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ドライバーが反人種差別運動支持の表現方法について議論

Jim
2020年7月5日 « ハミルトン、黄旗無視の疑いで呼び出されるも不問に | フェルスタッペンやライコネンらは片膝をつかず »
© Bryn Lennon/Getty Images
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F1ドライバーたちはF1が促進する反人種差別のメッセージに対して団結しているものの、一部には5日(日)に控えたオーストリアGP決勝レースに先だって片膝をつかないドライバーがいるかもしれない。

4日、全20名のドライバーが名を連ねるグランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)は、ドライバーたちが「人種差別問題終結に対する支援の姿勢を示す方法はそれぞれ自由に行える」とし、2020年シーズン開幕戦の前にそれを「どう表現するかは個人の選択に委ねる」と明かした。この数週間、プレミアリーグやブンデスリーガの試合前に見られたように、"Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)"運動への支援を表すため、ドライバーたちが片膝をつくことについて話し合われてきた。

しかしながら、金曜日にレッドブル・リンクで開かれたドライバーズブリーフィングの話し合いでは、一部のドライバーがひざまずくことにためらいがあると語ったという。

片膝をつくことに同調しないドライバーがいるのかと問われたGPDAディレクターのロマン・グロージャン(ハースF1)は「その通り。一部の人は片膝をつくのに乗り気じゃない」と返答。F1グリッドに並ぶドライバーの国籍は15カ国におよぶため、片膝をつく行為の裏にある意味に関してさまざまな意見が出たとグロージャンは説明している。

その詳細を語ったルノーのダニエル・リカルドは「昨日のドライバーの話し合いでは基本的に・・・、もちろん僕たち全員が100%これを支持しているし、人種差別を終わらせないといけないと思っている。誰ひとりとしてこのアイデアに反対する人はいない。僕たちみんながサポートしている。一部のドライバーにはそのお国柄的に難しいものがあるんじゃないかと思うんだ。ひざまずくことの意味だね。僕らがこれをやろうとしている理由は、純粋にブラック・ライブズ・マターをサポートしたいからであって、それ以外は何もなく、政治的なこともないんだけど、ドライバーの出身国によっては微妙な違いがあって、受け取られ方にも少し違いがある」とコメントした。

予選を終えたメルセデスのルイス・ハミルトンは他の19人のドライバーから支持を得られていると思うかと問われ、「ドライバーズブリーフィングでちょっと話したんだ」と話し、こう続けている。

「そうだね。興味深いよ。でも、少なくとも全員で話し合えたことは良かったと思っている。明日、どうするかは分からないけど。それぞれが自分のやり方で敬意を表する可能性はあると思う」

ハミルトン自身、まだ何をするか決めていないといい、土曜夜にも決断する可能性があると明かした。

また、リカルドは20人全員が幅広い人種差別反対のメッセージに一体化しているため、何をするかによって一部が選抜されたり、誰かが非難されたりすることはないと強調している。

「みんなの意見を聞いた。誰かが悪く言われるようなことにするつもりはないし、自分たちがいいと思うことをやるつもり。特定の方法でやらなかったからとか、ひざまずかなかったからといって、その人が裁かれたり、非難されたりすることはない。僕たちの意図はこれを支持するということであって、もしかしたらそれをみんなで示すかもしれないし、その中で誰かがそれ以上のことをしたいというのなら、その人はそうするかもしれない」

ハースF1のケビン・マグヌッセンはレース前に片膝をつく予定だと認めたが、それが特定の組織をサポートしていることを示すわけではなく、反人種差別の幅広いメッセージであると明確にした。

「いろいろと言われることだと思うし、いつも違った形で解釈する人がいるから難しいとも思う。僕は膝をつくつもりだけど、だからといって、BLMの組織をサポートしているということじゃない。僕はただ、人種差別をなくすために世界がひとつにまとまろうとしている、その運動全体を支持しているだけ。僕はその意図でやる。それを示すために明日、片膝をつこうと思っている」

「ひざまずくことが、どこか特定の組織やグループの一部として見られないことを願っている。みんなには、人種差別やあらゆる差別を終わらせるための運動全体をサポートしている象徴として見てもらいたい」

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