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次の大規模なF1ルール変更が2022年に延期されたことに加え、モータースポーツ統括団体であるFIAは今年末までマシンの空力開発を全面的に禁止することにした。

ホイール・トゥ・ホイールのバトルや競争力の強化を目指し、F1は2021年に大幅に改定したテクニカルレギュレーションを導入し、新時代に突入することになっていたが、新型コロナウイルスの影響で2020年のシーズン開幕が延期されたこと、活動が中断されている間にもチームが資金を保護し、可能な限り支出を制限できるようルール変更は2022年に先送りされた。

2022年に向けて2つの全く異なるプロジェクトが進められていくことになるが、それに際してチームの出費を食い止めるべく、新レギュレーションに関わる空力開発が2020年末まで禁止される。全チームの満場一致による支持を得て世界モータースポーツ評議会(WMSC)で31日(火)に承認された今回の決定は重大だ。予定通り来年に採用されることになっている新たなバジェットキャップのレギュレーションが反映された状態で2022年の空力開発に取り組むことになるからだ。

これまでは、トップチームが2021年に1億7,500万ドル(約)の予算制限が導入されるまでに惜しみなく資金を投じて開発を進め、新レギュレーションが適用されたタイミングから上位チームがアドバンテージを確保してしまう可能性が懸念されていた。しかしながら、ルールに調整が加えられたことで、新型コロナウイルスの世界的な流行による回避不可能な財政面の問題から可能な限りチームを守りつつ、チームらはより均等の取れた状態でF1新時代に挑むことになる。

2021年のコストをさらに抑制するため、チームらは来年も今季型のシャシーを使用しなければならず、マシンの他のパーツに関しても拡張されることが検討されている。また、FIAは他のレギュレーションに変更がないとした上で、2月のテストでメルセデスが披露した新たなデュアル・アクシス・ステアリング(DAS)に関しては来年には非合法化することも規定した。

加えて、WMSCはF1とFIAがチームの承認なく2020年カレンダーを変更する許可を与えることを発表。すでに延期されたレースの多くを可能な限り開催するためには重要なステップとなる。さらなるルール変更に関してはチームの60%の支持があればFIAが変更できることも明かされた。

コストを抑えると同時に恒例の夏休みを取ることなくレースを組み込めるよう、現在、各チームは通常なら8月に2週間にわたって実施されているファクトリーの閉鎖期間を前倒しするとともに3週間に拡大して実行している。WMSCはエンジン部門に関しても同様に強制的なシャットダウンが適用されるとし、3月と4月のいずれかの時点で3週連続してすべての作業を停止しなければならないと明かした。

さらに、FIAはこれまでシーズン最終戦後に2日間にわたって実施されてきたポストシーズンのテスト計画についても調整すると発表。テストは1日に限定され、キャリアでグランプリ出場が2回以下の若手ドライバーの起用に制限される。ただし、各チームは同時に2台のマシンを走らせることができ、1台に関してはテストドライブのチャンスを若手ドライバーに販売したり、ジュニアプログラムの新たな才能をテストしたりする機会として使用できる。

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