News

  • FIA

一人一人の選択を尊重すべきとFIA会長トッド

Me
2020年8月5日 « ピレリ、問題は高い摩耗と極端な力に起因 | 「ピンク・メルセデス」を巡るヒアリングが始まる »
© Peter Fox/Getty Images
拡大

FIA会長のジャン・トッドはF1で人種差別反対のメッセージを打ち出そうとするルイス・ハミルトンの努力に賛辞を送る。しかし、他のドライバーたちは自らの意志に反して無理に賛同のジェスチャーをしたり、発言をしたりする必要は全くないとも述べている。

F1唯一の黒人ドライバーであるハミルトンは、多様性や人種差別の問題に関して率先して声を上げてきた。スポーツのそうした問題への対処はしばしば統一感を欠いて見えることがある。

今シーズンの全4戦で人種差別反対のアピールが行われてきたが、レース前の抗議のうち2回は組織立ったものとはいえず、途中で現れるドライバーがいたり、片膝をつく者と直立する者がいたりとばらばらな印象を与えた。

それが顕著だったハンガリーを見て、ハミルトンはトッドや他のF1幹部にも声を掛け、もっとこの問題についてリーダーシップを発揮するよう促した。

先週末のイギリスGPを前にトッドとF1のチェイス・ケアリーCEOを説得した結果、正式な手順としてレース前に専用の時間枠が設けられ、ドライバーたちはそれぞれが選んだ方法で思いを表明できるようになった。

2日(日)、メディアに口を開いたトッドは、シルバーストーン以前の抗議行動がまとまりを欠いていたことについてはコメントに消極的だったが、ドライバー本人が望まないジェスチャーを強制することはやめるべきだと述べた。

「当然ながら、われわれは人種差別の撤廃を取り上げ、強調することについては賛成だ。それを実行していく」と彼は述べた。「しかしまた、それはそうしたいと願う人々によってなされることであり、望まないことを強制するのは完全に不適切だ」

「教会に行く人々、寺院に行く人々、シナゴーグに行く人々、それぞれの判断をわれわれは尊重しなければならない」

その"人々"とはドライバーたちを意味しているのかと問われ、トッドは付け加えた。「私はどの信者も尊重したい。私にとって大切なのは命そのものだ」

「私の妻が中国人なのはご存じだろう。彼女もまた注目に値すると考えるし、黒人も、全ての人が注目を必要とする。肌の色や宗教にかかわらず、全ての人々の命は大切だ」

自身のプラットフォームを使って、人種差別を巡る問題に注意喚起しようとするハミルトンをトッドはたたえた。

「信条を持ち、自分のイメージ、自分の声、自分のリーダーシップを用いて何かを守ろうとする人物を私は尊敬する」と彼は述べた。

「残念なことではあるが、われわれには改善が必要な多くの事柄がある。私はFIA会長として、また国連の交通安全特使として、交通事故犠牲者の問題に深く関わっている」

「自ら何かを変えられると感じ、その道にまい進する人々には敬服する。実際に何かを変えられるとしたらなおさらだ」

「そうした行為には敬服するし、われわれに貢献できることがあるとすれば最大限協力したい」

© ESPN Sports Media Ltd.