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© Clive Mason/Getty Images
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新型コロナウイルス(COVID-19)が世界規模で感染拡大する中、F1は今夏にシーズンをスタートさせ、2020年に15戦ないし18戦を開催できると今も信じているようだ。

ファンに宛てた声明の中で、F1のCEOであるチェイス・ケアリーは、レースを再開できるときが明確になり次第、F1は既存のカレンダーを破棄して新たにスタートすることになると述べている。ケアリーはさらに、8月の夏休み恒例となっていた閉鎖期間を3月および4月に前倒しし、かつ、もともと最終戦を予定していた11月29日以降にシーズンを拡大する決定を下すことで、延期したレースのスペースを作ったとも主張した。

先週までに序盤7戦の延期もしくは中止が決まり、ケアリーが声明を発表した23日(月)も6月7日(日)に決勝レースを開催予定だったアゼルバイジャンGPの延期が決まったばかりだ。加えて、2021年に導入されるはずだったレギュレーション変更は1年先送りとなり、2022年に実施されることになっている。

「この1週間、F1、10のF1チーム、FIAは、COVID-19のパンデミックに対する初期の対応の一環として、協力しながら迅速かつ明白な行動を取ってきました。現時点で状況が改善される時期を正確に確信する人はいませんが、いずれ改善されます。そして、改善されたあかつきに、われわれは再びレースに励むべく準備を整えておきます。われわれ全員がファンの皆さまに2020年のチャンピオンシップシーズンを提供するために全力を尽くしています」

「現在に予定されているイベントに関してはさらなる延期の可能性が濃厚であることは理解しているものの、われわれもパートナーも、今夏にはシーズンをスタートできると予想しており、改定されたカレンダーは15レースから18レースになると見込んでいます」

「すでに発表の通り、通常は夏休みの期間にレースを開催するために夏の閉鎖期間を3月から4月に前倒ししたほか、シーズン最終戦の日程はもともとの11月27日から29日より後にずらすため、実際のレースのシークエンスや日程は当初の2020年カレンダーと大きく異なることになります」

ただし、世界中の政府が新型コロナウイルスの感染拡大を最小限にとどめようと行動を起こしており、F1がカレンダーを計画するわがままは許されないかもしれず、イベントに合わせる必要が出てくるだろう。その事実を把握しているとした一方で、先週末に実施したeスポーツをベースとするバーチャル・バーレーンGPが成功したことを受け、今後もファンを楽しませるために新しい手法を取り続けるとも話したケアリーは、次のように付け加えた。

「現状の流動性により、現時点でこれ以上の詳しいカレンダーを提供することはできませんが、来月にはホスト国の状況については徐々にクリアになっていくと予想しており、また、それらの国々への旅行に関する問題も明確になってくるものと予想しています」

「2021年の間もテクニカルレギュレーションを凍結すること、夏休みをなくすこと、ファクトリーの閉鎖期間を3月から4月に前倒しすることに大筋合意できたことから、夏休みとして扱われる期間もレースを開催できるため、今年序盤に行うはずだったイベントを埋め合わせられればと思っています」

「このフレキシビリティはF1をさらに発展させ、新たなことを試す機会をもたらします。例えば、われわれのeスポーツのプラットフォームを拡大したり、Netflix(ネットフリックス)のような革新的なコンテンツを製作したり、それ以外にも、この素晴らしいスポーツのエコシステムを生かして、F1のスポンサーやパートナー、放送パートナー、レースプロモーター、チーム、ファンに価値をもたらせるような何かを生み出せればと思っています」

「F1、チーム、FIAは主要な投資からとともに取り組みながら、2020年シーズンを始めるために可能な限り早い段階でコースに戻れるよう全力を尽くしており、今後も健康に関する専門からのアドバイスを受け続けていきます。私たちが何よりも優先するのはファン、訪れる地域のコミュニティ、F1ファミリーにいる人々の安全と健康であることは変わりません。われわれ全員がこれを乗り越えられると確信しています。この先にはきっとより良い日々が待っているはずです。その時が来れば、あらゆるレベルでこのスポーツに関与してくれている方々が報われるようにしていく所存です」

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