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ドライバーに感染者が出ても中止には至らないとケアリー

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2020年6月3日 « F1、改定版2020年カレンダーを発表 | リバースグリッドは見送りでもフォーマット改正に前向きなF1 »
© Quinn Rooney/Getty Images
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来月のF1の再開後に、もしドライバーから新型コロナウイルスの陽性者が出たとしても、自動的にレースが中止されることにはならないとCEOのチェイス・ケアリーが述べた。

2日(火)、F1は無観客で新シーズンを7月5日(日)にオーストリアで開始する再編スケジュールのプランを発表した。

新型コロナウイルスのパンデミックを受けて2020年最初の10戦はいずれも延期または中止されていたが、ようやくレース再開に向けたプランが明らかになり、10週間のうちにヨーロッパで8戦が行われる予定だ。

アジア、アメリカ大陸と中東でのレースについても今後数週間以内に発表される予定で、年末までに15から18戦のレースが開催できるのではないかと期待されている。

今年3月にF1一行は開幕戦が予定されていたオーストラリアの会場に勢ぞろいしていたが、走行初日の前日にマクラーレンチームのメンバーから陽性反応が出て、直前で中止されていた。

しかし、オーストリアを皮切りとするレース再開計画について説明したF1のチェイス・ケアリーCEOは、同じことが再び起きた場合――たとえドライバーから感染者が出ても――レースの中止には結びつかないと述べた。

「個人の陽性者が出たとしても、レースの中止にはつながらない」とケアリーはF1公式サイトに語っている。「チームたちには手順を決めておくよう推奨している。そのため、隔離する必要のある人物が出た場合、われわれにはその人物をホテルに隔離する用意があり、その人物の代役も用意される」

「いくつかのことについてはよく話し合い、対処しなければならない。想定される事態はあまりに幅広く、全てを挙げることはできないが、1チームが出場できないからといってレースが中止されるわけではない。この場で私が結論を並べることは不可能だ。だが、感染者の判明が中止につながらないようにするための手順は用意する。もしドライバーが感染した場合、(チームたちには)リザーブドライバーがいる」

「安全な環境を提供し、どんな問題が起きても対処できる手順と専門知識、能力があるという強い確信がない限り、われわれが前に進むことはない」

F1の10チームから参加できるメンバーは、通常の状況であれば130人ほどのところが80人に制限される。チームメンバーは母国を出る前に新型ウイルスの検査を受け、サーキットでも定期的に検査される。また、イベントへの移動はチャーター機で行い、貸し切られたサーキット近くの宿泊施設に滞在する。

スポーツ統括団体のFIAはサーキット入りする人々の安全性を確保するために、ウイルス検査のやり方からトイレに行くのプロセスまで、あらゆる協力を惜しまなかったとケアリーは述べた。

「幅広い外部の専門家当とも連携した」とケアリーは言う。「そして、一連の厳格なガイドライン――現時点で80から90ページに上る――がある。そこには現地へ行く際の移動方法や、ホテルの部屋に滞在する時の決まり、サーキット内、食事の時、トイレに行く時、セッション間のダウンタイムや検査のプロセスに至るまで、全てが含まれている」

「まずは行く前に検査を行う。その後も2日に一度検査を行う。感染者が見つかった場合のプロセスも決まっている。その可能性があることは認識しているので、陽性者が出た場合に適切な対処をする準備はできている。移動を追跡するための体制を整えているところで、2種類の異なる追跡方法を考えている」

「さまざまな点で、チャーター機で移動を始める時から1つのバブルの中で生活するようなものだ。ホテルへの輸送、コースからホテルへの行き来も管理され、その中にはそれぞれ異なる機能を担う小さなバブルに入った人々がいることになるだろう。プロセスを管理し、適切な保護装置を備え、ソーシャルディスタンスを維持できるようにする」

「時として、このスポーツはチーム全員の間に2mの間隔を保つことができないのは理解している。マシンがピットに入り、4本のタイヤを交換しなければならない場合、1人1人の間に2mの距離は開けられない。そうした全てのリスクを管理する手順をできる限り早く決める必要がある」

ファンが再び安全にレースを観戦できるようになるのがいつかはまだ分からないとケアリーは述べた。

「イベントにはできればファンに来てもらいたい」と彼は付け加えた。「しかし、序盤のイベントは無観客となるので、われわれが知っている生活に戻ったのでないのは明らかだ。それについては慎重に、思慮深いステップを踏み、適切な保護と手順を講じてわれわれの知っている世界を進む必要があると考えている」

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