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対新型コロナウイルスでプロジェクト・ピットレーン始動

Jim
2020年3月28日 « ハースF1、フィッティパルディとデレトラズをキープ | メルセデス、改良型CPAP装置の生産に協力 »
© Vittorio Zunino Celotto/Getty Images
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イギリスを拠点とするF1の7チームがイギリスにおける新型コロナウイルス患者の治療を支えるために必要となる医療機器の製造に協力する。

これは"プロジェクト・ピットレーン"と言われ、ハースF1、マクラーレン、メルセデス、レーシング・ポイント、レッドブル、ルノー、ウィリアムズの7チームが、切望される医療機器の製造に協力を求めるイギリス政府の要請に応じるべく、F1とともに取り組んでいる。

人工呼吸器のような医療機器は病院での治療が必要となる呼吸困難などの重症患者の治療に重要であり、イギリス国内の新型コロナウイルス感染者増加により人工呼吸器が不足しているため、イギリス政府は国内の製造業者に対して今後数カ月で新たに3万を目標とする人工呼吸器の製造に力を貸してほしいと要請した。

F1が発行した声明には今回の重大危機においてチームがイギリスを助けるためにどうその経験を生かしていく予定なのかがつづられている。

「今週、イギリス政府によって下された決定を受け、プロジェクト・ピットレーンは3つのワークスチームに集中することとする」

「これらのワークスチームは、既存の医療機器のリバースエンジニアリング(解析調査)から、ベンチレーター(人工呼吸器)チャレンジUK協議会の一環として既存の人工呼吸器デザインで行われている製造を支援するため、新たな機器の承認を目指した迅速設計とプロトタイプの製造、それに伴う製造まで、さまざまな角度から支援する」

「いずれにおいても、プロジェクト・ピットレーンは最大の効果を発揮できるよう参加チームのリソースと能力を共同で出資し、迅速設計、プロトタイプ製造、検査、特殊技能が必要となる組み立てというF1産業のコアスキルに注力する。エンジニアリングおよび技術的な挑戦に素早く対応するにあたり、F1が誇る独特な能力が幅広いエンジニアリング産業の対応に付加価値を与えることができる」

「プロジェクト・ピットレーンの焦点は今や明白となったチャレンジに対応し、答えていくことにある。7チームはCOVID-19(新型コロナウイルス)の世界的な流行によって引き起こされる特殊な困難に対し、迅速かつ革新的なテクノロジーの対応が必要とされる他のエリアに関しても支援できる状態にある」

フェラーリはすでにイタリアの新型コロナウイルス感染拡大の影響と戦うため、エンジニアリングの専門知識を提供している。また、フィアット・クライスラー・オートモービルズやフェラーリ、プロサッカークラブのユベントスFCのオーナーであるアニェッリ家はすでにイタリア政府に1,000万ユーロ(約11億円)を寄付したほか、150台の人工呼吸器を購入し、国の北部に食料や薬を配達するための車両を提供した。

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