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ハミルトンの行動力をたたえるも、効果は疑問視するエクレストン

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2020年6月27日 « ウィリアムズが『Rokit』抜きの新カラーリングを披露 | 人種差別を巡るコメントに、エクレストンと距離を置くF1 »
© Andrej ISAKOVIC / AFP
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F1の元最高権威バーニー・エクレストンは、ルイス・ハミルトンが起こしたモータースポーツ内の多様性を広げるための活動がF1の中に明確な効果をもたらすとは考えていない。

F1唯一の黒人ドライバーで現役ワールドチャンピオンのハミルトンは、世界に広がる"Black Lives Matter(黒人の命は大切)"運動の熱心な支持者だ。

子ども時代、そしてまだエクレストンが君臨していたF1キャリアの初期に受けたという人種差別行為についても彼は率直に打ち明けており、先週、モータースポーツにおける多様性の促進を目指して"ハミルトン・コミッション"を立ち上げると発表している。

2017年にF1の経営権がリバティ・メディアに移ったことにより運営から手を引いたエクレストンは、『CNN』のインタビューでハミルトンへの称賛を口にした。しかし、ハミルトン・コミッションがスポーツに意味ある変化をもたらすとは考えていないという。

「おそらく、F1にとっては悪いことも良いことも起こらないだろう」と彼は述べた。

「ただ少し考えるきっかけを与えるまで。その方が大事だよ。それは皆同じだと思う」

「人々は少しばかり考え、そしてこう思う。"それで?"と。"人は皆白人と同じではないし、黒人も同じように白人について考えるべきだろう"とね。白人より黒人の方が人種差別的なケースもかなり多く見受けられる」

人種的不平等に立ち上がる必要性は感じているのかと追求されると、エクレストンは"肌の色に関係なく、私はあらゆる不平等に反対する。何かを始めることが重要なのだ"と語った。

「人々の態度はそう簡単には変わらない。まずは学校で教えるべきだろうね。こういうことを考えずに大きくなれるように」

「あちこちの彫像を引きずり倒すのは完全にばかげた行為だ。それはそのまま残しておくべきだった。学校から子どもたちを連れていって、なぜそれが建てられたのか、彼らが何をしたのかを伝えればいい」

それでもエクレストンは、ハミルトンが公的プラットフォームを使ってBLM活動をサポートすると決めた判断をたたえた。

「ルイスは少しばかり特別だ」と彼は付け加えている。

「第一に、彼にはドライバーとして極めて優れた才能があり、こうして立ち上がって声を上げる才能にも非常に恵まれているようだ」

「黒人のための今回の活動はとても素晴らしい。彼は大きな仕事をしているし、人々はそれを好ましく思う。認知度が高いため、人々が耳を傾ける」

2008年にスペインでF1のテストが行われた際、ウイッグをかぶり、顔を黒く塗って"ハミルトンのファミリー"と書かれたTシャツを着た一団が観客席に現れたことがあり、差別的だと波紋を呼んだ。

その当時F1のトップにいたのがエクレストンだったが、この行為が当時23歳だったハミルトンにどのような影響を与えたかは知らないという。

「彼がそれにショックを受けたとしたら非常に残念に思うよ」とエクレストンは述べた。「そんなことはなかったと思うけどね。たぶん彼に影響はなかったはずだ」

今週、F1は#WeRaceAsOne(われわれは1つになってレースをする)キャンペーンの立ち上げを発表し、エクレストンの後継者であるチェイス・ケアリーはF1の多様性を広げることを目的としたタスクフォースに個人で100万ドル(約1億1,000万円)を寄付している。

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