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フェラーリから契約オファーはなかったとベッテル

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2020年7月3日 « 息子にはカートの才能があると自慢するライコネン | ハミルトン、社会が変わろうとする年のタイトルは「特別」 »
© Mark Sutton/Pool via Getty Images
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フェラーリから2021年の契約オファーはなかったことをセバスチャン・ベッテルが明かし、チーム代表のマッティア・ビノットから電話で来年のフェラーリにシートはないことを知らされた時は"驚いた"という。

4度のワールドチャンピオンに輝いているベッテルは2015年からフェラーリドライバーを務めているが、赤いマシンでタイトルを取るという夢は実現できていない。

今年2月の新車発表の席でビノットは、再契約を交わしたシャルル・ルクレールのパートナーとして、第1候補はベッテルだと述べていた。ところが、5月にはベッテルが2020年限りでチームを離れることが発表されている。ビノットは後に、ベッテルと議論したものの、両者がもはや"短期的にも長期的にも同じゴールを共有していない"という結論に達したと述べていた。

しかし、今週末にシーズン開幕戦が行われるオーストリアで、ベッテルは契約交渉などなかったことを打ち明けており、ビノットから電話をもらうまでは何の問題もなかったと述べている。

「何も障害なんてなかったよ」と彼は述べた。「マッティアから電話が来て、来年チームは一緒に続ける意向を持たないと知らされた時はそりゃあ驚いたよ。何も話し合わなかったし、オファーも出されなかった。引っかかることなんて何もなかったんだ」

ベッテルはさらに2021年のバックアッププランを持っていないと述べ、今はオプションを検討しているところだと述べた。

「うーん、現段階では何も・・・先のことについてはもちろん、自分と自分の将来のために正しい決断をしたいと思っている。僕は根っからの競争好きで、スポーツで多くのことを達成してきた。モチベーションはあるし、もっと達成したいと思っているよ」

「そのためには正しいパッケージ、正しい人々が周りに必要だ。だから今はそれを探している。適切な機会が訪れれば、答えは明白だ。そうじゃなかった場合は、たぶん他の何かを見つけないといけないだろうね」

将来について慌てて結論を出すつもりはないとベッテルは強調したが、もし今年でスポーツを去ったとしたら、サバティカルの後で復帰することはないだろうと述べた。

「どうだろう、適切な条件がやってきてまとまり、僕も続けたいと思うなら、まだまだやれると感じるよ。そうじゃなくて何もまとまらなかった場合は、言った通り、他の何かをするタイミングなんだろう。

「僕はね、ドアを閉じようと決めていったん口にしたなら、そのドアを閉じる覚悟を持つべきという信念を持っていて、閉じるなら再び開けることは考えないタイプだ。その時に自分がする決断をきちんと理解する必要がある。だから急ぐつもりはないんだ。これからの数週間、数カ月が明快さをもたらしてくれるだろう」

この状況はフェラーリのチーム内に大きな作用を生み出すことになる。チームでドライブする最終シーズンを迎えたベッテルと、5年契約にサインしたルクレールがチームメイト同士だ。昨年、ルクレールがチーム内で主権を獲得していく中、2人はコース上で衝突を繰り返した。それはやがて、2台リタイアに終わるというブラジルでの惨事に発展した。

フェラーリは2019年にしばしばチームオーダーを出したが、ドライバーがそれをいつも素直に受け入れるわけではなく、ロシアではベッテルがチームメイトに譲れという命令を拒否したこともあった。これが最後の年と分かっているチームで、彼らのオーダに従うつもりはあるかと聞かれ、ベッテルは付け加えた。「僕はいつだってチームと一体化しようと努力してきた。フェラーリにいる間もずっと同じだよ。コース上でいくら成功したくても、同時にチームのためにもドライブしているんだ。それに、今年はすごく答えづらい。どんな年になるのか分からないし、競争力のレベル等も不明だ」

「当然、そういう状況が来て、完全に理解できるものであれば、ドライバー同士で助け合うと思うよ。それは僕の契約が切れるからとか、僕がチームを去るからとかと全く関係ない。でも言った通り、自分のためにレースをしているっていうのもあるから、どうぞどうぞとシャルルに譲って、彼の人生を楽にしてあげるつもりはない」

「僕らは過去のバトルを楽しんでいたと思うから、これからもそうなるんじゃないかな」

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