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レッドブルがメルセデスのDASシステムに抗議

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2020年7月4日 « ようやくグランプリデビューを迎えたラティフィ | 初日は「まずまずの1日」とベッテル »
© Peter Fox/Getty Images
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オーストリアGP初日のプラクティスでライバルチーム、メルセデスがデュアル・アクシス・ステアリング(DAS)システムを使用したことについてレッドブルが抗議を申し立てた。

ドライバーがコース上でマシンのアライメントやトー角を変更できるこのシステムを今年初めのテストでメルセデスが使用した時はF1パドック中が注目した。ステアリングホイールを前後に動かすことによって作動する仕組みだが、メルセデスはパフォーマンスへの影響を巡る推測ににはっきりと答えていない。

すでに2021年のレギュレーションでは違法となることが決定しているが、初日のプラクティスでメルセデスはシステムを使用しており、ルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスがトップと2番手に立ったことを受けて、議論が再燃した。2度目のセッション後、レッドブルは可動空力デバイスを禁止するテクニカルレギュレーション第3.8条と、走行中のマシンのサスペンションシステム変更を禁止する第10.2.3条に反するとして抗議を申し立てた。

申請する前にレッドブルのクリスチャン・ホーナーは次のように述べている。「始めに、それは非常にクレバーなシステムなので、背景にある独創性には拍手を送りたい。われわれが抱く基本的な疑問は、それがレギュレーションに適合しているのか否かだ」

「それは基本的にグレーなエリアであり、われわれは明確な定義が欲しい。今年の残りに明らかな影響があることだからね。来年は非合法となるものだ。だが今年は合法なのか? という疑問だよ。必要なチャンネルを通じてそれらの疑問をFIAに尋ねることになる」

DASをステアリングシステムと見るか、サスペンションデバイスと見るかがグレーエリアの中心となりそうだ。だが、レッドブルは可動空力デバイスとしての使用についても抗議している。トー角(DASによって変わるフロントホイールのアライメント)はチームたちが予選でピットを出る前にFIAに提出する書類ではサスペンションセッティングの中に含まれている。そのため、それを変化させることはレギュレーション違反とも捉えられる。

だが、メルセデスはDASが単純にステアリングホイールによってホイールの角度を変えるだけだと反論するだろう。それは明確な理由により合法とされている。さらに、DASを違法にするために2021年のレギュレーションを変えなければならなかったということは、FIAが2020年のルールでは合法だと考えているということを示唆する。

3日(金)夕刻、レッドブルとメルセデスの代表がそれぞれの論拠を述べるため、オーストリアGPのスチュワードに呼び出された。

メルセデスはDASのアドバンテージを明らかにしていないが、初日の様子を見ると、ドライバーたちはファストラップの前のウオームアップラップでそれを使用していたようだ。つまり、タイヤのコンディショニングに関係していると推測され、アライメントを変えることでラバーの温度を管理できるのではないかと考えられる。

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