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フェラーリ復調には「長い道」が待っているとロス・ブラウン

M.S.
2020年7月14日 « レーシング・ポイント、ルノーの抗議は「見当違いで情報に乏しい」 | いずれ感染者は出るだろうとブラウン »
© Peter Fox/Getty Images
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フェラーリが現状を打破するための手っ取り早い解決策があるわけではないとF1のモーターレース部門を統括するロス・ブラウンが警告している。

レース開始早々にシャルル・ルクレールとセバスチャン・ベッテルがチームメイト同士で接触したシュタイアーマルクGPで、フェラーリはダブルリタイアを喫した。フェラーリが急いで第2戦に投入したアップグレードを分析する機会を失わせたこの接触については、ルクレールが完全に責任を負っている。

フェラーリはこれまでにない厳しいシーズンスタートを切っているようだ。初戦のオーストリアGPではルクレールが驚きの表彰台フィニッシュを遂げたものの、フェラーリの2020年マシンが大幅に後退しているとの懸念が開幕からのダブルヘッダーで現実のものとして確認された形となっている。

1990年代から2000年代のはじめにテクニカルディレクターとしてフェラーリの成功を指揮してきたブラウンは、すぐに状況が変わるとは見ていない。

「あのアクシデントの責めをきちんと負ったのはシャルルがとても素晴らしかったが、だからと言って何かが変わるわけではない」とブラウンは言う。

「ただ、それがスポーツであり、こういったことは起こり得る。そして、どうやらファクトリーのエンジニアにはやることがたくさんありそうだ」

「グリッドにいるすべてのチームの中でもフェラーリにとっての最大の問題は、彼らは最も厳しくメディアの目にさらされているという点だ。特にイタリアではそうなる。自分の経験からイタリアでのマスコミのプレッシャーはとんでもなく高くなることを知っているし、あなた方もそういうことが自分たちに起こらないようにしなければならない」

「マネジメント陣はそれに対処し、スタッフの信頼を保ち、やる必要のあることに対して集中できるようにしなければならない。一晩で変えられるものではないし、彼らの前には長い道のりが控えている。彼らはマシンに根本的な問題があるのかを突き止める必要があり、しかも素早く見つけなくてはならない。なぜなら、彼らは明らかにペースが遅れているからだ」

2戦が終わった段階で、フェラーリは選手権5位につけている。

2010年代のはじめにメルセデスでも働いていたブラウンは、ルイス・ハミルトンが土曜日の午後に見せたウエットコンディションでの予選パフォーマンスを称賛した。

「ルイスは今週末、特に印象的だった。彼がシーズン開幕にいかに落胆していたかは見て取れただろうが、彼は何度もそうしてきたように、それをむやみに悔んだりせず、シンプルに地に足をつけて懸命に働いた」

「土曜日の彼のラップは信じられないほどだったし、不安定なコンディションを考えればこれまでの彼のラップでベストの一つだった。ああいったコンディションであれほど他の者を引き離すのは真に傑出していた。あのラップが彼を圧倒的なポジションにつけた。そして、彼はその機会を逃さなかったんだ」

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