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メルセデスがブラックカラー採用で人種差別と戦う意思を表明

Jim
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© Mercedes AMG Petronas F1 Team
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メルセデスがチーム内をはじめ、F1そのものの多様性を改善しようという公約の一環として、2020年F1シーズンに使用するオールブラックのカラーリングを公開した。

今回お披露目された新カラーリングについて、メルセデスは「われわれのチームおよびスポーツの多様性向上に向けた公約の一環、また、人種差別問題やあらゆる差別的な問題と戦うことを誓うチームの誓約を表明したもの」だと説明している。

2010年にメルセデスがF1グリッドに復帰して以来、使い続けてきた象徴的なシルバーカラーからの離脱となる。今年のマシンを発表した際はもともとのカラーリングを採用しており、2月のプレシーズンテストでもシルバーのマシンを走らせていた。

新型コロナウイルスのパンデミックにより、4カ月遅れで開幕する新シーズンの初戦オーストリアGPでオールブラックのメルセデスマシンがデビューする予定だ。

メルセデスはこの5週間にわたる"Black Lives Matter(ブラック・ライブズ・マター)"運動が、「人種差別やあらゆる差別的な問題と戦う上で、どれほど多くの新たな基準や行動が必要とされているかを照らし出すサーチライトになった。チームとして、今日のあるべき姿、そして将来のあるべき姿のために、この数週間を使ってチームメンバーの意見を聞き、学び、チームに反映してきた」とも述べている。

新カラーリングの発表に際して、メルセデスは従業員のうち少数民族に属すると特定されたのはわずか3%であり、女性は12%だけだったと明かした。また、シーズン終了までに、これらの割合を改善し、F1に少数しか存在しないバックグラウンドを持つ人々をより奨励することを目的とした多様性と包括的なプログラムの計画があることも公表している。

メルセデスドライバーであり、F1唯一の黒人ドライバーであるディフェンディングチャンピオンのルイス・ハミルトンは、チームの今回の決断をたたえ、こうコメントした。

「平等性と包括性を確実にする場合、個人であれブランドであれ企業であれ、実際に意味のある変化を生むためには、今この瞬間をつかみ、自分たち自身を教育するためにそれを生かすことがとても重要だ。僕は自分の人生で個人的に人種差別を受けてきたし、家族や友人が人種差別を受けるのを見てきた。だから、変化を訴えるときは心の底から話している」

「チームとして自分たちが成し遂げられることについて僕の願望をトトと話したとき、一致団結することがかなり重要だと伝えた。僕の経験や情熱に耳を傾け、話し合い、きちんと理解するために時間を取ってくれ、ビジネスとして変化と改善を目指すために今回の重要な発表をしてくれたトトやメルセデスの役員の方たちには本当に感謝している」

「僕たちはスポーツを超えるレガシーを築きたい。もし僕らがリーダーとなり、自分たちのビジネスの中でさらなる多様性を構築し始められれば、きっととても強力なメッセージを発信できると思うし、他の人たちが変化をもたらす方法について話し合いをスタートするための自信を与えられると思っている」

さらに、メルセデスを率いるクリスチャン・トト・ウォルフは次のように語った。

「人種差別や差別はわれわれの社会、スポーツ、チームに存在する意味がない。それがメルセデスのコアな信念だ。しかしながら、正しい信条と正しい思考を持っていても、われわれが沈黙したままでは不十分だ」

「われわれは尊重と平等性についてはっきりと主張するために、世界的なプラットフォームと自分たちの声を生かしたいと願っており、シルバーアローは2020年シーズンを通してブラックカラーでレースに挑み、チームやわれわれのスポーツにおいて、さらなる多様性を実現しようとする自分たちの献身を示していくつもりだ。これに関して自分たちの弱点に尻込みすることなく、また、実現すべき発展も敬遠するつもりはない。われわれのカラーリングは前向きな行動を取るという公約だ」

「バックグラウンドの範囲を最大限に広げ、その中で最も優れた才能を見いだし、引きつけたいと考えており、将来、さらに強力かつ多様性のあるチームを築くために、そういった人々がこのスポーツにたどり着くための信頼できる道を作りたい。この場を借りて、今回のイニシアチブを支援し、奨励してくださった親会社であるメルセデス・ベンツ、ならびにチームパートナーの皆さまに感謝申し上げる」

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