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開催の判断にショックを受けたハミルトン

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2020年3月12日 « ハースF1にさらに2人の検査対象者 | レース中止を求める嘆願に1万1,000人が署名 »
© Clive Mason/Getty Images
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新型コロナウイルスの深刻な感染拡大が広がる中、6度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンはF1が今週末のオーストラリアGP開催を決めたことに驚き、ショックを受けたことを明らかにした。

F1シーズンの開幕戦は15日(日)にメルボルンで決勝レースが実施されることになっており、今週初めには全チームがヨーロッパからオーストラリアに到着している。

新型コロナウイルスCOVID-19の感染拡大は、F1関係者がオーストラリア内での感染を広げるのではとの懸念を生み、これまでに似た症状の出たF1パドックの5人のメンバーが新型ウイルスの検査を受け、結果を待つ間隔離された。

F1はこの3日間、状況についての声明を出していないが、メンバーの検査結果が新型コロナウイルス陽性だった場合はレースの準備は停止されるだろう。

世界保健機関(WHO)が"新型コロナウイルスはパンデミック(世界的な大流行)といえる"と表明し、アメリカがヨーロッパからの渡航を停止し、NBAがシーズンを中断したことを背景に、ハミルトンは日曜日のレースが続行される予定であることに懸念を示した。

「僕らがここにいることに、本当に、ものすごく驚いているよ」と彼は12日(木)のFIA記者会見で述べた。「モータースポーツにとってレースがあることは素晴らしいと思うけど、僕らが今この部屋に座っているなんてすごくショッキングだ」

「今日も大勢のファンが来ていて、ここ以外の世界は全て対応しているように感じてしまう。少し遅かったかもしれないけど、今朝もトランプ大統領がヨーロッパからアメリカへの入国を止め、NBAが試合を見合わせたというのに、F1は続行しているなんてね」

「ここにいる人々が心配だよ――大きなサーカスがやってきているんだし、僕だってすごく不安だ」

F1がレースを強行しようとする理由は何だと思うかと尋ねられ、彼は付け加えた。「お金でしょ・・・知らないよ。本当に、僕には分からない。これ以上言うことはない」

「自分の意見ははっきり言うべきだと思う。ここに僕らが来ているのは事実であって、ドアとか何かに触れるにもできる限り注意している。みんなが手の消毒液を持っているといいんだけど」

「本当にファンの人たちには十分な予防を心掛けてほしいよ。歩いていても全てが普通通りに進んでいる。まるで普通の1日みたいだけど、本当はそうじゃないはずだ。とにかくファンの安全を願うし、僕たちが今週末を無事に乗り切れることを願っている。この先にひどいことは何も起きてほしくないんだ」

レースを中止するかどうかの判断はF1とスポーツ統括団体のFIAに委ねられているが、その権利はオーストラリアの地方あるいは連邦政府によって取り上げられるかもしれない。

4度のワールドチャンピオン、セバスチャン・ベッテルはF1の判断を信頼すると述べたが、パドックのメンバーが問題を提起することは正しいと述べた。

「これだけ多くのスポーツ競技が延期や中止になっているんだから、ルイスみたいにどうしてって問いかけるのは当然の権利だよ」とベッテルは述べた。「僕らはどうしたってFIAとF1が最大限の予防措置を取ったと信頼するしかない。でも、今の状況をどこまでコントロールできるかという質問には誰も答えられないと思う。実際のところ、僕らはここにいるんだし、可能な限りの対処をするしかないよ」

新型コロナウイルスによって、もしもF1の関係者から死者が出た場合には、グランプリ・ドライバーズ・アソシエーション(GPDA)を通してレースを停止させる行動を起こさなければならないと彼は付け加えた。

「僕の思いは――みんなも同意してくれるといいんだけど――そこまで深刻な事態にならないことを願っている」と彼は述べた。「そこまでいってしまったら、どうしてもハンドブレーキを引かなければいけない」

「僕らは20人のグループで、何年もさまざまな状況、さまざまな話題について団結してきたと思う。大きな決断に際しては1つの見解を共有していると思うから、とても大きな決断が必要な時にはそれが力を発揮するはずだ」

「前にも言ったように、最終的には自分のことは自分で管理することが大事。僕らはそれができる大人だと思うし、必要になったらハンドブレーキを引く」

オーストラリアGP最初のフリー走行は13日(金)の現地時間午後12時(日本時間午前10時)にスタートする。

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