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イタリアで集中砲火を浴びるフェラーリ

M.S.
2010年11月16日 « 野心を胸にテストに挑む若手ドライバー | アブダビテスト初日:11月16日 »
フェラーリに押し寄せる批判 © Getty Images
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フェラーリとフェルナンド・アロンソがドライバーチャンピオンシップを逃した余波として、主にイタリアメディアでマラネロ内部に大きな変化が生じるとの推測が出回っている。

「あるものは変わり、もちろん、何人かはクビになるだろう」とイタリアの権威ある『La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デロ・スポルト)』はつづる。同紙がフェラーリのチーフトラックエンジニアであるクリス・ダイアーの名を出すことはなかったが、スペインではマーク・ウェバー(レッドブル)のアブダビGPでの戦略を"カバー"するというダイアーの決定によって、アロンソがヴィタリー・ペトロフ(ルノー)の後ろで立ち往生することになったと複数のメディアが伝えている。

『Guardian(ガーディアン)』にはフェラーリに近しいというある情報筋の言葉が掲載された。

「フェラーリには確実に変化があるだろう。日曜日(アブダビGP決勝レース)に起こったことは大きな、深刻なミスだった。しかし、彼らがマシンやアロンソ、会長(ルカ・ディ・モンテゼモーロ)やドメニカリ(チーム代表)を替えることはない。代わりに、無能なピットエリアに変化が訪れるだろう。それはクビでこそないかもしれない。だが、来季には何人かの重要人物がもはや今と同じ位置につくことはない」

また、決して無料のアピール機会を逃さないイタリア北部同盟党のロベルト・カルデローリ改革担当大臣はモンテゼモーロに辞任を要求、アブダビでのピット戦略を「めちゃくちゃな戦略」と非難している。

これに対してモンテゼモーロは対抗、「事態が悪くなればギロチンを押し付けてくるような政治家が外部にいて残念だ。われわれには"すべてが間違っている、何もかも最初からはじめなければ"などという考え方に埋没し、自己敗北主義に喜んで浸るような者が理解できない。非常にイタリア人らしい悪徳で、それを捨て去るよう努力しなければならないのだ」と語った。

また、ドメニカリはこう話している。

「われわれにできる唯一のことは、一呼吸置いてバッテリーをチャージし、来年に向けてより良い仕事ができるよう人びとを駆り立てていくことだ。今してはいけないのは、偽予言者や"だから言ったのに"などという言葉に左右されること。改善や開発が必要な部分に取り組み、来年のために何が必要なのか正確に把握していなければならない」

「良かれ悪しかれ、フェラーリには勝利しか許されていない。2位は選択肢になく、その意味で投資が必要な部分をはっきりと理解し、来シーズンは必ず勝てるように正しく歩んでいかなければならないのだ」

「今季すでに、われわれの組織においていくつかの重要な変更を開始した。新しいメソッドを導入し、来年から実働できる新しい人々を招いている。信頼性はスタートとして良い要素であり、来年も継続していく」

3度の世界チャンピオン、ニキ・ラウダはオーストリアのメディアに「3日間は悲しみに沈んでいるだろう。その後は、彼らは皆またスパゲッティを食べて、敗北を忘れるのさ」とコメントした。

一方のアロンソは、レッドブルの速さがフェラーリのチャンピオンシップ喪失の原因だとの見方を示し、スペイン紙『El Pais(エル・パイス)』にこう語っている。

「彼らは最高のマシンをもっていたし、ベッテルも10回のポールポジションを獲得したことで自らが最速だと証明した。簡単なことではないからね」

「2007年のマクラーレンでやってしまったように、最速のマシンを持っていながらタイトルを失うのは最悪だ。今回は、レッドブルのほうが上だったことは明らかさ」

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