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1月から3月期のF1の収入は2019年の2億4,600万ドル(約262億円)から今年は3,900万ドル(約41億5,000万円)にまで下がっており、84%の減少となったことがオーナーであるリバティ・メディアによって7日(木)に明らかになった。

今も続く新型コロナウイルスのパンデミックによって2020年の開幕は無期限延期中だ。F1は3月15日(日)にオーストラリアでスタートするはずだったが、マクラーレンのメンバーに新型ウイルス陽性反応が出てチームは撤退を強いられ、イベント自体もキャンセルされた。3月22日(日)のバーレーンGPも延期され、その後も延期や中止の発表が相次いでいる。

開幕の遅れはシリーズに巨大な財政的影響を及ぼした。F1の主な収益はレース開催料、放送契約とスポンサーシップに基づいており、それらも同期間に1億9,800万ドル(約210億円)から1,300万ドル(約13億8,000万円)へと93%減少している。全体的な営業利益は4,700万ドル(約50億円)の赤字から1億3,700万ドル(約146億円)の赤字に変わった。

リバティの営業報告書には次のように書かれている。「2020年第1四半期にイベントが開催されなかったため、主要なF1の収益は期間中のレース外スポンサーシップ契約のみとなり、レースプロモーション料や放送料は計上されなかった」

4、5、6月の次の四半期に予定されている8戦についても、延期または中止がすでに決定している。F1は7月5日(日)のオーストリアGPを起点として、無観客のままヨーロッパで数戦を行い、シーズンを開幕させたいと考えている。

今のところ、F1から10チームへの支払いはされていない。これらは伝統的にレースごとに計算され支給されていた費用だ。昨年は最初の3カ月で9,600万ドル(約102億円)がチーム間で分配されていた。

リバティ・メディアのリリースには次のように書かれている。「チームへの支払いは、カレンダーに記されたレースの案分計算により行われるものであるため、これまでその費用は発生していない。F1収益の他のコストは非常に変化しやすいものであり、収入機会に直接関係している」

「レースが開催されなかったことと、ノンクリティカル費用の繰り延べにより、これらのコストは減少した。直前になってキャンセルされたが、2020年レースシーズンのスタートを見越し、オーストラリアGPに関連して必要な貨物輸送費、旅費や技術的コストといった特定のコストが第1四半期に発生した」

新型ウイルスによって引き起こされた財政的チャレンジに立ち向かうため、F1はこれまでさまざまな対応策を講じている。2021年に予定され、全チームに多額の出費を強いるはずだったルール改革を1年延期することを決め、また2020年と2021年シーズンはマシン開発を完全に凍結すると決めた。

さらに、出費を抑制するためのバジェットキャップを1億4,500万ドル(約154億円)にすることについても同意がなされている。

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