスクブレーキのようにね。チームらは使っていくうちにその技術について豊富な情報を得るだろう」

システムにかかるコストにはその価値があると彼は述べた。

「確かに高価だが、チームに同情はできないね。彼らはもっと大量の資金を費やしているのだから。ここまでのコスト高騰を許したのは彼らなのだし、10年、20年前にかたくなな態度を取らなければ支出を抑えられたはずだ。だが私は批判しているのではない。F1はすべての頂点に立つべきだからだ」

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